意地でもネジ込んでやる。

開幕しました東京モーターサイクルショー! そして終了しました東京モーターサイクルショー! 僕も行ってきました、プレスデーの金曜日と木曜日の搬入日。

え? なんで搬入日かって? それはね、僕が編集長しているUnder400の次号の発売日が4月6日で、この時期ならなんとか東京モーターサイクルショーに登場するネタを今現在締め切りを迎えている号に突っ込めるから…。といっても言うのは簡単だが、それを実行するのは毎年のことながらドキドキである。ちなみに搬入日とは、文字通り施設に物を搬入する日で、モーターサイクルショーの場合、開催日の前日にすべての物品や車両の搬入を行なう日のこと。そこに僕ら出版社がなんとか潜り込んで(僕らも出展者だしね)締め切り間際のギリギリ取材をするワケだ。

 

そこで事前に「今回はこんなモデルがあって、確実に取材ができて、3ページはいけるっ!」なんてことがキチンと確定していれば、「それなら○○ページおさえておけばいい!」なんてこともできるのだが、西も東もテンヤワンヤのモーターサイクルショーですからね。ブース出展するメーカーさんもショーの準備で大忙しなのは当たり前。守秘義務で当日まで情報を公開できなかったり、手違いで「ゴメンなさい! やっぱりあの車両は用意できません! 間に合いませんでした」。な〜んて番狂わせが往々にして起こる。

「予定していたネタが拾えませんでしたので、ならばその空いたページはメモ帳で…」、なんてことが許されればいいのだが、そうもいかないのがこの家業。締め切りギリギリまで、ページ数の調整ができるようにバッファゾーンをとっておき、ショー開幕とともに、材料がそろってからエイヤッ、トウッと大急ぎの火の車、突貫工事でページを組み上げるってワケ。

で、その作業は終わったのかって? 終わった、終わった。終わってなけりゃ、同じ会社とはいえ他誌のWeb用コラムを書くヒマなんかありませんよ〜。…と言いたいところだが、終わってませんよ今現在(笑)。校了は本日、つまり月曜日夕方。なのに白紙のページが8枚もある状態でこのコラムを書いている離れ業。もはや自分でどれを優先すべきか正常に判断できてないのは明らかだねぇ(笑)。

「さぁ、おれ達の戦いはこれからだ!」なんて打ち切りマンガの常套句を言い残して、どこか遠くへ行きたいぜ。まぁ、そんなこんなで製作中のUnder400・51号は4月6日発売(間にあえばね…)。ホンダのCRF250ラリーやヤマハのYZF-R3はもちろん、コンセプトモデルのブルドッグや電撃発表のKTMの250デューク、RC250も大々的にページを割いてなんとか企業努力でネジ込む…、予定(笑)。だから、乞う、ご期待!

やたぐわぁ

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やたぐわぁ

本名/谷田貝 洋暁。「なるようになるさ」と万事、右から左へと受け流し、悠々自適、お気楽な人生を願うも、世の中はそう甘くない。実際は来る者は拒めず、去る者は追えずの消極的野心家。何事にも楽しみを見いだせるのがウリ(長所なのか? コレ)だが、そのわりに慌てていることが多い。自分自身が怒ることに一番嫌悪感を感じ、人生の大半を笑って過ごすことに成功している、迷える本誌編集長の44歳。

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