特別企画バイクライフSTART & STEP UPマニュアル “ファーストバイク”にオススメしたいこの1台
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最後発だけに注目ポイント多し
近年のバイク業界のトレンドを語るときに、絶対に外すことができないのが“ミドルクラスのフルカウルスポーツ”のブーム。その扉を開けたのはカワサキのニンジャ250(当時の車名はニンジャ250R)で、250ccに久々に帰ってきたフルカウルモデルということで高い人気を博した。それ以降、ホンダや海外メーカーまで、このジャンルに参戦してきたことは記憶に新しい。そんななか、ヤマハは長く沈黙を守り続け(もちろん開発は続けていたのだろうけれど)、最後発としてデビューしたのがYZF‐R25である。
開発コンセプトは“毎日乗れるスーパーバイク”であり、日常での扱いやすさを持っているのはもちろんのこと、スーパーバイクというコンセプトに恥じない走行性能やスタイルも追求されている。その象徴としてまず紹介したいのがエンジンで、新開発の並列2気筒エンジンは、クラス最高レベルの36馬力を発揮するパワフルなもの。またフルカウルのデザインも特徴的で、ヘッドライト部分が下方向に傾斜する“逆スラント”というスタイルを採用。これにより前方をにらみつける攻撃的なスタイルとなっているのだ。YZF‐R25は、ヤマハのスーパースポーツモデルに冠される“YZF-R”シリーズのDNAを受け継いでおり、これまでヤマハがつちかってきた技術に基づき開発された渾身の1台なのである。
今年の4月よりABS仕様も設定され、選択の幅がさらに広がっている。さらに、R25のエンジンをベースに排気量をアップさせた(320cc)、YZF‐R3もリリースされた。すでにR25は、発売以来多くのユーザーに支持されているけれど、この流れは今後も衰えることがなさそうだ。
スーパースポーツモデルに多く見られるアナログタコメーターとデジタルスピードメーターの組み合わせを採用。ギヤポジションや燃費なども表示される
サイドカウルに描かれる“R”のロゴはYZFシリーズの兄弟モデルと共通デザイン。スーパースポーツモデルの血統を受け継ぐモデルであることを示す演出だ
ハンドルはスポーティなセパレートタイプだが、極端な前傾姿勢にならないように垂れ角やしぼり角が設定されている。クラッチレバーの軽さも良好だ
タンク前部をしぼり込ませてスリムな形状にしつつ、天頂部分を高くすることで14リットルの大容量を確保している。スポーツモデルながらすぐれた航続距離を誇る
シングルタイプながら必要十分な制動力を持つフロントブレーキ。今回使用しているのはスタンダードだが、雨天走行時などでの安心感をさらに高めたABSモデルの設定もある
キーでロックを解除するとタンデムシート下に収納スペースが現れる。車載工具と書類を入れることは十分可能だが、あまり大きなモノを入れる余裕はない
SPECIFICATIONS※[ ]内はABS仕様
- 全長×全幅×全高
- 2,090×720×1,135mm
- 軸間距離
- 1,380mm
- シート高
- 780mm
- 車両重量
- 166kg
- エンジン型式・排気量
- 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒・249cm3
- 最高出力
- 27kW(36ps)/12,000rpm
- 最大トルク
- 23N・m(2.3kgf・m)/10,000rpm
- タンク容量
- 14L
- 価格
- 55万6,200円[59万9,400円]
CONTACT
- 問い合わせ先
- ヤマハ発動機カスタマーコミュニケーションセンター
- 電話番号
- 0120-090-819
- URL
- https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/
※記事の内容はNo.157(2015年4月24日)発売当時のものになります
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