カメラマンがもたらす光

 バイク雑誌を作るうえで、バイクをかっこよく、風景をすばらしく見せるために欠かせないのが写真だ。僕にとってカメラマンという職業の人は身近な存在でもある。そんなカメラマンを題材にした映画をついこの前に鑑賞した。

 

 福山雅治主演の『SCOOP!』(2016年・大根仁監督)。週刊誌のパパラッチを生業とするカメラマン役の福山雅治と、二階堂ふみ演じる新人編集部員がコンビを組んで“スクープ”をねらっていく…という物語だ。

 

 福山雅治がかっこよすぎることは言わずもがなだが、堕落しきった生活を送りながら、いざというときに真剣な眼差しでカメラを構える姿は、いつもの何倍にも増してかっこいい。リリーフランキーをはじめ脇を固める役者の演技も真に迫るところがあり、全体的に流れるシブい雰囲気、見終わってからも余韻が残る構成がとても印象に残る作品だった。

 

 この作品を観てカメラマンに憧れる人がいても不思議じゃないと思う。カメラ一つで現実世界を切り取り、写真一枚でメッセージを伝える。素人がまず持たないような一眼レフを構える姿には確かな説得力がある。

 

 僕の身近なカメラマンさんは、シャッターを押すときに「魂を込める」と言っていた。フィルムの時代と異なり、デジタル化した現在は撮影した画像をその場で確認して消すことができるけれど、一押しに気持ちを込める・込めないのでは、仕上がりの写真がまったく変わるそうだ。

 

 撮影者の技量を不問とするようにカメラがどんどん高性能化したり、スマホで撮って加工したお手軽な写真がSNSでもてはやされる現代において、カメラマンという職業はとても苦労が多いと思う。

 

 しかし、その仕事ぶりをそばで見て感じるのは、写真に向き合う徹底した真摯な姿勢である。そこにはプロとしての意地、何かを証明しようとする想いもあるのかもしれない。

 

 素人が撮影したのとはまるで違うプロの写真。ぜひ誌面を手に取って感じてみてください。

イトウくん

written by

イトウくん

「人生最後の晩餐は何がいい」と聞かれたら、味噌煮込みうどんと正気で答える、愛知県出身ではないのに名古屋メシに熱狂する28歳。ロングツーリングといえば味噌煮込みうどんを目指す名古屋までが鉄板(あぁ名古屋に住みたい)。編集部内では年齢的に若手といわれているが、外見的には35歳前後といわれることもあり、焼き魚や煮物の食卓に心和む男にフレッシュ感は皆無。若いのかおっさんなのか微妙な年ごろである。

コメント 2件

  • avatar

    by うな2017/12/20 00:31

    その映画、私の高校時代の同級生が照明スタッフとして制作に携わっております。いつも”今、~が主演の映画(やドラマ)を撮っているよ。”とメールで知らせてくれます。撮影の裏話や俳優・女優さんの意外な一面を教えてくれるので興味深く聴かせてもらっています。今は特撮シリーズの準備で忙しい様です。モデルの様なイトウ君のルックスなら、特撮ヒーローものに出演出来ますよ。そうだ‼タンスタでやたぐわぁさん、さぶろうさん、キムロウ君、ヤス子さんと共に戦隊ものの企画お願いします~(笑)。

  • by イトウくん2017/12/21 09:47

    えぇ~、そんなお友達がいるとつい裏側をいろいろ聞きたくなっちゃいますね。
    でも表側の評判とギャップが激しい人もいそうで残念な思いをしそう…。
    僕はその昔、人気サッカー選手のギャップに驚いて、今もあまり印象よくありません…(苦笑)。
    戦隊モノ!姉妹誌のUnder400の企画で一度だけそれっぽい演出でレッドをやらせてもらいましたが、
    けっこう楽しかったです。企画によってはありかもしれないです(笑)

    avatar

このコラムにあなたのコメントをどうぞ

この記事が気に入ったら
いいね!とフォローしよう

タンデムスタイルの最新の情報をお届けします