ベスパ誕生80周年を祝うスペシャルエディション第3弾として、「ベスパ プリマベーラ 80th」が登場。ブランドの原点を象徴する特別なグリーンやクラシカルな意匠をまとい、1946年から続くベスパの歴史を現代的に再構築した一台です。日本導入はわずか30台。特別なプリマベーラの魅力を紹介します。
1968年から続くベスパのアイコン

ベスパが誕生したのは1946年。戦後のヨーロッパで、創造性や復興への希望を象徴する存在として世に送り出されました。以来、洗練されたラインとイタリアらしいデザインを受け継ぎながら、160以上のモデルへと進化しています。

その歴史の中で「プリマベーラ」が誕生したのは1968年。ベスパ史上でも大きな成功を収めたモデルとして知られ、その名が意味する“春”のように、若々しさや新鮮さ、軽快さを体現してきました。

現代のプリマベーラも、その基本思想は変わりません。俊敏でダイナミックな走りと、洗練されたスタイリング、そして日常を楽しむための気軽さ。半世紀以上前の初代が持っていた価値観を受け継ぎながら、時代に合わせて進化を続けています。
1946年の色とディテールを2026年のプリマベーラへ

最大の特徴は、80周年モデルのために採用された専用カラー『ヴェルデ 80th』です。
このパステルグリーンは、1946年の春を思わせる色として設定されたもの。歴史的なアーカイブから発掘された最初期のカラーコードに由来し、1940年代までさかのぼるベスパを象徴するカラーのひとつとされています。
単にボディをグリーンに仕上げただけではありません。ミラー、グラブレール、レッグシールドモール、ハンドルバースイッチカバー、フロントサスペンションリンケージカバーなどもボディと同系色にコーディネート。さらにダークグリーンのアクセントを組み合わせ、80thならではの統一感を演出しています。
足元に宿るのは、初代「Vespa 98」の記憶

とくに目を引くのが、80th専用デザインのホイールです。モチーフとなったのは、1946年に登場した最初のベスパ「Vespa 98」。スチール板を打ち抜いたような、中央部が閉じたクラシカルな意匠を現代的に再現しています。ホイールもボディと同じヴェルデ 80thで塗装され、リムには「Est. 1946」の文字を配置。ダイヤモンドカット加工が特別感をさらに高めています。

そして車体左側には、このモデルだけのディテールとして「冷却グリル」が復活。メカニカルな雰囲気を加えるとともに、ベスパ黎明期のスタイルをより強く感じさせる演出となっています。
“80th”を主張する、さりげなく特別なディテール

フロントシールドには、Vespaロゴの隣に「80th」の記念プレートを配置。グローブボックスのリッドには「80 years of Vespa Est. 1946」のエンブレムバッジがあしらわれています。
細部には、丁寧なステッチを施したシートや、深みのあるカラーでまとめられたフットレストのラバーインサート、グリップラバーなども採用。80周年記念車らしい特別感を感じさせながら、過度に派手になりすぎないところもプリマベーラらしいポイントです。

搭載するのは174㏄の空冷4ストロークOHC3バルブエンジン。価格は63万2,500円で、入荷台数は30台。出荷は同年11月から予定されています。
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