HONDA CB400 SUPER FOUR

連載新車体感 ニューモデルインプレッション

No.
190
連載新車体感 ニューモデルインプレッション

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※公開中の誌面内容はNo.190(2018年1月24日)発売当時のものになります

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1992年4月の登場以来、ザ・スタンダードネイキッドとして人々に親しまれてきたCB400SF。25年目の節目となるモデルチェンジには、差異は小さいけれど大きな変化があるような気がしてならないのだ。

文:谷田貝洋暁/写真:武田大祐

 

確かに25年の重みを感じる
その走りの熟成具合

CB400 SUPER FOURのスタイリング

 

パワーアップのためにスロットルボディの大径化

新型のCB400SFを目の前にする。外観的にはそれほど大きな変更が加えられていないように見える。だが細かく見ていくとタイヤのバルブの取り付け方向や、ブレーキレバー幅の調整用ダイヤルなど、細かい部分にいろいろ手が加えられている。使いやすいプッシュ式になったヘルメットホルダーもその一つだ。

 

今回のモデルチェンジのトピックスは大きく2つ。スーパーフォアにもLEDヘッドライトが採用されたことと、排ガス規制適合と新しい音量規制に対応するため、サイレンサーが2室構造化したこと。エンジンをスタートさせると従来比でずいぶん排気音が野太くなっている印象を受ける。

 

実際走らせてみるとかなり排気音と吸気音が大きくなった印象だ。こんなにエンジンが唸っていてよく騒音規制を通るな?と、走らせているこっちが心配してしまうほどである。

 

ところがである。今回のインプレッションでは他のライダーが走らせるCB400SFの姿を見る機会もあったが、走っているCBの音を聴くと随分静かなのだ。ハタで見ている分には自分が乗った感覚から半分ぐらいの音しか出ていない印象。自分が走らせた感覚だけでは、早朝深夜の帰宅はご近所のことを考えて押し歩きだな…と思っていたのだが、この音量ならそれほど気を使わなくても平気そうだ。

 

そして走らせてみてあらためて感心するのは相変わらずの走りの完成度。視線を向けた方向へ曲がっていく自然なハンドリング。コーナリング中の接地感よさのおかげでどんどんコーナリングスピードを上げられる。それでいてもちろん低速でも扱いやすく、高速走行をすればしっとりした安定感で不安なところがない。登場から約四半世紀かけて熟成してきたキャラクターはもはや文句のつけようがない。

 

 

出力特性に関しても、平成28年度排出ガス規制への法規対応しているにも関わらず、53㎰/10500rpmから56㎰/11000rpmへ。トルクも3.9kgf・m/9500rpmから、4.0kgf・m/9500rpmにアップしているという。

 

むしろここまで完璧な仕事をされると、どうにかナン癖をつけたくなるもの(笑)。そんな口うるさい小姑のような、難癖因縁目線で乗っていると、ひとつだけアラを見つけてしまった。スロットル全閉からアクセルを開けたときのドン付き感が、前作に比べて強くなっているようなのだ。

 

リリースを見てみれば、出力アップの為に、スロットルボディのボアを大径化したという。具体的にはφ30㎜からCB1100と同じφ32㎜へと大径化してパワーを絞り出したそうだが、このスロットルボディの大径化がこのドンつき感の原因だろうか?

 

とくに顕著に感じるのは、ちょっと攻め気味の走りでエンジンブレーキを効かせながらコーナーへ侵入し、出口が見えたところでアクセルをグッと開けていくような場面。そこでアクセルを開けると“ンゴッ”というわりと大きなドンつきが出る。他にアラがないぶん、一度気づいてしまうと気になってしまってチェーンを張り気味に調整したり、アクセルの開け方を工夫してみたりしてみたが、それでも消えないところをみるとやはりエンジン由来の特性であることは間違いないようだ。

 

まぁ、からくりが分かっていれば大した問題ではないのだが、コーナーやUターンにナーバスにならざるをえない初心者が乗る場合にはちょっと気になるかもしれない。…いや、むしろここまでのプレミアムなマシンに育ったCB400シリーズをつかまえて、初心者目線でインプレッションするのが間違っているような気がしてきた。実際、カタログをみても“乗りやすさ”ではなく、“官能”とか“躍動”という文字が目立つ。CB400SFのコンセプトが変化したと考えてみると、このアクセルオン時の挙動もワイルドさの演出に思えてくるから不思議だ。

 

 

次ページでCB400 SUPER FOURのディテール紹介!

※記事の内容はNo.190(2018年1月24日)発売当時のものになります

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