YAMAHA トリシティ 155

次のページ
前のページ

LMWとチェーンの組み合わせはスクーター族としては雪道最強かも?

チェーン装着で激変!まだまだ進むぞトリシティ

チェーン装着完了!
トリシティ155にタイヤチェーン装着完了。雪道、アイスバーンどんとこい!
最初はとまどうかもしれないが、なれれば5分、手こずっても10分で装着可能だろう。たとえタイヤが3本あってもね(笑)

 

いよいよタイヤチェーンを装着して走り出してみる。ゴツゴツというタイヤチェーンのロードノイズが気になるものの、グリップに関しては安心感が段違い。こんなことなら早々に装着すればよかったとも思うが、ギリギリまでタイヤチェーンを装着しなかったのにも実は理由がある。それはタイヤチェーンの摩耗具合。圧雪路の上を走るぶんにはそれほど磨耗は気にならないのだが、アスファルト路面の上では、タイヤチェーンはやたらと摩耗が早い。アスファルト路面が出てくるたびに付けたり外したりすれば問題ないのだが、やはり一度装着したチェーンは外したくないもの。このあたりのタイヤチェーンの着脱タイミングの見極めスキルも雪道走行には必要なのだ。

 

さて、圧雪路面で30〜40㎞/hの低速走行からのブレーキングを試してみる。トリシティ155には、3輪独立制御のABSに加えて、左ブレーキを握れば前後のブレーキが最適な制動力を発生させる前後連動ブレーキも搭載されている。これがなかなかいい仕事をする。タイヤチェーンを取り付けた状態でなら、ガツンと左ブレーキレバーを握ってもABSが介入することなくきっちり停止してくれる。それこそ車体さえ垂直ならば、通常の路面でブレーキングするのとなんら変わりない感覚でブレーキが握り込める。コレには僕もかなり驚いた。

 

ならばと、次に試しにフロントブレーキだけが作動する右ブレーキレバーも同様に握り込んでみると、こちらは予想どおり、ガガガッとABSが介入して若干フロントが滑る感覚がある。決してアンコントローラブルに陥るような滑り方ではないのだが、左ブレーキレバーでガッツリ停まったほうが断然ラクだね。ということで雪道でのブレーキ操作は左ブレーキレバーの前後連動ブレーキ一択。これがトリシティで安心確実に停まる方法だ。

 

ただ流石のトリシティも苦手な路面はあった。それは片栗粉のようにグズグズになった雪が圧雪路の上に溜った状況だ。こうなるとさすがの前2輪でも直進安定性を保持するのが難しくなる。ワダチなどのデコボコでフロントがとられるようになるのだ。まぁ、それも両足をアウトリガーよろしく左右に出して、ゆっくり行けば走れないこともないのだが…。

 

圧雪路で試乗インプレッション。ものすごく安定して進むトリシティ155
それほどスピードはだせないもののフラットな圧雪路では、30〜40㎞/h出してスタンディングもできるほどの安定感。トリシティのLMW機構とチェーンの威力は絶大だ

 

 

ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2017年2月6日月曜日

ごらんのとおり、トリシティ+タイヤチェーンなら、こんな圧雪路でもがっつり加速もするし、そこからブレーキを握ってしっかり止まれるのです! いやはやビックリ! タイヤチェーンの問い合わせは風魔プラスワン世田谷店まで

 

 

次ページではTRICITY 155で雪山まで行ってみた!

CONTACT

問い合わせ先
ヤマハ発動機カスタマーコミュニケーションセンター
電話番号
0120-090-819
URL
https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/

※記事の内容はNo.179(2017年2月24日)発売当時のものになります

この記事が気に入ったら
いいね!とフォローしよう

タンデムスタイルの最新の情報をお届けします