はじめてのバイク二人乗り(タンデム) 乗車・降車編

教習所ではバイクの二人乗り(タンデム)のやり方は教えてくれない。そのうえ二人乗りが解禁されるのも免許取得後1年が経過してからなので、自己流で走るライダーも少なくない。しかし“急”がつく操作をしないのはもちろん、さらにストレスなく走るにはテクニックや知識が必要になってくる。ここではタンデマーの乗車と降車のやり方を解説していくので、ぜひ参考にしてほしい。

写真:関野 温

バイクの乗り降りはライダーが主体になって行なおう

バイクはタイヤが2つしかなく停車時は不安定なため、乗り降りするのも車体を安定させることが不可欠。スムーズに行なうにはライダーはもちろん、タンデマーにもある程度の慣れが必要となる。また、普段のバイクの重さに加え、一人分の体重がそのまま加わるので取り扱いにも注意しよう。

プロインストラクターのアドバイス
プロインストラクターからのアドバイス

「タンデムランを楽しんでもらうためにはライダーから声をかけてあげるのがいいでしょう。二人乗りの経験がないタンデマーならエスコートしてあげた方が安心感も高まりますしね。また、ライダー主導だと自分のペースがたもてるので運転にも集中できるという利点もあります」

1. 用意が整ったらライダーが声をかける

バイクの二人乗り 乗車準備ができてライダーが声をかけている様子

まずはライダーの準備を万端にする。足がジャリなどですべらないよう足元の状態を確認し、足でしっかり支えられる場所を選ぼう。タンデマーが体重をかけるのも考え、安定して支えるのが難しいようならサイドスタンドを立てておくのもいいだろう。準備が整ったら相手に伝わるように顔を向け声をかける。

2. 周囲を確認する

バイクの二人乗り タンデマーが周囲を確認している様子

声をかける段階でもライダーは周囲に気をかけておくのが必要だけど、タンデマーもまたがる前に自分で周囲が安全かどうか目視で確認させるようにしよう。また、乗車している最中に四輪車などが近くに接近・通過しないかなど、離れた場所にも気を配ろう。他のバイクや四輪車が近付きそうなら一時待機。

3. 声とボディタッチで二重のサイン

バイクの二人乗り 乗車前にタンデマーがライダーの肩に手をかけている様子

乗り込む前にライダーに声をかける。さらにライダーの肩に手を置いて体からも2重で合図を送る。タンデムするには乗車前から意思表示をお互いにすることが大切だ。走行中は会話がしにくいのでコミュニケーションの方法を決めておくのもいいだろう。

4. またがりやすい方法で乗車

シート高やライダーの身長によって状況は変わってくるので、そのまままたがるように乗り込んだりステップに足をかけてから乗り込んだりと、タンデマーが乗りやすい方を選ぶ。肩に置いた手はそのままバランスをたもつためつかんだままにすることで、万一どちらかがバランスをくずしたときにも互いの異変に気付きやすくなる。

5. 乗車完了!

バイクの二人乗り タンデマーの乗車が完了した様子

後部シートにうまく腰が下ろせれば乗車完了。走行中にシートの上で身を動かすのは危ないし、長時間同じ姿勢になることも考え、できるだけ窮屈でないポジションになることがポイントだ。タンデマーは位置決めし、グラブバーを握るなどなど体を保持できる準備が整ったらライダーに合図しよう。ライダーはその合図までは発進厳禁だ。

6. 降車の方法

降車の場合も、基本的には乗車の手順とほぼ同じだ。ステップ1から順番に行ない、4を降車に置き換えればOK。4に関しては車体左側に降りてもらおう。乗り降りいずれにしても、アクションを起こす際には周囲に注意すること、ライダーと意思疎通を図ること。この2つはお互いの安全を確保するため絶対に守ろう。

乗車・降車をしやすくするテクニック

ギヤを入れておく

ギヤを1速に入れておくとタイヤが前後に動くのを防いでくれるので、安定感が増す。乗車が完了すればサイドスタンドを払い、セルボタンでエンジンをかけるだけ。すでにギヤが入っているので、ギヤを入れるために足の踏み替えをしなくてもいいので安心かつ便利。タンデムする際はぜひやっておきたいテクニックだ。

降りているときは左側へ
タンデマーは降車時はバイクの左側にいる様子

乗り降りする側やバイクから降りているときは、車両の左側にいる習慣をつけよう。日本の交通事情は左側通行なので、右側に立っていると後ろから来る四輪車などのジャマになってしまう。また熱を持つマフラーが装着されているのはほとんどが右側だけどバイクを支えるサイドスタンドは左側。安全でかつ乗り降りもしやすいのだ。

縁石が便利
縁石を利用してタンデマーがバイクに足をかけている様子

シートの位置が高いモデルはまたがりにくいので、道路の脇にある縁石を使うと安心度が高まる。ただ、またがりやすくなったからといっていきなり乗り込むのは厳禁。ライダーの準備が整っていないと反対側に倒れてしまいかねない。ここでも声がけや肩叩きをしてライダーにサインを送るのを怠らずに。

タンデマーの右側重心に注意

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