バイク乗りによる環境保護活動「Love the Earth」最新開催レポート

バイク乗りが地球にできること。ラブ・ジ・アースミーティング開催

ラブ・ジ・アースミーティング 集合写真のようす

バイクを楽しむ以上、排気ガスや騒音など、地球環境に何らかの負荷をかけているのは事実だ。そんな背景を踏まえ、自然に触れる機会の多いライダーだからこそ、自らの手で自然環境に還元していこうという想いから始まったのが「ラブ・ジ・アース」である。活動のスタートは2002年。翌年からは海岸清掃を主軸とした“ラブ・ジ・アースミーティング”もスタートし、2024年夏で44回目を数える。

今回の開催地は愛知県田原市・白谷海浜公園。美しい海岸線が広がるエリアだが、前日の下見では砂浜に多くのゴミが見つかっていた。見た目は綺麗でも、海岸には確かに人の痕跡が残っている。そんな状況を前に「明日はきっと綺麗になる」と期待を込めて会場をあとにした。

450人の参加者が海岸清掃に参加

当日は天候に恵まれ、強風こそあったが絶好のツーリング日和となった。開始前から会場には多くのバイクが集まり、受付前には長い列ができていた。参加者は約450人。地元のバイクショップや愛知オートバイ事業協同組合、バイク東海クリーン部の協力もあり、個人からグループまで幅広いライダーが参加。また、家族連れで四輪車で訪れる参加者も多く、世代やジャンルを超えて活動が根付いていることを感じさせた。

受付後はゴミ袋を手に、各々が砂浜へ。強風のなか袋が煽られ、苦戦しながらも少しずつゴミが回収されていく。今回から清掃時間が30分延長され約2時間に設定されたが、それでも短く感じるほどの集中力と熱量。終了時には海岸が見違えるように美しくなっていた。

 

清掃後はチャリティオークションとお楽しみのじゃんけん大会

かなえADVさんとじゃんけん大会で対決する参加者たち

午後からはささやかながらも毎回恒例のステージイベントが開催された。新たに実行委員長に就任した岩崎雅考氏と、人気バイク系インフルエンサーで愛知を拠点に活動するかなえADVさんの司会によるトークショーが行なわれたほか、チャリティオークションやじゃんけん大会など、笑顔あふれるひとときが展開された。

また、毎回参加しているWIMA(国際女性ライダー連盟)日本支部のブース出展や、地元「どんぶり街道」からのキッチンカー出店も好評。清掃活動と同様に、地域とのつながりもこのイベントの魅力だ。

“乗って楽しみ、拾って感謝”。ライダーならではの環境活動

派手な演出こそないが、ラブ・ジ・アースミーティングは“バイクで来て、自然と向き合い、仲間と笑い合える”という、シンプルで温かな価値が詰まっているイベントだ。開催は年2回。次回の情報は現段階では未定だが、気になる人は公式WebサイトやSNSをチェックしてほしい。ライダーにしかできない、地球への恩返しを、次はあなたも体験してみてはどうだろうか。

 

開催日
2025年6月1日
場所
愛知県・白谷海浜公園
主催
Love the Earth 実行委員会
後援
田原市/環境省
特別協賛/協力/協賛
特別協賛:HONDA/YAMAHA/SUZUKI 
協力:全国二輪車用品連合会/全国オートバイ協同組合連合会/日本二輪車普及安全協会/日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ) 
協賛:オートバイ/カワサキバイクマガジン/クラブハーレー/タンデムスタイル/バイクジン/ヘリテージ&レジェンズ/モーターサイクリスト/モトチャンプ/ヤングマシン/ライディングスポーツ/レディスバイク

ラブ・ジ・アース公式HP

この記事が気に入ったら
いいね!とフォローしよう

タンデムスタイルの最新の情報をお届けします