連載新車体感 ニューモデルインプレッション
No.
226
この企画に登場しました!

長年インドでクラシカルな雰囲気のマシンを作り続けているロイヤルエンフィールド。その一部は日本でも販売され人気を集めてきた。そんなロイヤルエンフィールドのラインナップの中で、異色ともいえる存在がアドベンチャーツアラーの“ヒマラヤン”だ。
文:吉田 朋/写真:南 孝幸
気軽に乗り回せる大型アドベンチャーツアラー
ROYAL ENFIELD HIMALAYANのスタイリング
ROYAL ENFIELD HIMALAYANのディテール
ヘッドライトはオーソドックスな丸型だが、固定するステーはタンクガードを兼ねているのが個性的(バルブはハロゲン)。スクリーンはまずまずの防風効果をもたらしてくれる
メーターは個性的なレイアウトで、スピードとタコはアナログ。スピードメーターの下にはオドや時刻、ギヤポジション、外気温を表示。右下の左は燃料計で、右は方角が表示される
ダブルフロントフェンダーやインナーチューブカバーでオフロード感を演出。その一方でφ41㎜の正立フロントフォークは、オンロード走行を意識した味付けになっている
フロントホイールは21インチで、タイヤはピレリのMT60を組み合わせる。フロントブレーキはφ300㎜シングルディスクで、キャリパーは片押し2ポットだ
ガソリンタンク容量は15ℓで、空冷単気筒エンジンであることを鑑みると十分といえるレベルだ。幅もあるのでニーグリップはしやすい。ただ筆者は短足なので、下部ギリギリだった
エンジンは空冷OHC単気筒と目新しさはなく、最高出力24.6㎰と特筆するほどの数値ではない。しかし扱いやすさと低速の粘りには光るモノがある。これで399㏄であれば…
ステップのペグはギザギザで幅広なので、ダート走行時にしっかりと踏んばれる。ダートをあまり走らない人は、靴底にやさしいゴムラバーも用意されているのでご安心を
表皮はすべりにくく、ウレタンもコシがああるので長距離走行でも疲労は少なくてすむだろう。リヤキャリアは標準装備だ。シート下にはETC車載器を搭載する程度のスペースあり
サイドスタンドは平地でもやや立ちが強い。少し斜めになっている場合は要注意。そういった場所ではセンタースタンドも装備しているので、こちらを使うほうがいいだろう
リヤブレーキは片押し1ポットキャリパーとφ240㎜ローターの組み合わせ。前後ともにABSを装備。スイングアーム・ホイール(リム・スポーク)の材質はスチールになる
ROYAL ENFIELD HIMALAYANのスペック
- 全長×全幅×全高
- 2,190×840×1,360(㎜)
- 軸間距離
- ―㎜
- シート高
- 800㎜
- 車両重量
- 199㎏
- エンジン型式・排気量
- 空冷4ストロークOHC単気筒・411㎤
- 最高出力
- 18.1kW(24.6㎰)/6,500rpm
- 最大トルク
- 32N・m(3.3kgf・m)/4,000〜4,500rpm
- 燃料タンク容量
- 15ℓ
- 燃費
- ―㎞/ℓ
- タイヤサイズ
- F=90/90-21・R=120/90-17
- 価格
- 62万5,000円(税込)
- カラーバリエーション
- スノーホワイト・スレートグレー・グラナイトブラック・ロックレッド・レイクブルー・グラベルグレー
ROYAL ENFIELD HIMALAYAN 製品ページ
※記事の内容はNo.226(2021年1月22日)発売当時のものになります