観光地にて

以前、とある観光スポットで『市営駐車場』というところにバイクを停めようとしたことがあるのです。すると、駐車場を管理しているらしいおばちゃんがやってきて「原則的にバイクは禁止なんですよ…」と言うではないですか。駅前の駐車場とかならいざ知らず、観光客を積極的に誘致しているスポットの、観光客向けの市営駐車場です。これはおばちゃんに文句を言っても始まらないと思い、後日、市役所の観光課に問い合わせてみました。「市営駐車場がバイクお断りということは、市として『バイクの観光客は来てほしくない』ということなのでしょうか」と。

すると観光課の職員さんは「いえ、駐車場にそのようなルールはないのですが…」と言うんですよね。「バイクも普通に停められますし、なぜ現場でそういった対応をしたのかわからない」「今後はそういったことがないように徹底していきたい」とのこと。そう言われるとこちらとしては「じゃあ…、頼みますよホントに!」と言うしかありません。何だかプンスカした気持ちの行き場がなくなり肩すかしをくらったような感じなのですが(笑)、今後は悲しい思いをするライダーがいなくなったのだと思えば、問い合わせた意味もあったのかなぁと思います。

ボクは過去にこういった体験が2度ほどあります。どちらの場合も、駐車場を統括する立場の人は「ライダーも大切なお客様だと思っています」「今後はそのようなことがないように徹底します」といった返答なのですよね。ということは、現場の人が勝手にそういった対応をすることがある…のかなぁ…? 詳しい理由についてはまったくわからないけれど、ともかく積極的な観光誘致をしているスポットである以上、駐車場の整備は必須。ツーリングライダーがやってくることも、当然想定しなくてはいけませんよね。ボクらライダーもマナーアップを心がけることは非常に大切だと思いますが、「バイクを停める場所をまったく考えていない」というのはさすがに観光地としては問題ありです。今後も、ツーリングスポットで疑問を感じたときは、一応問い合わせをしようと思っています。あくまでも基本的なテンションとしては、「問い合わせ」ね。「バイク乗り=粗暴なヤツら」みたいな印象を持たれるのもイヤなので、なるべくジェントルな声色で、バイクの利用環境改善に努めていきたいと思います。

マンボサイトー

written by

マンボサイトー

「マンボ」というニックネームはマンボウ似であることから名付けられ、当初はかなり嫌がっていたものの、最近ではそれほど気にならなくなってきた。ビッグバイクよりも中小排気量 の方が好き、人気車種よりもマイナー車の方が好き、というあまのじゃくな性格の持ち主でもある。

このコラムにあなたのコメントをどうぞ

この記事が気に入ったら
いいね!とフォローしよう

タンデムスタイルの最新の情報をお届けします