特別企画バイクライフSTART & STEP UPマニュアル “外車デビュー”ならこの1台
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これからもますます見逃せないメーカーだ
外車というと“=ビッグバイク”というイメージが強いのではないだろうか。まぁ欧米メーカーのラインナップを見る限り、確かにそのイメージは事実なのだが…。しかし、すべてがそうだというわけではない。近年、日本の普通二輪免許でも運転できるモデルを次々にリリースしているのがKTMだ。たとえば、ネイキッドモデルの“DUKE(デューク)”シリーズは、125・200・390・690・1290という5つの排気量でリリースされている。もちろん、400cc以下のモデルであれば普通二輪免許で運転することが可能だ。そして今年の東京モーターサイクルショーでは、RC250と250デュークの2機種をワールドプレミアとして発表。普通二輪免許のユーザーは、これからもますますKTMの動きから目が離せないのである。
さて、そんな豊富なラインナップの中から今回ピックアップしたのは、フルカウルを装備するロードスポーツモデル、RC390。エンジンは水冷DOHC4バルブ単気筒で、排気量は375cc。軽量な車体にパワフルなエンジンを活かし、スポーツライディングを楽しむことができる1台だ。もちろんKTMのラインナップにはネイキッド仕様のデュークもあり、こちらも外車デビューの1台としてはオススメだが、今回はよりスポーツ走行を意識したフルカウルモデルの方を紹介したい。
まず印象的なのはカウルのデザインで、ギョロッとした目のようなプロジェクターヘッドライトを採用。また各部のパーツは高い走行性能を感じさせ、フロントフォークは倒立タイプ。44馬力を発揮するエンジンは、車重(燃料含まず)147kgという驚異的な軽さと相まって、スペックを見るだけでも軽快な走りを予感させるのだ。
高い剛性が得られるダブリュピー製φ43mm倒立フロントフォークを採用。RC390の軽量な車体と相まってスポーティな走りが楽しめる。ルックス的にもアピール度の高い部分だ
特徴的なデザインのスイングアームや、アンダーカウルと一体化したかのようなサイレンサーが個性を演出している。ブレーキは前後ともABSを標準装備
丸目2灯のプロジェクターヘッドライトにより特徴的なフロントマスクを形成。ロービーム時には左側のみが点灯し、ハイビーム時には両側が点灯する
一見するとシングルシートカバーのようだが、実はやわらかいタンデムシート。シートカウルの下側にはグラブバー代わりのスリットが設けられている
スピードからタコまでフルデジタル表示のメーターパネルを備える。ギヤポジション、アベレージ速度など、サーキット走行を視野に入れた装備も
コンパクトな単気筒エンジンに合わせるようにシート・タンクともにしぼり込まれ、スリムなボディラインを形成。これが軽快なフットワークを生み出す一因となる
SPECIFICATIONS
- 全長×全幅×全高
- 1,995×705×1,099mm
- 軸間距離
- 1,340±15mm
- シート高
- 820mm
- 車両重量
- 約147kg
- エンジン型式・排気量
- 水冷4ストロークDOHC 4バルブ 単気筒・375cm3
- 最高出力
- 32kW(44hp)/9,500rpm
- 最大トルク
- 35N・m(3.5kgf・m)/7,250rpm
- タンク容量
- 10L
- 価格
- 65万6,000円
CONTACT
- 問い合わせ先
- KTMジャパン
- 電話番号
- 03-3527-8885
- URL
- https://www.ktm.com/jp/
※記事の内容はNo.157(2015年4月24日)発売当時のものになります
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