どちらも好きなんだけど…

編集部員は、バイク通勤派と電車通勤派の2タイプがいます。東京・港区に社屋がある会社で「バイク通勤可」というのは非常に貴重なことですよね。バイクだとドアtoドアで移動できるし、終電の後も移動可能。何より毎日バイクに乗れるので「うらやましい~!」と感じる人も多いのではないでしょうか。しかし、実はどちらにもメリットがあって、ボクはあえて電車通勤をしているのです。

 

電車通勤のメリットは、まずは何と言っても「電車に乗っている間、読書ができる」ということ!これはもう、ボクにとっては最大のメリットと言ってもいいですね。我が家では「絶賛子育てキャンペーン中!」なので家に帰れば何かとやることがあるし、ゆっくり読書をする時間なんてありません。もちろん編集部に来れば仕事があるしで、ホント、自分だけの時間って通勤時間くらいしかないんですよね。電車に乗っている時間は片道20分程度ですが、往復で40分。7日で280分ですから、1週間で4時間以上も確保できることになりますよね。これはデカいですよ~。バイク通勤だと本なんてゼッタイに読めないわけですから、通勤時間はボクの貴重な読書タイムになっています。

 

そして、メリットはそれだけじゃないんです。なんというか…、電車に乗っている時間に「世間様を見る」とでもいうのでしょうか。これが、けっこう嫌いじゃないんですよねぇ。幸いにして、毎日ボクが使っている時間・路線は殺人的なほどのラッシュではないので、ギューギューに押し込まれることもありません。このため、電車の中吊り広告や、世間の人々の服装や、「何をしているか」や、そんなことを観察することができるんですよね。もちろんジロジロと眺めたりするワケじゃないんですが、「同じ空間にいること」が大事というか。毎日決まった時間に通勤電車に乗っていると「あぁボクは、世間様と同じように仕事をしているぞ」という気がしてくるんです。

 

こんな仕事をしているとスーツを着る機会がほとんどないし、休みのスケジュールもカレンダーどおりではありません。世の中の人が趣味としているモノで仕事をしているのですから、世間一般と比べるとかなり異質だというのは事実だと思うんですよね。でも毎日決まった時間に通勤電車に揺られていると「世間様と同じだ」という気がして、なんだか社会の一員になれている気がするというか…。読者さんだって、毎日決まった時間に決まった電車に揺られている人は多いでしょうし、そんな読者さんとの一体感みたいなもの感じたいというのもあります。そもそもボクの好みとして、「特殊な業界にしかいないヘンなヤツ」にはなりたくない。そんなボクにとって「世間様との一体感」を感じられるというのは、けっこううれしいことだったりするんです。

 

まぁもちろん、バイク雑誌の編集部員としては「毎日バイクに触れてバイク愛を高めること」も大事ですし、結局のところどっちがいいのかはわかりません。ボクも以前はバイク通勤をしていた時期があって、それはそれで楽しかったですからね。ただ現在は、電車通勤にもいろいろなメリットを見出しているというわけ。

 

さぁて今日も、しばし与えられた自分だけの時間を楽しみますか!

マンボサイトー

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マンボサイトー

「マンボ」というニックネームはマンボウ似であることから名付けられ、当初はかなり嫌がっていたものの、最近ではそれほど気にならなくなってきた。ビッグバイクよりも中小排気量 の方が好き、人気車種よりもマイナー車の方が好き、というあまのじゃくな性格の持ち主でもある。

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