気になる青い服の女の子

なんてことはないのだが、最近気になっていることがある。それは路上や電信柱に貼られた青い服の女の子のシールだ。最初に見かけたのは編集部のある 東京の芝大門付近。「どこかの子供がいたずらで貼ったんだな?」と思っていたのだが、周辺のかなり広い範囲に貼られていて、「子供にしちゃ、けっこう手の 込んだイタズラだな」なんて思っていた。それが確か今年の夏から秋口ぐらい前だから、かれこれ数ヶ月も前のことになるだろうか?

だがある 日。このシールが個人のイタズラレベルじゃないことに気付いたのである。驚いたことに、僕の住んでいる千葉の片田舎でも同種と思われる青い服の女の子の シールを見付けてしまったのだ。駅付近の通路上、アーケードの支柱にも貼ってある。それからというもの、気を付けて見ているとけっこう色々な場所に貼られ ていることに気付く。しかもシールにもバリエーションがあり、ちょっとずつ女の子のポーズが違うのだ。貼る場所のチョイスからして子供の目線の高さや路上 だし、子供の仕業に思えるのだが、いかんせん距離が離れすぎている。

なんだろうコレは? 一種のグリーンテロみたいなものだろうか? そ れとも子供たちが、何かの団体に集団催眠を受けて、そのシールを貼るようにしむけられているのか? はたまたなにか秘密結社か日本に入り込んだ某国の調査 員による暗号か? いやいや実は非公式な国家機関による、線量かなにかの計測済を示す確認マークかもしれない。もしくは某大手検索サービスによる「ここは 撮影済、通過済」なんて印かもしれないし、大手広告代理店による新製品やキャラクターの事前プロモーションなんてことも考えられるなぁ…?

と もあれ、いろいろと想像してしまう。おそるおそるインターネットで「シール 青い服」などと、ググってみれば、やはり都内各地でそんな現象がが起きている らしく、けっこうな数のネタが引っかかる。この青い服の女の子そのものは、ある賃貸住宅会社の「キャリー」というキャラクターで、シールもその賃貸住宅会 社のキャンペーンか何かで配られているらしいのだが、なぜこんな現象が各地で広がっているのかは謎である。なんだか都市伝説が生まれそうな予感だ。

やたぐわぁ

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やたぐわぁ

本名/谷田貝 洋暁。「なるようになるさ」と万事、右から左へと受け流し、悠々自適、お気楽な人生を願うも、世の中はそう甘くない。実際は来る者は拒めず、去る者は追えずの消極的野心家。何事にも楽しみを見いだせるのがウリ(長所なのか? コレ)だが、そのわりに慌てていることが多い。自分自身が怒ることに一番嫌悪感を感じ、人生の大半を笑って過ごすことに成功している、迷える本誌編集長の44歳。

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