1990年代のチョイ古マシンが今熱い?! Vol.07 HONDA VRX Roadstar

カタログやメーカーのHPを見ても載っていない、でも街で見かけることもある…。絶版車の中でも“旧車”と言うには古すぎない、1990年代のバイクたちをフィーチャー。武骨さを感じさせる造形と、力強い走りが持ち味のVRX。”乗って心地よく、操って楽しい、見ても美しい”という、モーターサイクルの原点に立ち帰った、シンプルなコンセプトの1台だ

 

V型2気筒を積んだミドルクラスネイキッド

かつて一世を風靡したレーサーレプリカは影を潜め、ネイキッドがシーンの主役に躍り出た90年代半ば。ライダーの趣向は以前に比べて多様化し、SR400/500をはじめとする、原点回帰ともいえるモデルが販売台数の上位に顔を現す。確固たる中核ジャンルの存在しない混沌とした時代にVRXは登場する。

 

メッキパーツを多用した外観に、大柄なプロポーション。また、シリンダーヘッドなどがバフ仕上げされた、造形的にも美しいVツインエンジンを搭載する、ロードスポーツとしては斬新なメカニズム。その方向性には“乗って心地よく・操って楽しい・見て美しい”というバイクの原点に立ち帰ったテーマが、開発コンセプトとして掲げられていた。

 

乗り味に関しては、マシンがライダーをリードするのではなく、入力に対して応えてくれるシンプルさが魅力。存在感を主張するVツインエンジンの造形やデュアルマフラー、インチバーなどの装備も所有感を高めている。

 

基本的な性能と質感の高い外観を持つVRX。現在のシーンを見渡しても、近似するモデルが見当たらない希有な存在といえるだろう。

足つき&乗車姿勢
タンデムスタイル
HONDA VRX Roadstarの主要スペック
全長×全幅×全高
2,235×760×1,105(㎜)
軸間距離
1,510㎜
シート高
770㎜
乾燥重量
205㎏
エンジン種類・排気量

水冷4ストロークOHC3バルブV型2気筒・398㎤

最高出力
24.3kW(33ps)/7,500rpm
最大トルク
34.3 N・m (3.5kgf・m) /6,000rpm
タンク容量
11L
燃費(60km/h低地走行テスト値)
37.0㎞/L
タイヤサイズ
F=120/80-17・R=140/80-17
発売当時価格
52 万9,000 円(税抜き)

Buyer’s Guide

スティード400にも搭載されるV型2気筒エンジンは、クセのないオーソドックスな乗り味とスリムな車体でビギナーにもオススメのバイク。ただし、カスタムされた車両が多いことや、そもそも1995〜99年と短期間の販売でタマ数自体が少ないことから、程度のいい車両はあまり多くないのが現状。とくにノーマルで状態のいい車両はなかなか出ない。価格帯は40万円程度〜50万円台が相場となっている。

 

 

VRX Roadstarが発売された1995年の出来事

  • WTO(世界貿易機関)発足
  • 阪神淡路大震災発生
  • 地下鉄サリン事件
  • コギャル現象始まる
  • ウインドウズ95発売
  • 小室ファミリーヒット曲連発
  • ヒット曲 相川七瀬『夢見る少女じゃいられない』、ドリームズ・カム・トゥルー『LOVE LOVE LOVE』
  • ヒット映画 『耳をすませば』、『ダイ・ハード3』
  • ベストセラー 松本人志『松本』『遺書』、ヨースタイン・ゴルデル『ソフィーの世界』
  • 新語・流行語大賞 「無党派」「NOMO」

 

※本記事はNo.053(2006年8月24日発売)に掲載された当時の内容を再編しています

この記事が気に入ったら
いいね!とフォローしよう

タンデムスタイルの最新の情報をお届けします