1980年代前半は最新技術を駆使して開発されたマシンが数多く誕生した時代。レース人気とも密接な関わりを持ち、ハイスペックなマシンをメーカーが続々と投入したのだった
CBX400Fとその時代のマシンたち
1980 YAMAHA RZ250
![YAMAHA RZ250(1980年式)](https://www.tandem-style.com/wp-content/uploads/2023/04/YAMAHA_RZ250_1980-680x454.jpg)
1980 SUZUKI GSX400E
![SUZUKI GSX400E(1980年式)](https://www.tandem-style.com/wp-content/uploads/2023/04/SUZUKI_GSX400E_1980-680x454.jpg)
1982 HONDA VF400F
![HONDA VF400F(1982年式)](https://www.tandem-style.com/wp-content/uploads/2023/04/HONDA_VF400F_1982-680x454.jpg)
1982 KAWASAKI Z400GP
![KAWASAKI Z400GP(1982年式)](https://www.tandem-style.com/wp-content/uploads/2023/04/KAWASAKI_Z400GP_1982-680x454.jpg)
1983 KAWASAKI GPz400F
![KAWASAKI GPz400F(1983年式)](https://www.tandem-style.com/wp-content/uploads/2023/04/KAWASAKI_GPz400F_1983-680x453.jpg)
1983 SUZUKI RG250Γ
![SUZUKI RG250Γ(1983年式)](https://www.tandem-style.com/wp-content/uploads/2023/04/SUZUKI_RG250_Gamma_1983-680x454.jpg)
1984 HONDA CBR400F ENDURANCE
![HONDA CBR400F ENDURANCE(1984年式)](https://www.tandem-style.com/wp-content/uploads/2023/04/HONDA_CBR400F_Endurance_1984-680x453.jpg)
1984 YAMAHA FZ400R
![YAMAHA FZ400R(1984年式)](https://www.tandem-style.com/wp-content/uploads/2023/04/YAMAHA_FZ400R_1984-680x453.jpg)
1984 SUZUKI GSX-R
![SUZUKI GSX-R(1984年式)](https://www.tandem-style.com/wp-content/uploads/2023/04/SUZUKI_GSX-R_1984-680x453.jpg)
CBX400Fとサーキットブーム
CBX400Fの登場によりバイクブームはさらに過熱するワケだが、レースを観戦するモノから参戦するモノにしたという点においても大きな意味を持つ車両であった。まずCBX400F発売の翌年である82年から、SS400という改造範囲の狭いノーマルに近い状態で参戦できる身近なレースが誕生する。そしてそれまで峠で腕を磨いていたライダーたちが多数参戦。そのブームは全国へと波及し、予選に通ることすら困難なほどのエントリー台数を数えることとななった。ちなみにホンダはRS400Rという呼称の専用キットパーツを販売する熱の入れよう。メーカー側からライダーに向けてサーキットの門戸を開放したのだ。その後、SS400はTT-F3というレースカテゴリーに吸収され、さらに一大ブームを巻き起こし有力チームがオリジナルマシンを製作したり、メーカーがワークスマシンを投入。トップライダーがTVや一般女性誌に取り上げられるなど大きな話題となる。しかし、レースに勝つことが販売に直結する時代であったため、CBX400Fも約1年あまりでよりハイスペックなVF400Fへとバトンを受け渡す。しかし資金的に乏しいプライベーターたちにとっては、その後もしばらくCBX400Fはレース入門車としての役割をはたすこととなる。
※本記事は『Under400』No.03(2007年1月8日発売)に掲載された当時の内容を再編しています