可変バルブタイミング機構採用の新エンジンを搭載!BMW S1000RRの2019年モデルが発表に

 

2018年11月8日より一般公開がスタートしたEICMA2018にて、BMWより2019年モデルの新型S1000RRが発表された。

エンジン&シャシー、さらにはデザインともに大幅にリニューアルされた2019年モデルのS1000RR。車両重量は従来モデル比で11kgも軽量に仕上げられており、その走行性能にも磨きがかけられている。

国内への導入を楽しみに待ちたい注目のニューモデルだ。

エンジン&シャシーは大幅な改良を実施

 

999ccの並列4気筒エンジンはボア×ストローク(80×49.7mm)の設定こそ同じだが、圧縮比を13.3(従来モデルは13)に引き上げることで、最高出力は157kW(207PS)/10,500rpmを発揮。各部の見直しによりエンジン単体で4kg軽量に仕上げられるとともに、高速側・低速側2つの役割を持つカムをそれぞれのバルブに設けた可変吸気バルブシステムを新採用することで低中回転域での扱いやすさと、最高出力の向上が追求されている。さらに新開発のエンジンに合わせ、フレームもリニューアルが行なわれている。

 

カムシャフト(棒の部分)と電動式のアクチュエーター(黒い部分)を現した図。エンジン回転数に応じてアクチュエーターの突起とカムシャフトに切られたミゾの噛み合い位置が変化する。これによって、カムの切り替えが行なわれるという仕組みだ

 

また、新型のIMU(6軸慣性計測ユニット)を搭載することで、5段階に調整が可能なコーナリングABSやより高精度なトラクションコントロールシステム、ウィリーコントロール、4パターンのモードセレクト機能(レイン・ロード・ダイナミック・レース)といった電子制御システムを採用している。

 

 

足まわりは徹底的な軽量化を追求

 

足まわりは軽量化に心血が注がれており、フロントフォークには従来モデルよりも300g軽量なインナーチューブ径φ45mmの倒立タイプを採用。オプションパーツの電子制御ダンピングシステムに関しても熟成が図られている。リヤショックも新設計され、300gの軽量化が図られている。

 

新設計のアルミ鋳造ホイールは従来モデル比で1.6kg軽量に仕上げられるとともに、4.5mm厚のφ320mmダブルディスク&ラジアルマウント対向4ポットキャリパーを組み合わせたフロントブレーキシステムも500gの軽量化を実現。

ホイールベースは従来モデルよりも9mmロングの1,441mmに変更されるとともに、キャスター量は96.5mmから93.9mmに設定。これにより、ステアリングヘッド角度も0.4°立った66.9°となることで、よりコントローラブルなハンドリングが追求されている。

 

 

LEDヘッドライトやフルカラー液晶メーターも採用

 

スタイリングも大幅なリニューアルを受けており、LEDヘッドライトを採用することで、フロントまわりはよりコンパクトな印象に。また、それに合わせて、カウルデザインも全体的に空力性能の向上を追求したシャープなデザインに仕上げられている。

 

 

メーターには6.5インチのフルカラー液晶タイプを採用。タコメーターの表示形式はアナログorデジタルタイプを選択可能かつ、トリップや燃料残量などの基本的な情報に加え、バンク角や減速度の表示、速度超過警告といった要素も表示可能。また、レースユースを意識してラップタイマーやラップ中の速度(最小・最大・平均)、1ラップあたりの平均アクセル開度、シフト回数なども細かに表示可能とのことだ。

 

なお、タンク容量は1ℓ減の16.5ℓに設定。シート高は従来モデル比で10mmほど高い824mmとなっている。

 

 

2017年モデルと見比べてみると

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ヒラオ

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ヒラオ

イイものはイイ、ダメなものはダメと素直に言いたいだけなのに、基本否定や悪口から入ると周囲から言われる1992年生まれ。バイクだけに限らず、乗り物なら基本的に何でも好きだけど、シンプルな乗り味で自分が操っている感を楽しめるものが好み。

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