【HONDA CUV e:試乗記】125cc相当の最新電動スクーターは静かに力強く走る1台

 

写真・文:吉田 朋

 

ホンダはパーソナルユース向けに国内市場に向けて電動スクーターをリリースしている。第一弾は50㏄相当のEM1 e:で、第2弾となるのが125㏄相当の『CUV e:(シーユーヴィーイー)』だ。実走したうえでの感想をお伝えする

 

力強い発進加速でキビキビと走り回れる!

 

ホンダの最新電動スクーターCUV e:だが、実は30年以上前に原型が存在していたことをご存じだろうか? 1994年に台数限定で販売されたCUV ESという電動スクーターがあり、CuV e:はその進化版とも言える存在だ。ちなみにCUVは〝Clean Urban Vehicle〟の頭文字を取ったもの。排気量で言うと125㏄相当になり、シンプルで美しいデザインは、内燃機関を搭載するスクーターとは一線を画する。

 

 

動力源のバッテリー「Honda Power Pack Charger e:」を2個搭載するため、従来の原付二種スクーターと比べればやや重さを感じる。しかし、取りまわしに苦労するレベルではないので安心してほしい。それも見越して後進できる「リバース」モードが用意されているのは、電動ならでは。

 

 

走り出せばその重さは気にならない。トルクフルな特性で街中だけでなく、幹線道路走行でもストレスは感じない。ちなみ3モードがあり(スタンダード・スポーツ・ECON)、とくにスポーツは気持ちいい。PCX160と並走したが、遅れをとることはなかった。ECONも使ったが、そうそう多用することはなさそう。スタンダードは市街地で、スポーツは幹線道路やちょっとしたワインディング、ECONはバッテリー残量に不安が出てきたら…、といった具合に使い分ければいい。

 

 

従来の原付二種スクーターと比べ、さまざまな機能が盛り込まれ利便性が高く、気持ちよく走れるCUV e:。充電時間や航続距離が使い方に合えば、十分楽しめるマシンだと感じた。

 

CUV e:のディテール

 

POSITION & FOOTHOLD

 

両足のツマ先が接地する程度でやや足が外側に開く感じはするが、車重が軽いので車体を安定させることが可能。またがった状態で車両を前後に取りまわすこともでき、低身長でも安心して乗ることができた

 

CUV e:のオプションパーツ

 

CUV e:のシート下に荷物を入れるスペースはない。そのためリヤキャリは標準装備で、オプションにトップケースも用意される。スクリーンとナックルバイザーもオプションだ

 

 

SPEC.
全長×全幅×全高
1,970×675×1,100(㎜)
軸間距離
1,310㎜
シート高
766㎜
車両重量
120㎏
原動機種類
交流同期電動機
定格出力
0.98kW
最高出力
6.0kW(8.2㎰)/3,500rpm
最大トルク
22N・m(2.2kgf・m)/2,300rpm
動力用バッテリー
Honda Mobile Power Pack e:×2
一充電走行距離(国土交通省届出値)
57㎞
タイヤサイズ
F=100/90-12・R=110/90-12
価格
52万8,000円

※車両本体および走行に必要となるHonda Mobile Power Pack e: 2個と、充電に必要なHonda Power Pack Charger e: 2個を含めた参考価格

 

 

CONTACT

問い合わせ先
Hondaお客様相談センター
電話番号
0120-086819
URL
https://www.honda.co.jp/motor/

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