フロント21インチホイール採用！TRIUMPHからオフロードを強く意識したSCRAMBLER 1200XC/XEが登場

 

フロント21インチ・リヤ17インチホイールを採用する本格派のスクランブラーモデル・スクランブラー1200XC/XEが発表された。

 

 

現在、各メーカーからスクランブラースタイルのモデルが多数発表され、流行中といってもいいカテゴリーなのだが、トライアンフはもともとブームの火つけ役ともいえる存在で実際、ストリート スクランブラーというモデルをラインナップしていた。

 

 

しかしながら、今回発表されたスクランブラー1200XC/XEはこれまでのモデルとも、他社がラインナップしているオフロードテイストのオンロードモデルとも別モノのオフロード志向強めのモデルとなっている。

 

 

スクランブラー専用フレームに搭載されるボンネビルシリーズ共通の水冷 2気筒 1,200ccエンジンは、90 PS /7,400 rpm（2019年モデルのストリートスクランブラーよりも38％UP）を発揮。最高出力もさることながら、トルクに関してもこだわられており、最大トルク110N・mを3,950 rpm（ストリートスクランブラーよりも37.5％UP）の低回転域で発生する。

 

足まわりには、インナーチューブ径φ45mm ショーワ製フルアジャスタブル フロントフォーク（ホイールトラベル量200mm）＆オーリンズ製フルアジャスタブルリヤショック（ホイールトラベル量200mm）、ラジアルマウント対向4ポットキャリパー、アルミ製ロングスイングアームを採用。

そこへ、オフロード性能を高めるべく可倒式フットペグ、フロント21インチ・リヤ17インチのチューブレススポークホイール、ピレリ製Scorpion Rallyタイヤなどを標準装備している。

 

XEではさらにオフロード性能を追求

 

エンジン＆フレームなどの基本的な構成はスクランブラー1200 XC/XEで違いはないものの、上級グレードとなるXEではインナーチューブ径φ47mmのショーワ製 倒立フロントフォーク（ホイールトラベル量250mm）とオーリンズ製のツインショック（ホイールトラベル量250mm）を標準装備。これらの変更により、キャスター角は25.8°から26.9°に、シート高は840mmから870mmとなっている。

 

そのうえで、32mmロングのアルミ製スイングアームと調整可能な可倒式ステップ、グリップヒーター、アルミ製ブレース付きハンドガードなどを標準装備。

また、IMU（慣性計測ユニット）を採用したことにより、走行状況に応じて自動的に制御が切り替わるコーナリングABSとトラクションコントロールシステム、XEだけのオフロードプロ（ABSとトラクションコントロールをオフにし、オフロード専用のスロットルマップに切り替え）のライディングモードなど、最新の電子制御システムを盛り込むことで、よりハイレベルなオフロード性能が追求されている。

 

メーカー希望小売価格や販売時期などは未定とのことだが、国内への導入を楽しみに待ちたいモデルだ。

 

TRIUMPH SCRAMBLER1200XC/XE 製品ページ

 

SPECIFICATIONS

車名(通称名)	SCRAMBLER 1200 XC/XE
全長×全幅×全高	2,285[2,325]×840[905]×1,200[1,250](mm)
軸間距離	1,530[1,570]mm
シート高	840［870］mm
車両重量	205[207]kg※乾燥重量
エンジン種類	水冷4ストローク OHC 4バルブ 並列2気筒
総排気量	1,200cm3
内径×行程/圧縮比	97.6×80(mm)/11
最高出力	66.2kW（90ps）/7,400rpm
最大トルク	110N・m（11kgf・m）/3,950rpm
燃料タンク容量	16ℓ
燃料供給方式	フューエルインジェクション
始動方式	セルフ式
クラッチ形式	湿式多板
トランスミッション形式	常時噛合式6段
キャスター/トレール	25.8°［26.9°］/121［129.2］mm
タイヤサイズ	前	90/90-21
	後	150/70-17
ブレーキ形式	前	φ320mmダブルディスク＆ラジアルマウント対向4ポットキャリパー
	後	φ255mmシングルディスク＆片押し2ポットキャリパー
懸架方式	前	インナーチューブ径φ45［47］mm SHOWA製 倒立フロントフォーク
	後	オーリンズ製ツインショック＆スイングアーム
フレーム形式	アルミ製クレードル付きチューブラースチール
乗車定員（人）	2

※［ ］内はXE