見えないけれど、確実にいる

見えないけれど、確実にいる

我が家で金魚を飼っているというのは、かつてのコラムでも書きました。その後、その水槽にはドジョウも加わることになり、現在はけっこう過密状態で飼育しています(そろそろ大きな水槽にステップアップする予定)。

しかし、濾過装置を2個稼働させていることもあり、どうにか濾過は追いついているようす。水換えは月に1回から2回程度で、クリアな水を維持することができています。半年に1回くらいは濾過装置や底に敷き詰めている砂利なども含めた大掃除もしているのですが、先日、その大掃除をしまして。エア(空気)の勢いもよくなり、濾過能力も向上したようで、いつもよりもさらに水がクリアになっているような印象。子供のころにはどうしてもこういう状態にできなかったので、「フハハハ。オレも成長したな」と、けっこう嬉しかったりします。

成功のカギは、やはり「水槽内に棲んでいるバクテリア」なのですね。子供のころは、「バクテリアによる生物濾過」というのを理解せずに飼育していました。水槽の水が汚れたら、全部キレイな水に取り替える。汚れた水は、可能なかぎり捨てる。底に敷いている砂利も、お米をとぐようにできるだけピカピカに洗う。水槽の掃除というのは、家の掃除と同じだと思っていたのですね。とにかく、汚れをとことん落とせばキレイになるものだと。しかし、こういう徹底的な掃除をしても、アッという間に水は汚くなってしまうのです。そしてまた掃除をして…という、まさにイタチごっこ状態。「やっぱりプロは毎日のように掃除してるんだろうな。ボクにはそんな手をかけるのはムリだよ…」と思っていました。ところが、この方法が間違っていた…と。

水槽内にバクテリアが定着するようになると、コイツらが水をキレイに保ってくれるんです。おそらく砂利の中にたまってくる泥のようなものにコイツらが棲んでいると思うのですが、水槽を大掃除するときも、これをすべて取り除いてはいけないのですよ。ある程度は汚いままで終了とし、水も全部を取り替えるのではなくて半分だけ。この状態で掃除を終了すると、直後は砂利の中の泥が舞い上がっているので水が濁るのですが、数時間で水が澄んできます。そして翌日の朝には、ピッカピカ。まるで熱帯魚屋さんの水槽かのような状態になっているんです。そして、半月くらいはそのままでキープできる。「汚れ(のように見えるモノ)をそのままにして掃除を終える」というのは、最初はけっこう疑問を感じるんですが、やってみるとメチャクチャ効果があるんですね。

興味のない人にはちょっとマニアックな話だったかもしれませんが、ともかく、微生物というのは偉大です。何も水槽の中だけの話ではなく、人間だって、コイツらなしには生きていけません(たとえば腸内細菌とかもそうですよね)。そういえば最近「バクテリアの力で銅を効率的に産出する技術に成功」といったニュースもありました。人間の目には見えないほどのサイズだけど、確実にいて、とんでもない「力」を持っている。身近な水槽から、あらためてそんなことを実感しました。

見えないけれど、確実にいる

マンボサイトーのプロフィール

「マンボ」というニックネームはマンボウ似であることから名付けられ、当初はかなり嫌がっていたものの、最近ではそれほど気にならなくなってきた。ビッグバイクよりも中小排気量 の方が好き、人気車種よりもマイナー車の方が好き、というあまのじゃくな性格の持ち主でもある。

コメント 1件

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    by 白髪じじい2013/10/30 17:19

    おっしゃるとおりでございます。

    我が家でも、縁日でタダでもらった「赤い鮒」もどきを飼っているのですが、やはり飼い始めた最初の頃は水を総入れ替え、ピッカピカにしておりました。

    で、数日も経つと何となく薄暗い水に・・・。そして何時しか糞だらけの濁った水の中で「赤い鮒」たちがアップアップすることに。

    でも最近は、水中バクテリアに配意して、水は1/3程度交換、フィルター交換と水交換は時期をずらして実行するなど工夫しております。

    目に見えないけど、微生物は偉大ですね。おっしゃるとおり我々人間も微生物のお世話になっております。

    ちなみに、微生物の働きかけによって物質が変化する時、それが人間に都合が良ければ「発酵」、都合が悪ければ「腐敗」と言葉を使い分けています。 微生物にとっては、どちらも生の営みに過ぎないのでしょうけどね。

    それでは今夜も、微生物に感謝しつつ、チーズをつまみにビールを一杯やることにしますかな。

    再び林道走行をしようと思いXR230を買ったのですが、どこに行っても道路はほとんどアスファルト舗装。砂利道恋しや!

    では、では。 編集部の皆さん、風邪を引かずに頑張ってくださいね。

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