③変速 〜スピードに合わせてギヤを入れ替えよう〜

MT車の場合、ある程度スピードが乗ってくると速度とエンジン回転数が合わなくなるので、ライダーが最適なギヤに入れ替えてコントロールする。うまく決まれば、よりスムーズな加速が楽しめようになるため確実に身に付けておきたい操作だ。

ポイント

  • アクセルはすばやく戻す
  • 高いギヤのときは半クラは短く

シフトアップ

❶エンジン回転数の上昇を確認する

走り出したら左足もステップに乗せる。そのまま加速していくと、エンジン回転数が上昇していく。加速状況にもよるけれど、CB400SFの場合シフトアップの目安となる回転数は3,000〜5,000rpmくらい。慣れればエンジン音でも判断できるため、毎回メーターを見る必要はない

❷クラッチをにぎる

❸アクセルを戻す

❹ギヤを1段上げる

 

❷〜❹までの3つの操作は連続して行なう。最終的にはほぼ同時に行なえるように反復練習することになる。

❺アクセルをゆっくりと開ける

❻クラッチを戻す

 

❺、❻の操作も連続で行なう。1→2速などの低いギヤにチェンジする際には、エンジンブレーキが強くかかるので半クラを使用する。

シフトダウン

❷→❸→❹ギヤを一段下げる→❺→❻

速度を落とすと回転数が下がってしまうのでシフトダウンする。手順はシフトアップとほぼ一緒だが❹の手順をチェンジペダルを踏み込んでギヤを1段下げる。エンジンブレーキを積極的に使いたいときに行なう操作だ。

エンジンブレーキって何?

アクセルを戻すとエンジンの回転数が下がり、その力がタイヤに伝わってブレーキがかかったような状態になること。低いギヤほど強いエンジンブレーキが働くため、シフトダウンとセットで行なわれることが多い。

ギヤとエンジンってどんな関係なの?

カンタンに言うと、ギヤ付きの自転車と同じで“ペダルを回す速さ=エンジン回転数”だと思えばいい。低いギヤは、ペダルが軽いから発進に適しているけれど、スピードが出ないためすぐに次のギヤチェンジしなければならない。これをエンジンに置き換えてみると、なぜギヤチェンジが必要なのかイメージしやすいハズ。自転車にはギヤ付きとギヤなしがあるけれど、前者の方が力を効率的にタイヤに伝えることができる。バイクも同じで、エンジンの力を最大限に発揮するために、このようなギヤ構造を採用しているのだ。

リターン式チェンジペダル(5段式)のサイクル

※ニュートラルにするときは軽く操作する。

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