スイッチの配置を統一して!

バイクのセルスイッチやウインカースイッチ、ハイ/ロービーム切り替えスイッチのことなんだけど、これらのスイッチの配置がメーカーによってけっこう異なっていて、これが個人的にスゴく気になってしまう…というお話。

 

仕事柄、いろんなバイクに乗る機会に恵まれているため、メーカーごとの特徴がよくわかるのはありがたいことなんだけど、バイクを乗り換えた際にスイッチの微妙な配置違いに戸惑うことがホントに多い。慣れればなんということはないと周囲の方々は言うけれど、ボクは融通が利かないのかバイクを乗り換えるとしょっちゅうスイッチを押し間違えてしまう。ウインカーを戻すつもりが間違えてホーンを鳴らしてしまったりね…。そのたびに前を走るクルマや対向車に申し訳ない気持ちになる。

 

メーカーによっては本来(?)ウインカースイッチがある場所にホーンスイッチが配置されたりしているものだから、ボクは車線変更を終えたり交差点を曲がり終えたときは押し間違えないように一旦確認してからウインカー操作をしている。

 

これくらいはまだいいけれど、問題はホーンスイッチを押す場合。緊急時にはホーンを鳴らして相手に危険を知らせなければならない。先日、広報車に乗っていると、ボクの存在に気付かずにクルマが車線変更をしてきたので「ヤバい!」と思ってホーンスイッチに指を伸ばしたがそこにあったのはウインカースイッチ。音は出ない。幸い後続車がいなかったのでブレーキをかけることで事なきを得たけれど、緊急時にスイッチを押し間違えてしまったことに肝を冷やした。

 

「スイッチの配置なんて慣れだよ」という人が大半だと思う。確かにセルスイッチやウインカースイッチであればしょっちゅう使うので数時間も乗れば慣れるだろうけれど、ホーンスイッチなんてそうそう触れる機会はない。はたして慣れることはあるのだろうか…? ボクと同じ経験をした人も少なからずいるだろうし、メーカーの異なる2台を所有している人にとってもスイッチの配置は統一した方がいいはずだ。

 

配置が異なる理由のひとつに“スイッチ作動時における左親指の移動距離”がある。要はグリップを握った状態から親指をあまり動かさなくてもスイッチが押せるように…、というメーカーの配慮なんだけど、ひんぱんに使用するウインカースイッチまでの距離をとるか、緊急時に素早く押さなくてはならないホーンスイッチまでの距離をとるかという思想がメーカーによって異なっているからだ。

 

ホーンを鳴らせなかったことで事故を起こしてしまったケースというのは今のところ聞いたことがない。また『緊急時にホーンを鳴らすような状況を招いたライダーが悪い』という意見もあるようだ。だからなのかどうかはわからないけれど、ホーンスイッチの配置に関してはメーカーもさほど問題視していない印象を受ける。

 

ふと「タンスタでアンケートを取ったらどうだろう?」と考え、インターネット検索するとすでにあるサイトで先を越されていた。内容は
①ウインカーが上でホーンが下(従来の配置)
②ホーンが上でウインカーが下
どちらがよいかというモノで、集計結果は①の割合が70%を超えていた。しかしこの事実、はたしてメーカーには伝わっているのだろうか…? 今回のコラムはやけにホーンスイッチにこだわってしまったけれど、この問題以外にもユーザーがメーカーに望むことは多い。このコラムを書いていて、そうした要望を誌面に反映することで関係者に訴えかけることの重要度を再認識した。もしかるすと今後アンケート調査等を行なうことがあるかもしれません。その際は皆さん、どうぞご協力よろしくお願いします。

 


一般的(?)なスイッチの配置。ホーンスイッチ(黄色いスイッチ)の位置といえばココ!…と長年アタマに刷り込まれているボクのようなライダーにとって、配置の違いは悩みのタネなんです…

サブロー

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サブロー

ほめられて伸びるタイプを主張するクセに、ほめられることをやらない36歳。出身地である徳島県の一級河川・吉野川の別名“四国三郎”から、このニックネームに命名された。映画やマンガにすぐ影響される悪癖があり『ベストキッド』を観て空手を始めたり、『バリバリ伝説』を読んでCB400SF(当時は大型二輪免許を持っておらずCB750Fに乗れなかった)を買うなどの単純明快な行動が目立つ。

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