バイク用レインウエアで知っておくべき5つのポイント

基礎的な知識からまずは知ろう

バイクに乗る以上、雨と無縁ですむことはない。そのためバイク用雨具=レインウエア(レインスーツ)は入手しておきたい。バイクにとって雨は大敵だが、それ以上に問題なのはライダーの体力を奪っていく点。雨が体にあたれば、あたる衝撃により不快になるだけではなく体力を消耗していくし、何より体温が下がっていく。真夏であっても雨にあたることは極力避けたいところなのだ。真冬ならなおさらだ。

 

さて、そんなレインウエアは衣類や化学繊維の発展に合わせて年々進歩している。今ではポイントを押さえてレインウエアを選べば、雨でも体が濡れることなく快適なツーリングを楽しむことができるのだ。

 

その選ぶ際のポイントだが、まずは一度のツーリングでどのくらいの距離を走るのか、が一つのキーワードになる。ツーリング先や通勤時の急に雨に振られたときのことを考えて購入するのか、はたまた覚悟を決めて豪雨だろうと出発し、さらに雨天のなかでも1日中走り続けるためのレインウエアなのか。着ている時間の長短で選択が異なるのだ。

 

まず何をどう購入すればいいのかと悩んでいるのなら、まずは自分がバイクで走るシチュエーションを踏まえ、続いて性能・価格・携帯性を考慮し、さらに以下で触れる5つのポイントを加味して選択していただきたい。

[POINT1] バイク用途には“バイク用”が最適!

なぜバイク用が推奨されるのか? それは作り方が違うから

レインウエアの耐水実験の様子

安価な作業用レインウエアなら100円ショップでも購入できるほど。そういうモノでも当然ながら雨を防ぐことは可能だ。しかし、これらは当然ながら“バイクに乗って高速で移動する”ことを想定していない。歩いている、あるいは雨天時に立っていることを前提として作られているのだ。

 

雨天時にバイクに乗ると、雨が体にあたるのは上面からだけではなく、前や斜め上からもあたる。乗車姿勢次第では体の前面しか濡れないだとか、逆に肩と腕から濡れていくケースもある。つまり濡れる想定が歩いているときとは違うので、バイク用は作り方から一般的なレインウエア類とは変わってくるのだ。そして走行風の影響も大きい。風圧でファスナー部分や素材から水が染み込む可能性が高まるのだ。さらに、バタつきによる体への負担も増加し、乗車姿勢を考慮しているか、していないかの違いも挙げられる。こういった姿勢の取りやすさだけでもバイク用とそれ以外とでは基本的に異なるのだ。

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