視点を変えると見えてくる

最近足をケガしまして、ここ1ヶ月ほど電車通勤をしています。あっ、足自体は順調に回復しておりますので、ご心配なく! それでも当初は松葉杖をついて歩いていたのですね。その状態で毎日電車に乗っていると、今までまったく気にも留めなかったことに気付くようになりました。

 

まず、駅に設置されているエレベーターやエスカレーターが、まぁ不便なこと! とくにエレベーターは後から増設されたところが多いからか、ホームの中途半端な位置にあるので、電車から降りた後、そこまで歩くのがけっこう大変。エスカレーターにしても、上りのみまたは下りのみの駅がほとんどなので結局階段を使わずに移動するのは無理。私の場合は一時的な状況ですが、足が不自由な人や年配の人、小さな子供を連れた人なんかはいつもこんなに不自由な思いをしているのだなぁと、初めて気付きました。

 

車両の両端は必ず優先席になっているものだと勝手に思っていたら、路線によってその設定もマチマチ。ホームに優先席の位置がわかるようになっている路線もあれば、電車が停止するまでどの車両のどの位置に優先席があるのかわからない路線もあって、そういうときは再度移動を強いられます。これもけっこうキツイんですよね。混んでたりすると乗れなくなることもあるし、あきらめて適当に乗るとほぼ座れません。

 

電車内での人の対応もさまざまで、杖を見た瞬間に「どうぞ」と声をかけてくれる人、荷物を降ろすのを手伝ってくれる人、だまって席を立ってどこかへ行ってしまう人、一瞬目線が杖に注がれたにも関わらず、気付かないフリをして寝てしまう人などなど…。とくに通勤時間帯は仕事で疲れているのか寝ている人が多く、杖をついている人が目の前に立っていることすら気付かない人も多い。

 

実感としては、こちらに気付いた後で席をゆずるタイミングを図っている人が多いような…? はずかしさもあるのかもしれませんが、ためらいがちな雰囲気が漂うんですよ、席をゆずるという行為に対して。遠慮がちな日本人の特性なんでしょうか? 決して冷たいとかそういうことではないけれど、もっとこう、オープンな明るい雰囲気で「ここどうぞ!」って言えばいいのに(笑)。その方がお互い温かい気持ちになれると思いません?

 

普段はなにげなく生きていると気付かないことが、少し視点を変えると見えてくる。そういうことは本当にたくさんあって、もっともっと世の中のことに意識を向けて生活していかなければなぁと、今回のケガで深く考えさせられたしだいです。

ハタナカ

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ハタナカ

よくも悪くもマイペースなAB型。周りからはのんびりしている、ヌケていると言われるが、自分ではけっこうチャキチャキしているつもりな編集部女子。寝ることとおふろに入ることが何よりも好き。“心に太陽を、唇に歌を”(フライシュレン)をモットーに、日々笑顔で楽しく生きることが一番大事だと思っている。選ぶ愛車はなぜかいつもキックオンリーで、現在はSR400とCRM250Rを所有。

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