1990年代のチョイ古マシンが今熱い?! Vol.06 SUZUKI GOOSE350

カタログやメーカーのHPを見ても載っていない、でも街で見かけることもある…。絶版車の中でも“旧車”と言うには古すぎない、1990年代のバイクたちをフィーチャー。今回は走行性能を徹底追求したスポーツシングルマシン・グース350。軽量コンパクトな車体と瞬発力にすぐれるエンジンを武器に、コーナーを駆け抜けるために生まれてきたバイクなのだ

 

スパルタンな走りを楽しめるビッグシングル

レーサーレプリカがまだ根強い人気を誇っていた90年代初頭。それまでのハイパワーなマシンとは一線を画す、まったく新たなスポーツマシンが誕生した。スズキのスポーツシングル、グース350である。

 

ぜい肉を削ぎ落としたようなストイックな外観は、レーシングマシンを思わせる、走りのための造形だ。実際にフロントには倒立フォーク、リヤサスペンションにもリンク式のモノショックを装備。最小限の部品点数で、トラス形状の強度メンバーを構成したダイヤモンドフレームなど、軽量かつ高剛性で俊敏な走りの実現に大きく寄与する車体構成となっていた。

 

また、低速域でのトルク特性やテイストを重視したモデルが主流のシングルにおいて、グースに搭載されたパワーユニットは、最高出力を8,000rpmで発揮。レッドゾーンも10,000rpmからという、およそシングルらしからぬスポーツライクな高回転型であった。

 

80年代以降、バイクの性能は飛躍的に向上したが、扱いきれない高性能なマシンが主流だったのも事実。そんなレプリカブーム末期に登場したグースは、“マシンを操る楽しさ”という原点に帰った次世代マシン。駆け抜ける楽しさを感じさせるシングルスポーツだったのだ。

足つき&乗車姿勢

足着き性はかなりよく、両足かかとを付けてもヒザにはまだ余裕が残る。車体も軽量なので立ちゴケの不安はない。セパレートハンドルによって前傾姿勢はややキツいものの、自分の体格だとサイドカバーからタンクにかけての形状がとてもニーグリップしやすいので、腕を突っ張って上体を支えるようなことはなさそうだ

タンデムスタイル
ライダー:段付きシートと前傾姿勢のおかげで、タンデマーからの干渉はほとんどない。ただ、重心が後ろに移動する感じが大きく、運転しづらそう(身長:173㎝/体重:57㎏)
タンデマー:ご覧のようにタンデムシートは一段高い場所に設置されるので、背の低い人が乗るには慣れが必要。シート自体も薄く長時間はツラそうだ。また、つかまる箇所もベルトのみと不安感は否めない(身長:178㎝/体重78㎏)

 

SUZUKI GOOSE350の主要スペック
全長×全幅×全高
1,995×710×1,055(㎜)
軸間距離
1,350㎜
シート高
770㎜
乾燥重量
145㎏
エンジン種類・排気量

油冷4ストロークOHC4バルブ単気筒・348㎤

最高出力
24.3kW (33ps)/8,000rpm
最大トルク
32.3N・m (3.3kgf・m)/6,500rpm
タンク容量
15L
燃費(60km/h低地走行テスト値)
50㎞/L
タイヤサイズ
F=110/70-17・R=140/70-17
発売当時価格
56万9,000 円(税抜き)

Buyer’s Guide

セパレートハンドルの前傾ポジションや倒立フロントフォーク、油冷エンジンと、当時のラインナップとは一線を画すレーサー然としたスタイルが、いまだに一定の人気がある一台。ただし年数が経っていることと走りに振ったモデルということから、程度のいい車両は少ないのが現状。とくにカスタムされた車両が多いのもグース350の特徴だ。安い個体だと20万円台からあるが、フルノーマルでグッドコンディションなモノになると60万円近くなることも。

 

 

GOOSE350が発売された1991年の出来事

  • 湾岸戦争
  • 東京都庁が新宿副都心へ移転
  • 信楽高原鐵道衝突事故
  • 千代の富士引退
  • ジュリアナ東京オープン
  • 雲仙普賢岳大火砕流発生
  • マツダ日本車として初のル・マン24 時間レース優勝
  • ヒット曲 小田和正『ラブストーリーは突然に』、NIRVANA『Smells Like Teen Spirit』
  • ヒット映画 『おもひでぽろぽろ』『ターミネーター2』『プリティ・ウーマン』
  • 流行語 「ヘアヌード」「じゃあ〜りませんか」

 

※本記事はNo.052(2006年7月24日発売)に掲載された当時の内容を再編しています

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電話番号
0120-402-253
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