「スパルタ」か「ところてん」か、自分が行くべき教習所のタイプはどっち?

前回の「バイク教習所の選び方って?コツ教えます」では、教習所を選ぶ上での様々な基準を紹介した。今回はその中でも校風について詳しく掘り下げていく。

教習所によって教え方はさまざま!

高校や大学にさまざまな特色があるように、教習所にもそれぞれ特色がある。同じ教習内容でも教え方が違うだけでずいぶんと印象が変わってくるものだ。

調べる方法としては、まず周りの評判やネットを見てみる。しかし重要なのはそのとき、聞いたり見たりした情報をまるまる鵜呑みにしないこと。批評には主観が入ってしまいがちなため、評判だけで教習所を決めてしまうと、思っていたのと違った! ということになりかねないからだ。

情報収集をして、気になる教習所をいくつかピックアップしたら、入所の申し込みをする前に実際に訪れてみるといいだろう。教習風景や校舎内の雰囲気などを見て、自分に合った教習所を選ぼう。

 

教習所の教え方をざっくり分けると
「スパルタ教習」か「ところてん教習」

これは教習所のタイプを超大まかに二分したあくまでイメージ。わかりやすく説明するために極端化した例なので、教習所を出ている人は「私が行っていた教習所はこんなのじゃなかったわよ!!」なんて怒らないでいただきたい。「どっちかというとスパルタだったよなぁ~」程度の認識で分類していただければ幸いだ。

スパルタ教習

スパルタ教習イラスト体格が不利な人、技術に不安がある人はこちらの教習所がオススメ。きびしくも丁寧に教えてくれるので、卒業するときには余裕を持って一般道路を走行できる技術が身に付くだろう。バイクはクルマと違ってバランスをくずしたら転んでしまう危険な乗り物だ。だからこそ、安全に乗ってほしくてついつい声が大きくなってしまうこともある。そう、愛情の裏返しなんです。一般的には技能教習においても少人数制であることが多く、マンツーマンとはいかないまでも、教習生に合わせた細やかなアドバイスや指示をしていることが見学時の指標になるだろう。

こんな人にオススメ
  • 確かな技術を身に付けたい人
    きびしさは愛情の裏返し。懇切丁寧に教えてくれるので、一般道に出ても普通に走れるライディングテクニックは身に付くはず
  • 少々時間がかかってもいい人
    上達してほしいんです。きびしい採点で教習がスムーズに進まないこともあるかも。早く免許を取ってしまいたいんだ! そんな人には向いてないかも
  • 多少高値になっても構わない人
    きびしくも丁寧に教えてくれるので教習時間がオーバーすることがあるかも。安心パックに入るなど追加でお金が必要になることも

ところてん教習

ところてん教習イラストたくさん入校してもらい早く卒業させる。そんな押し出し式の教習が、通称ところてん教習だ。とにかく時間がなくて早く免許が欲しいという人向き。全般的に採点があま~い傾向があり、運転技術が身に付かないまま卒業なんてこともある!? 安さをウリにするので、人が集中して教習所内で大渋滞を起こすこともあるようだ。見学時にはコース上の技能教習のようすをしっかりチェック。一本橋やスラロームなど通過に時間のかかる教習で、教習生の待機列ができているかどうか、教習生に対する教官のケアが行き届いているかが判断の指標になるだろう。

こんな人にオススメ
  • とにかく早く終わらせたい人
    押し出し式なのでささっと卒業できる。深いスキルは身に付かないかもしれないけれど、教習終了の早さは保証されたも同然だ
  • しかられるのがイヤな人
    ほめられて伸びるタイプはこちらがオススメ。スパルタ教習はきびしい指導が入ることがあるので、怒られて逆上してしまう人はレッツところてん
  • ネットの評判に左右されない人
    編集スタッフが調べたところ、とあるところてん教習所は「天国に一番近い教習所」と評されていました。早さがウリなので、技術が身に付かず後々、苦労することもあるかも。あくまで自分は自分と思える人にオススメ

「確かな技術」「卒業までのスピード」か
重視するのはどっちか見極めよう

クルマと違ってバイクには路上教習がないので、教習所を卒業すると次に乗るときはいきなり公道に出なくてはならない。よっぽど運転に自信がある人でなければ、期待より不安の方が大きいだろう。その不安を少なくするためにも、教習所でしっかりと練習したいところだけれど、早く免許を取らなければならない場合もある。自分が何を重視するかが、教習所選びにおいてはとても大切なのだ。

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