人気の250㏄クラスのバイクのメリットとは?

126cc〜250㏄は車検なしで高速を走ることができる唯一のクラス!

排気量による違い一覧表
排気量 車検 高速道路走行 二人乗り
50㏄以下 なし × ×
51㏄〜125㏄ なし ×
126㏄〜250㏄ なし
251㏄以上 あり

 

もっとも“おいしい”排気量の250㏄

バイクは排気量によって免許が区分されているだけでなく、車検や交通ルールにも違いがある。それは上記の表で確認してほしい。250㏄は高速道路を走れて、二人乗りもできて、なおかつ車検がないという、この条件で比べるともっとも“おいしい”排気量なのだ。他にもこれから紹介する様々なメリットがあり、人気があることから魅力的な車両も販売されるという好循環が生まれているクラスだ。

十分なパワー

400㏄に比べれば加速時のパワーで劣るのは間違いないものの、街中から高速道路まで交通の流れをリードして走るだけの十分なパワーがある。また、持てあますほどパワーがないということは逆に、車両本来の力を発揮しやすくライディングが楽しいということだ。

車両価格も安め

なんといっても車両本体の価格が全体的にリーズナブル。2気筒でフルカウルのハイエンドモデルこそ70万円台と高いものもあるが、ネイキッド系なら50万円台が中心。だからといって性能が極端に悪いとか、つくりが妙に安っぽいということもない。もちろん安めのモデルだって高速道路だってちゃんと走れるし、街乗りから日帰りツーリング、ロングツーリングだってきちんと楽しめる。

維持費が安い

車検が必要ないというのはお財布にかなりやさしい。251㏄以上のモデルの場合、新車の登録から3年後に、以後は2年おきに車検を受ける必要があり、ショップにまかせると10万円ちかくかかる。また重量税や軽自動車税などの税金も400㏄に比べて安くすむ。

取りまわしがしやすい

あくまで400㏄に比べたらという意味で、250㏄は単気筒やオフロード車が多いため全体的に軽量なモデルが多い。写真のネイキッドのCB250Rはクラス最軽量で142㎏。教習車のCB400SFが197㎏であることと比べるとかなり軽い。一般的なモデルが160㎏だとしても、この軽さの違いによる取りまわしのしやすさは歴然。大きなアドバンテージとなるはずだ。

ラインナップが豊富

中型クラス全体のラインナップを見回しても250㏄クラスは圧倒的に車両が多い。とくにフルカウルやオフロード、ビッグスクーターというジャンルの層が分厚いのも特徴。人気の250㏄フルカウルは国内外の主要メーカーから出そろい、選択肢が豊富だ。

こんな人におすすめ

「高速道路を使ったツーリングをしたい」という考えがあり、パワーはそこそこで十分、維持費はできるだけ安いほうがいい、車重は軽いほうがうれしい!という人なら250㏄クラスがお勧め。初めてのバイクでよくわからないという人でも、250㏄クラスを選んでおけば間違いない。趣味性と経済性の両立にすぐれる排気量なのだ。

 

もちろん250cc以外の排気量にも魅力がある

400や125、50㏄にもそれぞれ個性があり美点がある。これからバイクに乗りたいと考えている人は普通二輪免許を取得しておけば、車両だけでなく、“排気量も選べる”という考え方ができることも知っておこう。

性能の高さが魅力の400㏄

中型クラス唯一の並列4気筒エンジンを積んだマシンや、大型クラス並みの車格を誇るクルーザーなど、性能が高く所有欲を満たしてくれるマシンが多数ある。その反面、車両価格が割高になり、車検も必要になるため維持費がかかる。

こんな人におすすめ

普通二輪免許で乗れる最大排気量のパワーを感じたい!という人はコチラを選ぼう。性能で下回る250㏄を選ぶと物足りなさを覚えてしまうかもしれない。また、高速道路での走行に余裕がほしい、クルーザーに乗りたいという人はお勧め。

親しみやすく利便性が高い125㏄

原付二種とも呼ばれ、50㏄の原付一種にあった30㎞/h制限、二段階右折、二人乗り禁止という制限がなくなる。軽量でコンパクトな車体も手伝い、街中での利便性にすぐれる。車検がなく税金面でも優遇され、燃費がよいため維持費は安い。高速道路の走行は不可。

こんな人におすすめ

通勤や通学、買い物など日常的に街乗りする人にぴったり。50㏄での走行規制に不満を感じている人は、乗り替えれば一気にラクに感じるだろう。高速道路を利用できなくてもいいから維持費が安くて、コンパクトなATのスクーターが欲しいという人などに。

走行制限がネックだけど経済面では一番お得な50㏄

クルマの免許に付帯されていることもあり、実は日本でもっとも多く所有されている。通勤や通学、また新聞配達などの業務用としても広く使われ、誰が乗るにもフレンドリーである。ただし、30㎞の速度制限や2段階右折という交通上の規制があるため使いづらさは否めない。それさえ割り切ってしまえば、車両価格や税金が安く、低燃費とあって経済面では一番お得な排気量だ。

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