『る』で始まるバイク用語

クルマで渋滞にハマってしまったときってみなさん、助手席や後部座席の同乗者とどんな話をしてますか?

 

先日、我々タンスタ班も取材の帰り道で長い渋滞に遭遇し、クルマは2時間近くノロノロ運転。車内にはタロー、キムロウ、ボク、そして姉妹誌レディスバイク編集部の道祖土(さいど)の4人が乗っていた。最初の1時間くらいはいろんな話題で盛り上がったけれど、さすがにだんだん話すことがなくなり、取材の疲れもあってか車内の空気がトーンダウン…。

 

すると道祖土が「しりとりをしましょう」と言い出した。たしかに渋滞中にヒマを持て余したときの定番の遊びなんだけど、さすがに大人4人だと何かしらの縛りを設けないとグダグダになってしまう。なのでボクたちはバイク雑誌編集部員らしく『バイクにまつわる単語』に限定することにした。

 

タロー「じゃあ俺からね。『ガイ・クーパー』」道祖土「パーツクリーナー」ボク「中野真矢」キムロウ「ヤマハ」といった具合に次々とバイク用語が飛び出してくる。が、やはり決め手はラ行をいかにして相手に押し付けるかどうか。とくに『る』は致命的だろうと考え、ボクはずっと『スーパーボルド―ル』を温め続けてきた。ところがボクの方に『る』が回ってくるというマズい展開に。タイムアップギリギリであわてて『ルシファーズハンマー!』と答えた。案の定タローから「架空のバイクはダメだろ!」と物言いが入ったが、調べてみるとどうやら実在するらしく(※)なんとか一命をとりとめた。

 

やがてボクに『す』が回ってきた。ドヤ顔で『スーパーボルドール』と言い放ったが、あっさり『ル・マン式』でいなされてしまった。というか『ル・マン式』はボクも切り札として残しておいた単語だったので、次に『る』が回ってきたら確実に負けてしまう!…などと考えていると道祖土が『く』で詰まってしまい、タイムアップでゲームオーバーという結果に。罰ゲームとして彼女はヤス子のモノマネを披露したが、あまりに似ておらず車内の空気が凍り付いた。

 

こんな感じで時間にすると20分くらいだったんだけど、この『バイクしりとり』、すごく楽しかったし、いつの間にか渋滞も解消されていた。今回はクルマでの移動だったけれど、これってインカムがあればバイク同士でもできるよね。ぜひまたやってみたい。っていうか『る』で始まるバイク用語なんて…他にはもうないよね!?

 

(※)
マンガ『特攻の拓』に登場するバイク。ヤマハSR400のシリンダーにハーレーのレース用ピストン『ルシファーズハンマー』を組み込むというカスタムがほどこされており、作中ではこのSRそのものが『ルシファーズハンマー』と呼ばれていた。厳密には80年代のハーレー・ワークスレーサーの総称なのだとか。

サブロー

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サブロー

ほめられて伸びるタイプを主張するクセに、ほめられることをやらない36歳。出身地である徳島県の一級河川・吉野川の別名“四国三郎”から、このニックネームに命名された。映画やマンガにすぐ影響される悪癖があり『ベストキッド』を観て空手を始めたり、『バリバリ伝説』を読んでCB400SF(当時は大型二輪免許を持っておらずCB750Fに乗れなかった)を買うなどの単純明快な行動が目立つ。

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