100万円前後でねらえる新世代GS
BMW Motorradの新型モデル『F450GS』の価格や仕様が発表された。注文受付は専用ウェブサイトで開始され、納車は2026年9月上旬以降を予定している。
F450GSは、BMW GSファミリーの新たなステップとして開発されたミドルクラスのアドベンチャーモデル。日常の移動からツーリング、スポーティな走り、さらにオフロードまで幅広くカバーする一台だ。
BMWのGSとは?|旅と冒険を象徴するBMWの看板シリーズ
BMW Motorradにおける『GS』は、オンロードとオフロードの両方を楽しむために生まれたアドベンチャーツアラーである。長距離を快適に走れるツーリング性能と、未舗装路にも踏み込める走破性を兼ね備え、世界中のライダーから支持されてきた。
大排気量モデルのイメージが強いGSだが、今回のF450GSはその世界観をより身近なミドルクラスに凝縮したモデルといえる。大きすぎず、扱いやすく、それでいてGSらしい冒険心を感じさせる。高速道路を使ったロングツーリングから、旅先でふと入りたくなる林道まで、走るフィールドを広げてくれる存在だ。
F450GSの特徴|軽快に走れて未舗装路にも強い
F450GSには、新開発の並列2気筒エンジンを搭載。最高出力は35kW(48hp)/8,750rpm、最大トルクは43Nm/6,750rpmを発揮する。135度クランクピン・オフセットとバランスシャフトにより、振動を抑えながらも鼓動感のあるフィーリングを実現している。
燃費は約26.3㎞/L、燃料タンク容量は14Lで、航続距離は約350㎞以上を確保。ツーリングでの安心感はもちろん、給油ポイントが少ないエリアを走る際にも心強い。
車体は新設計のスチール・チューブラー・フレームを採用し、軽量かつ高剛性に仕上げられている。フロントにはKYB製倒立フォーク、リヤにはアルミ製スイングアームとKYBモノショックを組み合わせ、オンロードでも未舗装路でも扱いやすい足まわりを備える。
電子制御も充実している。ライディングモードは「Rain」「Road」「Enduro」の3種類を用意。さらにABS Pro、DTC、MSRを標準装備し、路面状況に合わせて安心して走れる仕様となっている。林道やフラットダートに入る場面でも、こうした電子制御は大きな支えになるはずだ。
また、注目装備が新開発の「Easy Ride Clutch(ERC)」である。遠心クラッチを進化させたシステムで、発進、変速、低速走行、オフロード走行時にクラッチ操作を不要にする。さらにShift Assistant Proとの組み合わせにより、クラッチ操作なしでスムーズなシフトチェンジが可能となる。低速で神経を使う林道走行や、市街地でのストップ&ゴーでも恩恵は大きい。
コクピットには6.5インチTFTディスプレイを装備。通話、音楽再生、ナビゲーションにも対応し、USB-C電源も備える。旅の相棒としての実用性も抜かりない。
F450GSのバリエーション|目的に合わせて選べる3つのGS
F450GSは、エクスクルーシブ、スポーツ、GSトロフィーの3バリエーションで展開される。
F450GS エクスクルーシブ
旅を楽しむための充実仕様
エクスクルーシブは、コスミック・ブラックをまとったツーリング向けの仕様。メーカー希望小売価格は96万1,000円で、3モデルのなかでももっとも手に入れやすい価格設定となる。
装備は、ギアシフト・アシスタント・プロ、ライディング・モード・プロ、ハンド・プロテクター、3年保証。ロングツーリングを中心に楽しみたいライダーや、まずはBMW GSの世界に踏み出したい人に向くグレードだ。
F450GS スポーツ
ワインディングも林道も軽快に遊ぶ
スポーツは、レーシング・レッドを採用したアクティブな仕様。メーカー希望小売価格は98万4,000円。エクスクルーシブの装備に加え、スポーツサスペンションを備える。
峠道を気持ちよく走りたいライダーや、ツーリング先のワインディングを楽しみたい人には、このスポーツが有力候補になる。舗装路での軽快感を重視しつつ、未舗装路にも踏み込めるバランスのよさが魅力だ。
F450GS GSトロフィー
林道好きに刺さる最上級仕様
GSトロフィーは、レーシング・ブルー・メタリックを採用した最上級グレード。メーカー希望小売価格は103万3000円となる。
装備は、ギアシフト・アシスタント・プロ、ライディング・モード・プロ、ハンド・プロテクター、スポーツ・サスペンション、エンジン・アンダーガード、そしてEasy Ride Clutch(ERC)を標準装備。ラリー・スモーク・ウィンドシールドやアルミニウム製エンジン・アンダーガードも備え、3モデルのなかでもっとも冒険色が強い仕様だ。
林道走行を積極的に楽しみたい人や、旅先で舗装路だけに縛られたくない人には、このGSトロフィーがもっとも刺さるだろう。
まとめ|GSの世界をもっと身近にする一台
新型F450GSは、GSらしい冒険性能とツーリング性能を、扱いやすいミドルクラスにまとめた注目モデルである。新開発の並列2気筒エンジン、軽快なシャシー、充実した電子制御、そしてERCをはじめとする先進装備により、オンロードからオフロードまで幅広く楽しめる。
価格はエクスクルーシブが96万1000円、スポーツが98万4000円、GSトロフィーが103万3000円。100万円前後でBMW GSの世界に踏み出せるという点は、かなり大きなニュースだ。
ロングツーリングを快適に楽しみたい。旅先で見つけた林道にも入ってみたい。そんなライダーにとって、F450GSは“ちょうどいい冒険バイク”として強い存在感を放つ一台になりそうだ。
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