BMW C400X

連載新車体感 ニューモデルインプレッション

No.
196
連載新車体感 ニューモデルインプレッション

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※公開中の誌面内容はNo.196(2018年7月24日)発売当時のものになります

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普通自動二輪免許で乗ることができるモデルを着々と増やしつつあるBMW。日本国内ではG310Rに続きG310GSが昨年発売されたが、次はなんとスクーターだったのだ!

写真・文:鈴木大五郎/写真:BMW Motorrad

普通自動二輪免許で乗れるBMWスクーター!国内登場は今年の末か!?

C400Xのスタイリング

 

さすがはBMW製、単なるスクーターではない

まず、スタイリングに目を奪われる。似たり寄ったりのマシンが多いスクーター群のなかで…、おっと、これは個人的に強い興味を持っているジャンルではないというエクスキューズが必要かもしれない。しかし、そんな僕でも、ひと目でC400Xとわかるデザイン。断片的に切り取ったパーツをみてもわかる主張。ダントツに個性的である。しかしそれでいて、奇をてらったようなチグハグさがないのはさすがだ。すべてがゼロから作られているこのマシン。例えばスイッチや灯火類で流用部品があったとしても、核となる部分はすべて専用設計となっている。最近はやりの着せ替えマシンとはなっていないところにBMWの気合が感じられる。

 

エンジンはBMWが設計を行ない、中国のロンシンにて製造される。不安に思われるライダーもいるかもしれないが、実は10年にも渡るパートナーシップにより信頼関係はかなり強固(新型のF750&850GSのエンジンも、すべてロンシン製となっている)。

 

走り出すと、アクセル操作に連動した力強さを感じさせる。クラス最軽量という軽さがダッシュ力をより印象強くしていることもあるだろう。

 

ガンガン飛ばすジャンルではない。しかしその気になればクルマの流れを一歩も二歩もリードする。もちろん、より大きな排気量のマシンのほうが当然パワフルであるし、高速巡航時の余裕もある。しかし350㏄の排気量は絶妙なバランスで、物足りなさやモタモタするような場面は皆無で、それでいて軽快さが際立っている。その動力性能は、ミラノ近郊のワインディングでも遺憾なく発揮された。

 

おっ!コーナリングが楽しいじゃん!と思わせるには、車体のバランスやサスペンションの動きとかが複雑に影響してくる。C400Xにはただ便利であるとか、快適だとかいったこのジャンルにマストな項目以外にも、しっかり力を注いだことがわかる。路面状況のフィードバックが的確だからこそ、その操作に楽しさを見出せるのだ。

 

パワフルなブレーキシステムも印象的だ。さらにはしっかり効かせることのできる車体であるということもいえる。一般的には行なわないようなABSが介入するかどうかのギリギリのブレーキングをしてみても、スクーターの車体にありがちなウネウネした剛性の弱さなど一切感じさせず、非常に短い制動距離でマシンを停車させる。また、一般的なモーターサイクルと異なり、ノーズダイブが少ない設定は、むしろビギナーにとっての安全性に寄与するとも思われた。

 

TFTの液晶モニターはオプションながら、その高機能ぶりを見過ごすことはできない。スマホと連動し、BMWオリジナルのアプリを用いることで、さまざまな機能をモニター上で共有できるのだ。今回はナビ機能を用いて、初めて訪れたミラノの街から郊外を不安なく一人で走ることができた…。いや。これがなければ見知らぬ街で走りに行こうとなど考えなかったはずだ。これはもうマスト装備である。

 

我が国では大型スクーター市場が寂しくなって久しいが、便利さだけでない、ファンの部分がこんなにも成長していたのかと驚かされた試乗となった。

 

 

次ページではC400Xのディテール&足つきを紹介

※記事の内容はNo.196(2018年7月24日)発売当時のものになります

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