我が子の浮き輪を押すのがこんなに楽しいとは…

今年の夏、約20年ぶりくらいに海水浴なることをした。最後に海水浴をした記憶は学生時代で、部活動の合宿と銘打ったお遊び旅行を毎年開催していて、隔年でナンパのメッカといわれた神津島に足を伸ばしていたのだ。ただ、大学卒業後は海から離れていた。というのも、前にもこのコラムで書いたと思うのだが、子どものころのトラウマで海水浴があまり好きじゃなかったので、自分から海に行きたいと思うことはないし、社会に出てからはそれなりに忙しかったうえ、周りに海水浴に誘ってくれる友人がいなかったこともあって、行く機会がなかったのだ。それがなぜ突然に海水浴に行くことになったのか? 一番の理由は子どもである。要領が悪く、かつ自分勝手なので、いわゆる一般的なお父さんと比べるとボクはかなり家庭を放置している父親であり、その点において子どもが大きくなってくるに従って後ろめたさを感じるようになってきた。できるだけ子どもたちとの時間を作ってあげたいと思いつつ、なかなかそういった時間を設けることができない現実。そんなとき、嫁から海水浴に誘われたので、いい機会だと思って同行したのだ。

以前は自分が楽しければよかったんだけど、子どもが一緒だと当然ながら子どもを楽しませないといけない。ただ、どちらかというと“ボクが、ボクが…”と、自分が楽しければいいというタイプなだけに、人を楽しませるというのはどうも苦手なのだ。とはいえ、子どもと格闘していると、いろいろと学べることがあり、それが楽しかったりする。子どもを授かったころに、諸先輩方から「子育ては、自分を成長させてくれるよ」と言われたけれど、それが“確かに”と思えた今回の海水浴であった。うーむ、これを機に、もっと子どもたちと接するようにしなければ…。

タロー

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タロー

自転車にはじまり、バイク・車と自分で運転できるモノに乗っているだけで喜びを感じてしまうアラフォー。初めてラジオで聴いたヴァン・ヘイレンの「ホワイ・キャント・ジス・ビー・ラブ」以来HR/HMにはまり、着る服はタイトなモノが多い。ただし楽器類はまるっきしダメ。最近脇腹についた肉におびえ、全盛期は昼飯に弁当2つは当たり前だったのが1つをビクビクしながら食べている気弱なオヤジ。

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