SUZUKI GSX-R125 ABS

連載新車体感 ニューモデルインプレッション

No.
191
連載新車体感 ニューモデルインプレッション

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※公開中の誌面内容はNo.191(2018年2月24日)発売当時のものになります

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パワフルなエンジンとフルカウルを身にまとい、軽量さも相まってスポーツライディング好きなライダーから支持を集めるGSX-Rシリーズ。これまでは普通二輪免許以上を所持していないと乗れなかったが、ついに小型二輪免許で乗れる末弟“GSX-R125”が登場した。

本格的なスポーツランを楽しめる原付二種が登場!

GSX-R125のスタイリング

 

ランニングコスト的にもビギナーにオススメ!

GSX-Rシリーズは1984年に4ストローク398㏄エンジンを搭載した“GSX-R”から始まった。当時の日本は空前のバイクブーム。とくにサーキットを駆け抜けるフルカウルモデルに多くのライダーは注目していた。GSX-Rの名はヨンヒャクだけでなく、750㏄や250㏄、リッターオーバー(1000㏄以上)のエンジンを搭載するモデルに与えられ、今もスズキのスポーツモデルの代名詞であり続ける。

 

すでに30年を超えるGSX-Rシリーズにおいて小型二輪免許で乗れるモデルはリリースされてこなかったが、2016年に開催されたインターモト(ドイツ版モーターサイクルショーといえばわかりやすいだろう)にて、フルカウルを身にまといGSX-Rの名を冠した125が発表された。日本市場だけでなく世界をねらったモデル。日本にも導入されることを願い、2017年の大阪/東京モーターサイクルショーではネイキッド版であるGSX-S125が展示されひと安心。その年にGSX-S125の発売がスタートした。フルカウルバージョンであるGSX-R125も2018年に発売されるという情報キャッチし、試乗できる日を心待ちにしていた筆者。発表されたスペックを見ると、スポーツライディングが楽しめそうな数値が並べられていたからだ。そしてついにその日が訪れたのである。

 

まずまたがって感じるのは車体のスリムさと軽さだ。排気量が小さくエンジンがコンパクトなことも影響しているが、これなら筆者よりも少し背が高くても窮屈に感じることはないだろうし(筆者は171㎝)、小柄なライダーも足つきに苦労することはないだろう。また取りまわしもラクチンなので、駐車場所から引っ張りだすことにもさほど苦労はせずに乗り出せるのもうれしいところ。

 

出力面は水冷DOHC4バルブ単気筒・124㏄で、クラス最高の15㎰を発揮する。250㏄のフルカウルモデルと比較すると半分ほどの数値。“遅いんじゃない?”“つまらないんじゃない?”と、考えてしまう人もいるだろう。しかし、それは間違えで、単に最高出力だけを見ているから。バイクはバランスが重要な要素。最高出力の数値が低くても、軽い車重のおかげで気持ちよく走り回れる。

 

スタートこそアクセルを意識的に開ける必要があるものの、スムーズに車速は伸びていく。アクセルをガバ開けしても恐怖を感じるような加速はしないので、落ち着いて走りに集中できる。かと言って物足りないわけではない。高回転は気持ちよく伸びていく。6速中、4速まで回せば十分な速度は出るし、クローズドコースに持ち込めば120㎞/hはいくだろう。

 

ワインディングに入れば、軽い車体も相まってレベルの高い走りが楽しめる。テクニックがあれば下りで上位排気量車に十分ついていけるはず。それに見合ったサスペンションやシャーシのため、不安を感じるどころかついつい楽しくなってしまった。GSX-Rの名は伊達ではない。

 

こう書くと技術のあるベテランライダーが乗るものと勘違いされてしまいそうだが、そうではない。昔の2ストロークレーサーレプリカのようにピーキーな出力特性ではないので、ビギナーがファーストバイクに選んでも十分楽しめるキャラクターだ。もちろん速く走らせるためには技術も必要になってくる。大排気量車のように排気量に任せて…、というのは難しい。しっかりと回転を意識しないと速くは走らせられない。逆を言うと、このGSX-R125に乗り込めば、自ずとそう言った操作を身につけることも可能。腕を磨くのにちょうどいい。

 

大型二輪免許を教習所で取得できるようになり、誰もが高性能な大排気量車に乗れるようになったのはプラスの要素。しかしじっくりと技術を磨いていないため、乗せられている感があるのも否めない部分である。アクセルを開ければスピードは出るし、トラクションコントロールなどの機能もライダーをサポートしてくれるからだ。GSX-R125は小排気量でありシンプルであるがゆえに、技術がないと速く走らせられない。しかもGSX-R125は価格的にも手が届きやすく、原付二種クラスなので軽二輪以上よりも維持費がリーズナブル。若いライダーにこそ注目してほしい。ライダーを育てるのに打ってつけのマシンだから。

 

また今回試乗場所まで片道150㎞走ったが、十分ツーリングも楽しめたし、思ったほど疲労は少なかった。このGSX-R125をファーストバイクに選べば、バイクライフはより充実することだろう。

 

 

次ページ:GSX-R125のディテール&足つきを紹介!

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※記事の内容はNo.191(2018年2月24日)発売当時のものになります

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