目の前にある未来

検索大手Googleが開発したメガネ型端末をご存知だろうか。この端末、知ってる人も多いと思うけど「Google Glass」という名前で発売されており、例えるならドラゴンボールに出てくるスカウターみたいなガジェットである。基本的に音声で操作するようになっており、右目・ナナメ上の部分に設置されたディスプレイに様々な情報を写し出すほか、見たままの景色を撮影したり、瞬時に外国語を翻訳して表示したりと、中2ゴコロを存分に刺激してくれる機能を持っているのである。まぁこれ、プライバシー侵害の恐れをいろいろと指摘されてはいるのだが、自分は素直に「夢がある端末だなぁ」と思うわけである。すでに産業用途では同じような製品があったりするらしいけど、この製品が画期的なのはやはりそれを日常に持ち込んだ点だろうと思う。こういったウェラブル端末というのは、空飛ぶ自動車と同じく、近未来を示すアイコン的存在だったりするわけで、自分も製品の一報を聞いたときは「ついにそんな時代がきたか…」と思ったものである。

 

ただこれが普及するのかなぁと思うと、正直微妙である。そもそもこんな端末をつけた人とまともな会話をしろと言われても無理だし、なんかこうお互いにうわの空な感じになるのではないかと思う。まず相手がグラス越しに何を見ているのか分からないし、だいたい人間なんてそんなに器用ではない。実際に使ってみた人のレポートでは、何気に時間表示が一番便利だと書かれていて、なんかずっこけてしまった。

 

SFの父と呼ばれるジュール・ヴェルヌが「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」と言ったらしいけど、たいていの物は確かに実現しており、この手の端末もムーアの法則に従っていけば、もっと小型に、そしてもっと軽く、そしてもっと安く提供されるようになっていくことだろう。何気にボクはこの端末こそバイク乗りとすごく親和性が高いと思っているのだが、もしかしたら近い将来、これをつけて皆でツーリングをする姿が当たり前になるのかも。未来はどんどん便利になっていくが、それに反比例してますます不安定な乗り物であるバイクの魅力が増していくのかもしれないと思ったりとか。

C.ARAi

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C.ARAi

Web制作班所属。何事にもしっかりしていたい気持ちはあるものの、やってることはかなり中途半端。基本的に運命にはあまり逆らわず生きていくタイプで、いきあたりばったりが自分にはよく合っていると思っている。悪く言えば計画能力ゼロ。モットーは「来るもの拒まず、去るもの追わず」。

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