VESPA プリマベーラ S150 ABS

連載新車体感 ニューモデルインプレッション

No.
206
連載新車体感 ニューモデルインプレッション

誌面を“まる読み”できます!

※公開中の誌面内容はNo.206(2019年5月24日)発売当時のものになります

インプレッションの誌面を開く
次のページ
前のページ

Vespa Primavera S150 ABS 走行

文:岩崎雅考/写真:武田大祐

乗り手の意思に素早く反応するエンジンが魅力

Primavera S150 ABSのスタイリング

Vespa Primavera S150 ABS サイドビュー

 

ベスパらしい乗り味が所有欲を満たしてくれる

国内には先に125と50がラインナップされ、後になって150が加わったプリマベーラシリーズの特別仕様車となるプリマベーラS150である。一般的なプリマベーラ150との差は、機能面ではなくて専用のグレーステッチブラックシート、ダークブラッシンググレーホイールと、レッグシールドモール、ホーンカバー、フロントフェンダークレストに専用ダークブラッシンググレーカラーを採用しているといった見ための点だ。 

 

乗り味は、いわゆるベスパらしいモノコックフレームに起因すると思われる独特のフワフワした感がありつつ、そのフィーリングが色濃くはないので、ほかのスクーターから乗り替えても戸惑うことはないだろう。

 

環境性能を加味したigetエンジンはアイドリングから静かで、走り出してもその静粛性を維持したままスムーズに速度を増していくため、上品な印象がある。そして、このエンジンならではの特徴は、なんといってもスロットル操作と車体が動き出すまでのタイムラグがほとんどない点。これはスロットルをゆっくり操作しても、早く操作しても変わることはない。

 

スロットル操作とともにスピードをコントロールするブレーキは、カチッとしたフィーリングではなく、にぎり始めから効力はあるんだけれど、さらににぎり込んだ奥の方でグッと効くタイプで、このあたりは好みが分かれるところだろう。

 

トータルでみて、ルックスはもちろんのことベスパらしい乗り味もしっかりと引き継いで正常進化しているのが感じられる1台なのだ。

 

Primavera S150 ABSのディテール

 

Primavera S150 ABSの足つき&乗車ポジション

Vespa Primavera S150 ABS 足つき&乗車ポジション
身長171㎝/体重68㎏
深々と座って両足を下ろすと、土踏まずあたりまで接地するので、車体は十分に支えられる。シートの前後長があるので、ライダーの身長差に対応できるだろう

 

SPECIFICATIONS

全長×全幅×全高
1,852×680×─(㎜)
軸間距離
1,334㎜
シート高
790㎜
車両重量
130kg
エンジン型式・排気量
空冷4ストローク OHC 3バルブ 単気筒・155㎤
最高出力
9.5kW(13.0㎰)/7,750rpm
最大トルク
12.8N・m(1.30kgf・m)/6,500rpm
燃料タンク容量
7ℓ
燃費(WMTC)
タイヤサイズ
110/70-12(F)・120/70-12(R)
価格
49万6,800円

PRIMAVERAシリーズ 製品ページ

CONTACT

問い合わせ先
ピアッジオ
電話番号
03-3453-3903
URL
https://vespa-japan.com

※記事の内容はNo.206(2019年5月24日)発売当時のものになります

この記事が気に入ったら
いいね!とフォローしよう

タンデムスタイルの最新の情報をお届けします