ウルトラセブンメガネ

毎年この時期は花粉に悩まされ、投げつけられた雑巾みたいにいろいろなところから粘液を分泌させて仕事している僕ですが、このたび花粉症対策メガネなるものを試してみた。ええ、テレビCMもやってるアレだ。たまたま入ったメガネ屋で作ったので、メーカーはテレビでやっているのとは違うとは思うが、“通常メガネが花粉に対する防御率が40%だとすると、このメガネはなんと90%!”なんてことが書かれているポップを見かけて、「ほーかい、ほーかい、そんなら試してやろうじゃないか! へっくしょいっ!」と思ったのだ。

店員さんに聞いてみれば「メガネの度数も、今しているメガネと同じ度数なら在庫があるので20分ぐらいでできますよ」ってなもんで売り言葉に買い言葉。「ほんじゃま一つ頼みますわ」なんて、おでんの屋台でおみやげを注文するみたいな雰囲気で気軽に頼んでしまったのだ。メガネ本体と度入りレンズあわせて8000円弱。子供のころ、メガネってもっと何万円もする大層なモノだったが、どうやら時代が変わったようである。衝動買いできる金額で、しかも仕上がりが20分だと? これじゃ、オイルの銘柄とグレードにもよるがリッタークラスの4気筒バイクのオイル&フィルター交換を頼むよりもお手軽じゃないか(笑)。

でだ。本日実戦投入してみた、アイウエオじゃなかったアイウエアを外ロケで。しかも、場所は関東三大花粉生産地と名高い伊豆半島。今日はBMWのニューR1200GSの発表会があったのだが、日ごろの行ないがよいおかげか天候に恵まれ気温も上々。絶好のロケ日和(くわしいレポートは5月7日発売の姉妹誌『風まかせ』にて。乞う、ご期待!)でした。あの感じだと、空気中にはさぞかしたくさんの花粉が舞っていたことと思う。そんなところで日がな一日、屋外にいたけれど、ワタクシ本日はぼろ雑巾のようになってない。メガネと併用して「イオンで花粉をブロック!」なんていうスプレーを顔面にふりかけていたこともあるのかもしれませんが、症状はいつもよりはるかにマシ。鼻も片方とおるし、目も腫れていない、この状況に感動しているしだいだ。いやぁ、たまたま今日だけのぬか喜びかもしれないが、それだけでも花粉症重症ライダーにとってはうれしくて仕方ないってワケ(笑)。花粉でお悩みのライダーは試してみる価値あるかもしれません。

あ、追記しておくとこのメガネ。弱点はオフロードゴーグル並みに視界が狭くなることと、マスクをすると異常にレンズが曇りやすいのがタマにキズ。そこだけ目をつぶれば、高速走行時のアイウエアとしてもかなり効果は高そうですよ!

やたぐわぁ

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やたぐわぁ

本名/谷田貝 洋暁。「なるようになるさ」と万事、右から左へと受け流し、悠々自適、お気楽な人生を願うも、世の中はそう甘くない。実際は来る者は拒めず、去る者は追えずの消極的野心家。何事にも楽しみを見いだせるのがウリ(長所なのか? コレ)だが、そのわりに慌てていることが多い。自分自身が怒ることに一番嫌悪感を感じ、人生の大半を笑って過ごすことに成功している、迷える本誌編集長の44歳。

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