手を動かして描く楽しさを満喫中

いきなりだけど、最近どんな雑誌を買いました? もちろん『タンデムスタイル』は購入いただいていると信じているので、そのほかにということだけど(笑)。じつのところ、ボクはここ10年くらい雑誌を買わなかった。というのも忙しさにかまけて雑誌コーナーに頻繁には足を運ばなかったうえに、けっこう欲しい情報がwebで手に入ったし、書店に立ち寄ったときに自分でも不思議なくらい買いたいと思う雑誌がなかったのだ。ただ最近になってまたちょくちょく買うようになった。ひとつにはwebの情報に飽きたというのもあるだろう、とにかく気になったモノをジャンルに問わず購入している。で、最近買ったなかでお気に入りなのがブルータス・カーサのガウディと井上雄彦という一冊。

アントニオ・ガウディの存在を知ったのはハッキリとは覚えていないけれど中学生のころで、きっとテレビ番組で特集されていたのをたまたま見たんだと思う。その作品(建物や家具)に子どもながら感銘を受け、“いつかは生でこの作品を見たい”と思ったのを覚えている。そのころちょうど洋楽にもハマり出し、友人にタビングしてもらったアラン・パーソンズ・プロジェクトの『ガウディ』というアルバムを聴いて(テープっすよ、テープ)、そのなんとも表現しにくい音が作り出す空間にやられて、より本物を目の当たりにしたいという気持ちが強くなった。その想いは17年前に叶えられたんだけど、想像していた以上の作品で目の当たりにしたときのインパクトは今も忘れることはできない。

と、ガウディについて触れたかったのではなく、そのブルータス・カーサのなかに描かれている井上雄彦氏の作品を見て、無性に自分が伝えたいことを鉛筆やペンを使って形にしたいと思ったのだ。急に、デジタルが主流な今だからこそ、手書きの持つどことなく温かさのある絵や文字は、見る者により入って行きやすいのでは?という気がしたのだ。そんなわけで、0.7mm芯のシャープペンを片手にできるだけ紙に向かっている。はたして実際にボクの気持ちや想いが伝わりやすくなっているのかはナゾだけど、自己満足という点においては、かなりの達成感があるのだ。そう、手を動かして紙のうえに伝えたいことをデザインしていくのって、すごく楽しいんだよね。まるで子どものころに戻ったみたい(笑)。

タロー

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タロー

自転車にはじまり、バイク・車と自分で運転できるモノに乗っているだけで喜びを感じてしまうアラフォー。初めてラジオで聴いたヴァン・ヘイレンの「ホワイ・キャント・ジス・ビー・ラブ」以来HR/HMにはまり、着る服はタイトなモノが多い。ただし楽器類はまるっきしダメ。最近脇腹についた肉におびえ、全盛期は昼飯に弁当2つは当たり前だったのが1つをビクビクしながら食べている気弱なオヤジ。

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