ついに飛び始めやがった

花粉である。2月中はまったく反応しなかった僕の花粉センサーが3月になった途端に反応し始めた。年中、ヨーグルトやレンコンを食べたりして、花粉症対策をしている僕。毎年、少しでも症状が軽くなったりすると「今年こそ完治か?」なんてぬか喜びをするワケだが、今年は2月下旬になってもクシャミひとつ出ないことにビックリした。沖縄で暮らした3年間を除き、20年以上そんな状況はなかったから、“今年こそ本当に治ったんじゃないか?”と本気で思ったりもした。でも考えてみれば、周りの人も僕同様、ほとんどマスクしてなかったし、ただ単に今年は春が来るのが遅かったってことなのね。聞けば梅の開花も15日ぐらい遅れたらしいから、単にまだ花粉が飛んでいなかったということなのだ。

現在、発症から十数日目。千葉の杉林のまっただ中で取材したりしたおかげで花粉症の症状はいきなり最高潮である。僕の鼻腔は当然のごとく全面通行止となり、この2、3日は朝から晩までダラダラとだらしなく水っぱなを流し続けている。毎年のことだが、ラーメンを食べて窒息しそうになり(すすりはじめたら完全に飲み込むまで息ができないのだ!)、寝ていれば夜中に口や喉がカラカラに乾いて目が覚める。おかげでこの時期は、なんだか頭に霞がかかったようになり、つねにボーッとしている。こんなことなら、事前に鼻腔にレーザー照射する手術をしておけばよかったと後悔するのは毎年のこと。劇的に症状が緩和するらしいが、炎症が起きた状態では施術できないらしく、花粉症が発症する前に対処する必要があるらしい。症状が治まるのは5月上旬、今年は春が遅れているから中旬以降だろうか? 憂鬱な日々は始まったばかりだ。ダラダラと、流れ出す水っぱなのような締まりのない文章になってしまったが、これもまた花粉のなせるワザだろうか(笑)。

やたぐわぁ

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やたぐわぁ

本名/谷田貝 洋暁。「なるようになるさ」と万事、右から左へと受け流し、悠々自適、お気楽な人生を願うも、世の中はそう甘くない。実際は来る者は拒めず、去る者は追えずの消極的野心家。何事にも楽しみを見いだせるのがウリ(長所なのか? コレ)だが、そのわりに慌てていることが多い。自分自身が怒ることに一番嫌悪感を感じ、人生の大半を笑って過ごすことに成功している、迷える本誌編集長の44歳。

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