MOTO GUZZI V9ボバースポーツ

連載新車体感 ニューモデルインプレッション

No.
206
連載新車体感 ニューモデルインプレッション

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※公開中の誌面内容はNo.206(2019年5月24日)発売当時のものになります

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MOTO GUZZI V9 BOBBER SPORT 走行

文:岩崎雅考/写真:武田大祐

駆動系による独特の乗り味を堪能できる作り込み

BOBBER SPORTのスタイリング

MOTO GUZZI V9 BOBBER SPORT サイドビュー

 

ルックスから見て取れる質感の高さが魅力

いかにも“内燃機が爆発して動いてます”と感じさせてくれるエンジンからのドコドコしたフィーリングは、アイドリング時からライダーの気分を高ぶらせてくれる。加速時なんかは数値以上にトルクフルな印象を与えてくれるので、そういった点ではかなり刺激的な車両といえるだろう。

 

シャフトドライブならではのスロットルを開けた際の車体横方向へのフレがあり、その特性を知らない人が初めて乗ったらけっこうおどろくかもしれない。ただし、走り出してそのフィーリングに慣れてくればとくに気になることもない。逆にこの走り出す際のフィーリングがこのモデルならではの魅力といってもいいだろう。

 

太めのフロントタイヤを履いているため、コーナーなどで車体を倒しこむ際にクセがあるのかと思いきや、気になるようなフィーリングもなく、普通に走る分には乗り手の意思どおりの動きを見せてくれる。ブレーキは効き具合がわかりやすいので扱いやすいブレーキといえるだろう。

 

そういった点では、ライディングでは独特のエンジンレイアウトとドライブ機構によるフィーリングを楽しむことに集中できるのだ。

 

スポーツならではの魅力を挙げるなら、そのライディングポジションと車体の作り込みである。アルミ製のフロントフェアリングにアルミ製サイドカバー、アルミ製スリップオンサイレンサーを採用することで、樹脂パーツにはない質感が見る者に伝わってくるのだ。まさに素材から雰囲気の演出をしている作り手の強いこだわりを感じられるマシンなのだ。

 

BOBBER SPORTのディテール

 

BOBBER SPORTの足つき&乗車ポジション

MOTO GUZZI V9 BOBBER SPORT 足つき&乗車ポジション
身長171㎝/体重68㎏
両足ともにカカトまでベッタリと着く。座面が低そうに見えるけれど、実際に座ってみるとそんなことはなく、積極的に体を動かしやすいポジションが構築できるのだ

 

SPECIFICATIONS

全長×全幅×全高
2,185×840×1,160(㎜)
軸間距離
1,465㎜
シート高
785㎜
車両重量
210㎏
エンジン型式・排気量
空冷4ストロークOHV 2バルブ V型2気筒・853㎤
最高出力
40.44kW(55㎰)/6,250rpm
最大トルク
62N・m(6.3kgf・m)/3,000rpm
燃料タンク容量
15ℓ
燃費(WMTC)
タイヤサイズ
130/90-16(F)・150/80-16(R)
価格
131万7,600円

V9 BOBBER SPORT 製品ページ

※記事の内容はNo.206(2019年5月24日)発売当時のものになります

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