名言から自らを奮い立たせる

 30歳にもなれば“習慣”を変えるのは簡単じゃない。しかも悪いことに、どんどん怠惰な習慣が身についてしまっている始末。夕飯を終えてソファーで寝そべっているうちに朝を迎えてしまうとか、まぁ今日は風呂に入らなくていっか、というふうに。これはマズイ、変えなきゃと思いながらも、不健全な生活が染みつきつつある毎日だ。

 

 早起きをするとか、寝る前に日記を付けるとか、もっと読書をするとか、それはそうなんだけどね…。『デキる人の8つの習慣』みたいなタイトルを見るとドキリとする。そりゃあ、全部できたら素敵だろうけど、それができないから苦労してんじゃない。そんな文句を言ったら、何て自分に甘いんだ!と思われそうだけど。

 

 こういうときに、自らの意思ではなく、名言などの言葉で自分を奮い立たせようとするのも悪い癖かもしれないが、これも有効な手段であることは間違いない。これは僕がもっとも尊敬するスポーツ選手である、松井秀喜元選手が教訓にしていた言葉だ。

 

心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる

 

 よし、やってやるぞ、という気になる(笑)。これは星稜高校のベンチや室内練習場に掲げられた言葉だったとか。強い心を持つことで運命を切り開こうとする意思や態度は、メジャーで度重なるケガによってリハビリしなければいけないときも変わらなかった。「必ず前よりすごい選手になってグラウンドに戻る」。その気持ちがブレなかったからこそ、左手首の骨折やヒザの故障を乗り越え、最後には日本人初のワールドシリーズMVPに輝けたのかもしれない。

 

 その豪快なホームランだけでなく、誠実な人柄で誰からも愛された野球選手。この言葉を教訓にしていたというのは素直にうなずける話だ。まずは一行目、心と行動から見直していこう!

 

石川県にある松井秀喜ベースボールミュージアム。受賞した記念品などのほかにエピソードや大事にしている言葉など松井秀喜の人となりがわかる展示もされている
イトウくん

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イトウくん

「人生最後の晩餐は何がいい」と聞かれたら、味噌煮込みうどんと正気で答える、愛知県出身ではないのに名古屋メシに熱狂する28歳。ロングツーリングといえば味噌煮込みうどんを目指す名古屋までが鉄板(あぁ名古屋に住みたい)。編集部内では年齢的に若手といわれているが、外見的には35歳前後といわれることもあり、焼き魚や煮物の食卓に心和む男にフレッシュ感は皆無。若いのかおっさんなのか微妙な年ごろである。

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