バイク用語辞典

『バイクの種類』に関する用語

  • アドベンチャー(アドベンチャーモデル)

    バイクのジャンルで、高速巡航走行とオフロード走行という相反する性能を高次元でバランスさせたモデルを指す。世界一周や過酷なパリ・ダカールラリーを標榜しており、タフさも求められる。総じて大きく重い。

  • アメリカン

    ロー&ロングを強調したり、手足を前方に投げ出すような乗車姿勢が特徴の国産モデルの総称。クルーザーともいう。

  • EV

    Electric Vehicle(電動車)の略。環境負荷を軽減できるものとして、近年は国内メーカーから公道走行可能な市販車が続々リリースされている。

  • オフ車

    オフロードを走ることに適したバイク。溝が深く細いタイヤを履いているのが特徴。ホンダのCRF250L、ヤマハのセロー250などが代表例。

  • カフェレーサー

    明確な定義はないが、セパハンビキニカウルを装着した、昔のレーサー風公道車両を指す。SRなどをビンテージレーサー風にカスタムしたものが「カフェレーサー風」と呼ばれている。

  • 逆車

    輸出仕様の逆輸入車のこと。仕向地ごと、たとえばヨーロッパ仕様と北米仕様、東南アジア仕様とでは現地の規制の問題などで最高出力や使用パーツの相違が生じることもある。

  • 逆輸入車

    一般的には一度輸出した国内生産の国外向け車両を再輸入したモデルのことを指す。ヤマハのYZF-R6などがそれにあたり、それらは各メーカーの逆輸入車を扱う企業から販売されている。ちなみにホンダはパッセージ、ヤマハはプレストコーポレーション、スズキはモトマップ、カワサキはブライトが取り扱っている。また、ヤマハのYZF-R1のように国内仕様と海外仕様(逆輸入車)がリリースされているモデルもある。

  • 旧車

    現行販売されなくなってから、ある程度の年月を経た車種のこと。ホンダCB750FOURやカワサキZ2など1970年代の車種を指すことが多いが、年数などの明確な定義はない。

  • クォーター

    本来は1/4という意味。バイクの排気量で1,000ccの1/4に当たる250ccクラスのことを指す。

  • クルーザー

    あちこちをめぐりながら旅をする(クルーズする)ことに適したバイクの総称。本来はツアラーと同じだが、現在のジャンル分けでは「ツアラー」が高速巡航走行に長けたモデルを指すことが多い。一方、「クルーザー」はゆったりと構えて足を前方に投げ出すアメリカンモデルのようなバイクを指すことが多い。

  • 軽二輪

    125cc超250cc以下の排気量のバイク。高速道路も走れるうえ車検もないので経済的なメリットも大きい。

  • 原付

    原動機付自転車の略。一種(50cc以下)と二種(50cc超〜125cc以下)があり、右折の仕方や制限速度などに大きな違いがある。運転に必要な免許は、一種が原付免許(普通自動車運転免許でも可)であるのに対して、二種の場合は普通二輪(小型限定でも可)免許が必要となるため、通常「原付」という場合は一種のみを指すことが多い。二種はピンクか黄色のナンバープレートで、フロントフェンダーの先に白い帯、リヤには三角形のマークが付いている。

  • コンセプトモデル

    モーターショーなどに出展されるモデルのことで、そのままの形で市販される可能性は低いが、その時点でのメーカーの技術力や開発の方向性などを知るのに参考になる。

  • コンペティションモデル

    ヘッドライトやウインカーなどの保安部品が基本的に付いていない競技用車両のこと。レーサーとも呼ぶ。

  • スーパースポーツ

    オンロードモデルでとくに高性能なフルカウルモデルを指す。ホンダ・CBR600RR、ヤマハ・YZF-R1などがそれにあたる。SSと書くことも。もとは世界GPやMotoGPなどロードレースの排気量制限に捉われることなく、かつレーサーの公道仕様版でもない高性能モデルを指す言葉として生まれた言葉でもある。1992年に登場したホンダ・CBR900RR以降、レーサーをモチーフとしない高性能フルカウルモデルを指すようになった。現在ではレースレギュレーションの変化により600㏄と1,000㏄クラスのスポーツモデルがレーサーベースとして用いられるようになったため、用語としての境界線があいまいになりつつある。

  • スーパーモタード/モタード

    モタードマシンを使用したレースおよびその使用車両のこと。もとはアメリカでオン/オフを問わず最速のライダーを決定するために始まったレースで、オン/オフが入り混じったコースを走るため、走破性の高いモトクロッサーに17インチのオンロード用ホイールとタイヤを履かせた車両を使用するのが一般的。

  • 絶版車

    現行販売されなくなった車種のこと。生産中止になった時点で絶版車と呼ぶので、年代の新しい車種から古い車種まである。

  • チョッパー

    アメリカンのカスタムスタイルのひとつで、はるか前方に伸びる長いフロントフォークや高いハンドルバーなどが特徴。映画「イージーライダー」に登場するバイクが代表的な例。

  • ツアラー/高速ツアラー

    風防効果の高いカウルを装備したり、余裕のあるライディングポジションを持つなど、高速巡航時のライダーに対する負担を軽減する工夫をこらした長距離ツーリング向けモデルのこと。ホンダのGoldWingやカワサキのニンジャH2 SX SE+などが該当。

  • デュアルパーパス

    dual purpose=2つの目的。つまり、オンロードとオフロード、どちらの走行も想定して作られたバイクのこと。

  • トレール

    “trail”とは「踏みわけ道」、あるいは「道」そのものを意味する単語。“trail bike(トレールバイク)”となると「悪路用のバイク」を指し、険しい山道などにも分け入ることが可能なオフロードバイクのカテゴリーを示している。

  • ナナハン

    排気量が750ccクラスのモデルのこと。

  • ネイキッド

    naked=裸。つまり、カウルで車体がおおわれていないロードモデル。カワサキのZ900RSやホンダのCB1300/400シリーズなどが該当する。

  • ビジバイ

    ビジネスバイクの略で、新聞や飲食物の配達などによく使われるタイプのバイク。荷物運搬が前提なのでキャリアが標準装備されていることがほとんど。ホンダ・ベンリィやヤマハ・メイトなどが代表例。

  • ビッグスクーター

    おおむね250㏄クラス以上のスクーターを指す。高い収納能力とギヤチェンジがないことで人気。

  • ビッグバイク

    正確な定義はないが、おおむね750㏄以上の大排気量車全般を指す。用途としては対比的に使われることが多い(ミドルクラスは軽快だけどツーリングではビッグバイクが安定していて楽、など)

  • フラッグシップ

    各メーカーのラインナップのトップモデル。豪華装備が与えられていたり、ハイパフォーマンスを誇るマシンが多い。

  • フルカウル

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  • フルサイズ

    一般的にはフロント21インチ、リヤ18インチのホイールを装備したオフロードモデルのことを指す。あるいは前後17インチホイールの原付モデル、たとえばホンダ・NS-1などを指すこともある。

  • ポケバイ

    ポケットバイクの略で、日本で誕生したミニチュアサイズのバイク。子どもにも扱うことができるが、公道走行は不可。

  • マルチ(4気筒)・直4・V4

    本来は複数の気筒を持つモデルに対して使われたマルチという言葉だが、現在は主に4気筒バイクを指す。

  • ミドルクラス

    普通自動二輪免許の上限400㏄クラスのことを主に指す。しかし、これは日本だけで、ヨーロッパでは600㏄クラスのことを指す。レースでミドルクラスというと600㏄クラスを指す場合もある。

  • ミニバイク

    主に排気量が50ccクラスの原付バイクのことを指す。大排気量車に対して小型なバイクといった意味合い。ミニバイクレースと呼ばれる草レースもある。

  • モタード

  • 輸出モデル

    国内メーカーが輸出用に作ったモデルのこと。輸出先の国の規制や仕様を考えて作られているため、同じ車種でも国内モデルと比べると最高出力や車両横のリフレクターの有無などに差があったりする。

  • リッタークラス

    排気量が1,000㏄クラスのモデルのこと。1,000㏄以上は排気量に上限なくオーバーリッター(クラス)と呼ばれている。

  • レトロ系

    ロードスポーツのなかでも、伝統的なスタイリングをしているモデルをレトロ系バイクと呼ぶこともある。ヤマハのSR400、スズキのST250Eタイプなど。

  • ロードスポーツ

    オンロードを走るためのバイク。オフロードモデル以外すべてがこのカテゴリーに入る。