バイク用語辞典

『ら行』から始まる用語

  • ライセンス

    レースや走行会で走るための許可証。各サーキット専用で、ルールやマナーなどの講習を受けて取得するもの。国際モーターサイクリズム連盟(FIM)が発行する国際的なFIMライセンス、MFJが発行する日本国内でのMFJライセンスなどがある。

  • ライダーハウス

    ライダー向けの簡易宿泊所。素泊まりが一般的で普通の宿に比べて宿泊代が極端に安いのが特徴。

  • ライテク

    ライディングテクニック、つまり運転技術の略。停止、加速、コーナリングなど運転に必要な要素のすべてを含む。

  • ライドバイワイヤ

    電子制御スロットル。インジェクションやキャブレターのバタフライバルブの操作をアクセルワイヤーで行なうのではなく、電気信号で操作する方式。現代のトラコンはこの仕組みの採用が大前提となる。出力モード切り換えもこの仕組みを利用して設定することが多い。

  • ライポジ

    ライディングポジションの略。「ライポジがちょっとキツイかも」「長距離ツーリングでも疲れにくいライポジ」などと使用される。クルーザーモデルやスーパースポーツオフロード車など、モデルごとに最適と思われるライポジは千差万別だが、いずれも体に負担がなく、動く際の自由度が高い姿勢であるほど高く評価される。

  • ラジアルタイヤ

    タイヤの骨格といえるカーカスをタイヤの中心から放射状(RADIAL)に配置させ、さらにそのカーカスをベルトで締め付けた構造を採用。バイアスに比べて剛性が高くなるので変形しにくく、グリップ力と耐久性、安定性にすぐれる。スポーツ走行に向いており、高性能のアフターマーケットタイヤもたくさん出ている。

  • ラジエター

    水冷エンジンに搭載されるクーラント冷却器。多くの場合エンジンの前部に配置され、走行風によってクーラントを冷却する。エンジンが大きいほど大容量のラジエターが必要になる。

  • ラムエアシステム

    フロントカウルなどに設けられた吸気口から走行風を取り入れ、高密度の空気をキャブレターやフューエルインジェクションに送り込む、ハイパワーを引き出すためのシステム。走行風が勢いよく流れる200km/h以上の高速域で3〜5%ほどパワーアップするとされている。

  • リーンウィズ/イン/アウト

    コーナリング中のライダーの姿勢を表す。車体の中心線とライダーの体が直線上にある状態をリーンウィズ、中心線よりも内側にある状態をリーンイン、外側にある状態をリーンアウトという。

  • リザーブ

    ガソリンを一度に使い果たしてまったく走行できなくなる事態を防ぐ仕組みで、燃料タンクとキャブレター間にあるフューエルコックで操作する。通常走行でガソリンが一定量以下になると供給を止め、最初のガス欠が起こる。そこでコックをRES(リザーブ)に切り替えることで、残りのガソリンを使ってスタンドを探せるというワケ。FI車には存在しない。

  • リジッドサス

    サスペンションユニットを持たないフレームのこと。ルックスを重視するアメリカンタイプなどに使われることが多い。

  • リターン式

    ギヤチェンジ(変速)の方式の一つ。教習車に多く採用されているCB400SFのように、チェンジペダルを踏み込むと1速、上に持ち上げるとN(1速とNが逆の場合もある)-2速-3速とギヤが高くなるのがこの方式。

  • リターンライダー

    一度やめてから、またバイクに乗り始めた人のこと。

  • リッタークラス

    排気量が1,000㏄クラスのモデルのこと。1,000㏄以上は排気量に上限なくオーバーリッター(クラス)と呼ばれている。

  • リプレイス

    replace=取り換える。「リプレイスキャブレター」などのように、交換したパーツを指す場合に使われる。

  • リフレクター

    reflector=反射板のこと。他車からの被視認性をよくするためにナンバープレートの下やカウルの横などに付いている。ウエアにも安全のため、背中などに付いているものがある。

  • リム

    タイヤがはまっているホイールの円周部分。

  • リヤショック

    懸架装置の一部で、スイングアームと車体をつないでいる。衝撃を吸収し、挙動を収束させる機構を持つ。「ショック」の欄へ。

  • リンク(式)

    Link=つなぐ、連結すること。バイク用語としては、棒状やプレート(アーム)状のパーツを介してリヤのサスペンションユニットとスイングアームを結合している機構のことを指すことが多い。また、そのパーツ自体を指す場合もある。

  • 林道

    森林の整備(木材の手入れ・伐採・運搬など)をするための山中の道。オフロードライダーが好んで走る。近年は舗装化が進み、ダートは減少中。地元の人・林業関係者が優先なので走行時は注意。進入禁止の林道もあることを留意しよう。

    ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2017年7月19日(水)

  • ル・マン方式

    レースでのスタート方法。ル・マン耐久レースでのスタート方式からとられた名前。進行方向に対し、右端に置かれたバイクに左端に整列したライダーがスタートとともに一斉に駆け寄り、エンジンをかけてスタートする。8耐でも採用されている。

  • レーサーレプリカ

    各メーカーがレースで使っているレーサーの公道用モデルのこと。自主規制でパワーが抑えられていることもあるが、各メーカーの走行性能技術が結集されたバイクといえる。

  • レーシングスーツ

    革ツナギとも呼ばれ、ロードレースやミニバイクレース、サーキット走行会などで着用が義務付けられる(一部除く)革で作られたスーツのこと。

  • レジャーバイク

    目的地までクルマに積んでいけるような小さなバイク。どこでもバイクを楽しもうというコンセプトから生まれた。ホンダのモンキーやモトコンポ、ヤマハのEC-02などがそれに相当する。

  • レストア

    古いバイクなどを直して走るようにすること。

  • レスポンス

    直訳すれば“応答”ということになるが、バイクの場合はアクセル操作でのエンジンの反応を主に指す。「レスポンスがいい」というのはアクセル操作にエンジンが敏感に反応するということ。なお、プレーキ操作による効き方、悪路やコーナリングでのサスペンションの動きを示すこともある。

    ヤマハのナイケンと、MT-09のエンジン音聞き比べ動画。両者とも同じ直列3気筒エンジンで、同排気量ですが、クランクまわりの慣性マスが異なり、音を聞くと吹け上がり方に大きな違いがあるのがよくわかる。MT-09は軽めのクランクマスで吹け上がりが早くスポーティ。一方、ナイケンはツアラーテイストのおっとりめな吹け上がりで、アクセルを戻したときの回転の戻りも遅め。走ってみると吹け上がりももちろんだけど、ナイケンの方が、スプロケットの丁数が違うこともあり、 低速コーナーでギヤをおとさずと粘ってくれる。やはりツアラーテイストのナイケンはゆったり気持ちよくワインディングを流せる。…でもそんなつもりがなくてもけっこう速いんだよね、このバイク。乗るだけで腕が数段上がった気になってくる!

    タンデムスタイルさんの投稿 2018年10月29日月曜日

  • レッドゾーン

    バルブタイミングなどの兼ね合いから、常用するべきではない高回転域。タコメーターではその回転域が赤く記されることからレッドゾーンと呼ぶ。ただちにエンジンが壊れてしまうわけではないので、一時的ならレッドゾーンに入っても問題ない。

  • レトロ系

    ロードスポーツのなかでも、伝統的なスタイリングをしているモデルをレトロ系バイクと呼ぶこともある。ヤマハのSR400、スズキのST250Eタイプなど。

  • レプリカ

    replica=複写、複製のこと。たとえばレーサーを模したバイクを「レーサーレプリカ」と呼ぶ。またプロライダーのヘルメットや革ツナギを市販用に複製したものなどでも使われる。

  • ローター

    ディスクブレーキホイールと一緒に回っている円盤(ディスク)の別称。キャリパー内のパッドがローターをギュッとはさみ込むことで制動力を生む。

  • ローダウン

    最低地上高(路面から車体の一番低い部分までの距離)を下げること。足つき性、ドレスアップ効果をねらったものが多い。サスペンションを交換(あるいは加工)したり、専用の車高調整キットを組み込む方法が一般的。

  • ロータリー式

    ギヤチェンジ(変速)の方式の一つ。ホンダのカブのように、チェンジペダルを踏み続けると、…1-2-3-4-N-1-2(速)…、とギヤが一周するのがこの方式。

  • ロードスポーツ

    オンロードを走るためのバイク。オフロードモデル以外すべてがこのカテゴリーに入る。