2017年モデル・GSX-R1000のプロトタイプが発表!!

 

EICMA2015に新型の2017年モデル・GSX-R1000のプロトタイプが参考出品されることが明らかに!
今回のGSX-R1000は2012年以来のフルモデルチェンジ。2009年モデルから2012年にモデルチェンジされて以来、久々の大幅刷新となる。
スズキいわく、走る。曲がる。止まる。の基本性能を徹底的にブラッシュアップしたと言い、サーキットから生まれたGSX-Rがふたたびサーキット最速をねらうと宣言。エンジン・フレームともに完全新設計の新型GSX-R1000の詳細に迫ってみよう。

 

エンジンは歴代GSX-R1000でもっともパワフル!

スーパースポーツモデルであれば、まず気になるであろうエンジンはMotoGPで培ったレーシングテクノロジーを投入。
バルブ駆動方法には、従来モデルのバケットタイプタペットから、フィンガーフォロワーロッカーアームを採用し、より高回転域までエンジンを回せるように。また、エンジン回転数に応じて最適なバルブ開閉を実現するSuzuki Racing VVT(Variable Valive Timing)=可変バルブタイミングシステム、エアクリーナーボックスに設置されたセカンダリーインジェクターで高回転域での出力向上に貢献するSuzuki Top Feed Injector、扱いやすいパワーデリバリーのために2つのサーボモーターがヘッダーパイプに設置されたバタフライバルブを駆動するSuzuki Exhaust Tuning Alpha(排気バルブ)などの新機構を採用し、低中速域からトップエンドまでリニアな出力を追求。最高出力などは発表されていないが、歴代GSX-R1000の中でもっともパワフルなエンジンに仕上がっているという。

 


 

新型サスペンションに、充実の電子制御システムたち

エンジン・フレームの変更に合わせて足回りも一新。フロントフォークには、サブタンク付きのショーワ・バランスフリーフロントフォークを、リヤショックには同じくショーワのバランスフリーリヤクッションライトを採用。このパッケージングは、世界で初めて同サスペンションを採用した2016年式のZX-10Rと同じモノ。
バランスフリーフロントフォークとは、押し側と引き側双方の減衰力発生機構をシリンダーの外側に集約することで、既存のダンパーの弱点であった圧力バランスの変動を抑えることが可能となったサスペンションのことである。それにより、低速時の乗り心地と高速時の安定性という相反する特性をこれまでより高い次元で両立できるようになっているという。
また、これまでパワーモードセレクト機能とABSしか電子制御システムを採用してこなかったGSX-R1000だが、2017年モデルでは大幅に機能が追加された。
3段階のパワーモードセレクト機能はそのままに、10段階のトラクションコントロールシステムと、ローンチコントロールシステムを新採用。トラクションコントロールシステムは走行中でもアクセルを閉じれば調整可能な仕様だ。
ローンチコントロールシステムとは、レースなどで使用する際に最適なスタートを実現してくれるシステム。ゼロ発進時にアクセルを全開にするだけで最適なパワーを供給してくれるため、ライダーはクラッチレリーズに集中できるとともに、ムダなウィリーやスリップを起こすことなく、的確な加速を実現してくれるのだ。

さらに、新採用のクイックシフターはシフトアップ・ダウンの両方で機能する。アクセル全開のままでシフトアップができるだけでなく、シフトダウン時には自動でスロットルバルブが開閉し、回転数を合わせてくれるため、ライダーは一度走り出してしまえばクラッチ操作をせずに済み、ライディングに集中できるというわけだ。

 

 

もちろん、エンジンや足回りのみに限らず、エクステリアにも大幅に手が加えられている。スズキのMotoGPマシン・GSX-RRゆずりのエクステリアデザインは、なめらかな印象の仕上がり。これまでのGSX-Rシリーズで最軽量&もっともスリムだという車体は、前方投影面積の減少でCdA値は従来モデルよりも向上をはたしている。なお、空気抵抗低減のため、カウルボルトの形状まで見直しまで行なったという。タンクもより低く細くなり、コンパクトな車体にライダーが潜り込みやすいような形状としている。
GSX-Rらしさを残しつつも、新しさを感じさせる形状のヘッドライトにはスズキ初となるLEDを採用。ラムエアダクトの上部に横へ伸びているのはLEDポジションランプだ。LEDテールランプも新形状とするとともに、LEDウインカーを新採用。灯火類をフルLEDとし、メーターにもフル液晶タイプを採用することで、スタイリッシュな印象へと生まれ変わった。

エンジンの詳細な仕様やスペックなどはまだ発表されておらず、2017年モデルとあることから発売はもう少し先になるのであろうか。本モデルは11月19日より開催されるEICMA(=ミラノショー)2015に出品される予定なので、そこでさらなる情報が発表されるかも!?

 

 

 

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