HONDA CRF1100Lアフリカツインシリーズ

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CRF1100Lアフリカツインシリーズのディテール

開発陣インタビュー

ホンダ CRF1100Lアフリカツインシリーズの開発陣
右の無印アフリカツインにまたがるのが、開発責任者の森田健二さん。左のADSにまたがるのが、テスト領域責任者の田中幹ニさん。試乗会にはショーワの電子制御サスペンション担当をはじめ、多くの開発陣が参加することになった

オフロード性能にこだわった21インチホイールは変えません

編集部:今回、無印とADSでかなりキャラクターを変えているようですが、開発の主題はなんだったのでしょうか?

 

開発陣:一番の目的は軽量化でした。お客さまの声として軽量化を望む声が多く、新設計のフレームやエンジンなどのパーツを見直すことで、TFTメーターやIMUなどのコントロールユニットなど追加装備で重量を増やしながらも、トータルで4㎏ほどの軽量化ができました。

 

編集部:フレームの刷新を行なうことでかなりしなやかさを重視したとのことですが、重量級のアドベンチャーモデルの場合、重いし、高速道路も多用し、荷物やタンデムする機会も多い。車体を支える安定性と、軽快にコーナリングするためのしなやかさが、相反する要素になると思うのですが?

 

開発陣:とくに今回は横方向へのしなやかさを徹底して作り込みました。新型のフレーム製作にあたっては、横方向のしなりを確保したり、フレームのしなりの中心点を下げることで、フロントの接地感を確保しています。一方の縦方向の剛性をしっかり確保することで、安定感とコーナリング性能の両立を追求しました。

 

編集部:単に軽くスリム化したというワケではないんですね。

 

開発陣:アフリカツインは、アドベンチャーモデルのなかでも、オフロード性能にこだわったモデルで、市場から要求点も高い。アフリカツインはアフリカツインらしく、進化するというところに注力しました。確かに今回エンジンも見直してますので、1250㏄化なんてことも物理的には可能ではありました。しかし、アフリカツインとしての性能を考えると、この排気量であり、この車体がベストと考えました。

 

編集部:オフロード特性、つまりタイヤの19インチ化はありえない。アフリカツインは21インチだと?

 

開発陣:少なくともアフリカツインという名前で21インチホイールではないモデルが出ることはないですよ(笑)

純正アクセサリーも充実

純正アクセサリーのパニアケースを装備したホンダ CRF1100LアフリカツインアドベンチャースポーツES DCT フロント7:3ビュー
純正アクセサリーのパニアケースを装備したホンダ CRF1100LアフリカツインアドベンチャースポーツES DCT リヤ7:3ビュー

今回の改変を語るうえで外せないのが豊富なアクセサリー群。なんとカタログのメインカットをアクセサリー装着車が飾るという、ホンダとしては異例のこだわりようだ。写真のハードタイプのパニアケースは両側10㎏、トップボックスは6㎏の積載を想定。当然ホンダクオリティの走行テストも実施。しっかり使えるアイテムとして作り上げられている。このほか、ハイウインドスクリーンや幅広のラリーステップなど、冒険心をくすぐるアイテムも多数登場。

アップルカープレイを採用

ホンダ CRF1100LアフリカツインシリーズはApple CarPlayに対応

ゴールドウイングシリーズに続きアップルカープレイを搭載。iPhoneと有線接続することで、6.5インチカラー液晶メーターに地図を表示したり、左スイッチボックスで各種機能を操作したりといったことが可能になる。またインカムからのSiri機能の使用も可能となっている。ちなみにアンドロイド携帯ではBluetooth接続による音楽操作/着信応答程度の操作は現状でも可能だが、今後はアンドロイド携帯への対応も検討中だとか。

HONDA CRF1100L Africa Twin 製品ページ

CONTACT

問い合わせ先
Hondaお客様相談センター
電話番号
0120-086819
URL
https://www.honda.co.jp/motor/

※記事の内容はNo.213(2019年12月24日)発売当時のものになります

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