GPS機能でハイテクツーリング

明日から山田(仮名)という学生時代の友人と3泊4日のロングツーリングを計画しているんだけど今現在、めでたいことにタンスタの〆切真っ最中。で、このコラムを書いている数時間後には山田が自宅の愛知県を出発し、東京の我が家に向かって走りはじめるという状況だ。これはまずいですね。

 

それとな~くこの現状を山田に伝えると、彼はスマートフォンのGPS機能を使った現在地の共有を提案してきた。つまり、山田が徐々に東京に近付いてくる間、ボクは彼の現在地をリアルタイムで確認しながら仕事を進め、山田が東京にたどり着くまでに仕事を終わらせて帰宅する…というミッションが課せられたということだ。

 

で、今回はグーグルマップの機能を用いることにした。確かに山田はまだ愛知にいる。しかしこれが数時間後には動き始めてカウントダウンが始まるわけだ。

 

ちなみに、これに遅れるとデザイナーや印刷所の方々に迷惑をかけることはもちろん、今回に限ってはツーリング中に昼飯をおごらされる。山田はここぞとばかりに豪華な食事を指定するはずだろうから、これは絶対に避けなくてはいけない。「だったらのん気にコラムなんて書いてる場合か!」とお思いでしょうが、これにも〆切がありまして…。とにかく、急がなくてはならない。

 

ただこのGPS機能、スゴくおもしろそうだからツーリングに活用しない手はないと思う。今はSNSの機能や専用アプリがたくさんあるから、すでにツーリングに取り入れている人もいるだろうけれど、コレがあればマスツーリングではぐれても安心というだけじゃなく、楽しみが一気に広がりそう。今回は群馬県の草津町が目的地のひとつなんだけど、たとえばボクは長野方面から、山田は栃木方面からといった具合に別々のルートで同じ目的地を目指すツーリングなんかもやってみたくなる。しかも今回はインカムを使って距離無制限の通話もできるから、相手の位置情報を見ながら遠く離れたツーリングスポットの近況が知れるというおまけ付きだ。

 

8年前、山田とは北海道でこれと似たようなツーリングをしたことがあるんだけど、当時は2人ともガラケーだったしインカムなんて持ってなかった。お互いの状況を知る手段が限られたアナログな状況だったけど、3日ぶりに再会したときはボクが道央の、山田が道東のおみやげを持ち寄ってキャンプ場でぜいたくな酒盛りを満喫した。ツーリング談義も盛り上がって本当に楽しかったな。

 

ボクは機械オンチということもあって、どちらかというとアナログツーリングの方が好きなんだけど、今回のツーリングで新しい世界が見えてくるんじゃないかと楽しみでもある。そしてマジメな話をすると、この楽しかった経験を誌面づくりに活かしていこうと思う。そのためにはデジタル・アナログどちらの楽しみ方も知っておかないとね。

 

さて、そろそろ山田の現在位置をチェックしなきゃ…。あれ? もう出発してる…?

サブロー

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サブロー

ほめられて伸びるタイプを主張するクセに、ほめられることをやらない36歳。出身地である徳島県の一級河川・吉野川の別名“四国三郎”から、このニックネームに命名された。映画やマンガにすぐ影響される悪癖があり『ベストキッド』を観て空手を始めたり、『バリバリ伝説』を読んでCB400SF(当時は大型二輪免許を持っておらずCB750Fに乗れなかった)を買うなどの単純明快な行動が目立つ。

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