YAMAHA YZF-R25

特集今年こそ、ロングツーリング!
高速イッキ走りツーリング

No.
156
特集今年こそ、ロングツーリング!高速イッキ走りツーリング

この企画に登場しました!

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“軽量・パワフル”はロングツーリングでも威力を発揮

今回のイッキ走りに付き合ってくれたのは、ヤマハのYZF-R25(以下、R25)だ。R25に乗るのは実はまだ2回目で、その乗り味をしっかりと味わえたのは今回が初めてだった。ここでは、丸1日走り込んでみての、R25に対する僕なりの感想を記そうと思う。

まず外観について。間近に見て感じたのは、“上質感”だ。スポーティでカッコいいというのは、写真などですでに知っていたし、実車も写真で見たとおりにカッコいい。しかし、直接じっくり観察してみると、R25のスタイリングは「カッコいい」という形容詞だけでは片付けられないことがわかった。単にカッコいいだけでなく、上質感に満ちているのである。車体を覆うカウルはもちろん、コックピットから足まわりまで、車体のどの部分を取ってみても、作り込みが丁寧で上品だ。R25の端整なカッコよさは、この上質感あふれる各部の作り込みに由来しているのではないだろうか。

エンジンに関しては、感想をあえて素のまま表現すると、「上がチョー気持ちいい」。大体7000回転くらいからだろうか、低回転域でのやさしい感触から一変、アグレッシブさが姿を現す。排気音が甲高い咆哮に変わるとともに、とても活発に吹け上がるのだ。まさに官能的。高回転時の回転フィーリングがあまりに心地いいので、加速できるチャンスが来るたびについ、レッドゾーン付近まで回してしまった。低回転域での分厚いトルクも魅力だが、高回転域での胸のすくような吹け上がりとパワフルさこそ、このエンジンの真骨頂だと思う。

そして、ツーリング性能もかなり高いように感じた。窮屈さのない、程よい前傾ポジション。乗り手の意志に忠実で扱いやすい一方、力強さも備えたエンジン。そして、取りまわしの容易さと軽快な走りに寄与する軽量な車体。これらが高次元でシンクロし、どのようなシーンでも不満は出ず、終始爽快な気分でツーリングすることができた。確かに帰着後は疲労感はあったものの、それは1日で約700km走ったからであって、R25に原因があったわけではない。

ただし、積載性はノーマルの状態だと正直あまり期待はできない。R25にたくさん荷物を積みたい人は、ヤマハから発売されているR25用のシートバッグなど、後付けのバッグ類を活用することをオススメする。

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YZF-Rシリーズの血を引き継ぐ、スポーティかつスタイリッシュなフェイスデザイン。にらみの効いたヘッドライト形状が、乗り手のスポーツマインドを高ぶらせる

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メーターはアナログ回転計とデジタル速度計が組み合わされスポーティなレイアウト。ギヤポジションディスプレイやシフトタイミングインジケーターも備わっている

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新開発の水冷パラツインエンジン。低回転域ではトルクフルで扱いやすく、高回転域ではパワフルでエキサイティング。よどみない回転フィーリングも注目ポイントだ

SPECIFICATIONS

全長×全幅×全高
2,090×720×1,135mm
軸間距離
1,380mm
シート高
780mm
車両重量
166kg
エンジン型式・排気量
水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒・249cm3
最高出力
27kW(36ps)/12,000rpm
最大トルク
23N・m(2.3kgf・m)/10,000rpm
タンク容量
14L
価格
55万6,200円

CONTACT

問い合わせ先
ヤマハ発動機カスタマーコミュニケーションセンター
電話番号
0120-090-819
URL
https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/

※記事の内容はNo.156(2015年3月24日)発売当時のものになります

ツーリングの様子など、より詳しい情報は本誌でチェック!

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