バイク用語辞典

『バイクのパーツ・部分』に関する用語

  • IMU

    Inertial Measurement Unitの略で、日本語では慣性計測装置となる。走行中のバイクがどれだけ加減速しているか? またコーナリング中で寝ているのかどうか? などを計測している。つまり車体の走行状態をこのIMUで正確にリアルタイムで計測することで、直進、コーナリングといった走行状況に合わせた車体制御が可能になる。トラクションコントロールシステムやABSとセットで活用される。

  • アウターチューブ

    フロントフォークの直径が太い方のチューブ。これが上にあると倒立フォーク

  • アクスルシャフト

    axle=車軸の意味。ホイールと車体をつなぎとめるためにホイールの中心に取り付けられた軸を指す。

  • アクセル(スロットル)ワイヤー

    アクセルとキャブレターインジェクションのスロットルバルブをつなぐワイヤー。このワイヤーによってスロットルバルブが開閉され、ガソリンの供給量を調整する。

  • アッセンブリー

    Assy(アッシー)ともいう。いくつかの部品が集まって一つのパーツを作っている状態。たとえばキャブレターはケースとその中身の部品とでできている。アッセンブリーで交換となったら、どこか一部の部品が壊れたときでも、その部品だけではなく全体で交換するということになる。

  • アップハンドル

    グリップとハンドルポスト(ハンドルの付け根)の高低差を大きくしたハンドル。

  • アナログメーター

    針が振れるタイプのメーター。針が示したところの目盛りを読む。かつてはスピード&タコメーターはアナログタイプが主流であったが、近年においてはデジタルタイプのスピード&タコメーターが主流になっている。

  • ECU

    エンジンコントロールユニットのことで、頭文字からECU と略称される。『いーしーゆー』と読む。主に吸排気系に配置したセンサーと連動し、燃焼状態を把握。気象や気温、気圧なども測定して最適な燃料噴射量になるよう吸気系の制御を行なう仕組みのこと。それ以外にもバイクのメインコンピュータとして車体制御など全般的な制御を司る役割も担う。

  • イグニッション

    エンジンに点火する発火装置。バイクのカギをイグニッションキーとも呼ぶ。

    ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2017年12月27日(水)

  • イモビライザー

    電子的に回路をカットし、不正な方法ではエンジンの始動ができないようにした防犯システム。

  • インジェクション

    フューエルインジェクションの略称。「フューエルインジェクション」の欄へ。

  • インジェクター

    フューエルインジェクションにおいて、燃料を微粒子化し吸気ポートに送り込む燃料噴射装置のこと。

  • インジケーターランプ

    ニュートラルランプや燃料計、ウインカーランプなど、ライダーに車両の情報を知らせてくれるランプ類。

  • インナーチューブ

    フロントフォークの直径が細い方のチューブ。上にあれば正立フォーク

  • エアクリーナーボックス

    燃料供給装置が吸入する空気中のホコリや異物の進入を防ぐエアフィルターを収納しているボックスのこと。

  • エアフィルター

    外部から吸入する空気を、ガソリンと混ぜる前にキレイにするパーツ。これがないとキャブレターやエンジンに大気中のゴミが入ってしまい、トラブルの原因になることもある。

  • HID

    High Intensity Discharge=高照度放電装置のことだが、HIDを使ったライトを指すことが多い。通常、バイクのヘッドライトは電球内のフィラメントが発熱、発光することによって明るさを得るが、HIDは、高電圧の電流を放電することによって発光する。ハロゲンランプなどと比べて明るく、寿命が長いことが特徴。ただし配線が車体全体を通過する形になることから現在ではLEDに移行している。

  • エキゾーストシステム

    バイクの排気系の総称。エキゾーストパイプからサイレンサー、キャタライザーなどを含めたすべてを指す。スリップオン(マフラー)に対して、フルエキ(ゾーストシステム)と呼ばれることも多い。

  • エキゾーストパイプ・エキパイ

    エンジンから伸びる排気用のパイプのこと。サイレンサーと呼ばれる後部の消音装置は含まない。

  • FI

  • FMX(フリースタイルモトクロス)

    モトクロッサーでジャンプ台から舞い上がり、着地するまでの間に両手を離したり、宙返りなどの演技をする競技。

  • MFバッテリー

    メンテナンスフリーバッテリーの略。バッテリー液の補充などメンテナンスのわずらわしさがない。ただし、放電によって消耗はするため充電や期間ごとの交換が必要。

  • LED

    Light Emitting Diode=光を放射するダイオードのこと。衝撃に強く寿命も長いため、最近はヘッドライト、テールランプ、ポジションランプ、ウインカーなどに採用するモデルが増えてきた。

  • エンジンオイル

    エンジンの内部を循環することで各部の潤滑、洗浄、冷却、燃焼室密封などを行なうオイル。走行や経過期間にともなって劣化、減少するので、定期的に交換する必要がある。

  • エンジンガード

    転倒時にエンジンまわりへ受ける衝撃を軽減させるパーツのこと。スラッシュガードやスライダーもこれと同じような効果を持つ。

  • オートシフター

    シフト操作を探知すると瞬間的に点火をカットし、ペダル操作だけでギヤチェンジ可能な電子制御システム。 クイックシフターや単にシフターと呼ばれることもある。 クラッチレバーを使わずシフトチェンジできるため、シフトチェンジに要する時間や動作を低減できるなどメリット多数。レーサーでまず普及し、現在はツアラーなどにも採用されている。

  • オイルクーラー

    高温になった4ストロークエンジン内や、トランスミッションなどの潤滑用オイルを冷却する装置。温度が極端に上がりすぎてオイルの性能が落ちてしまうのを防ぐために設置する。

  • オイルフィルター

    エンジン内を潤滑しているオイルをろ過して汚れを取るパーツ。オイル交換2回につき1回の交換が目安。

  • オド(メーター)

    そのバイクが今までに走った距離を表示するメーター。

  • オルタネータ

    交流式発電機、充電器のこと。エンジンの動力を利用して、走行中にバッテリーを充電する。その他にも照明や点火装置への電力供給も行なう。

  • カーボン

    炭素繊維を使った軽量、高強度の素材で、ヘルメットや外装パーツ、社外サイレンサーなどに用いられている。

  • カウル・カウリング

    バイクの外側に取り付けられた、防風や高速域での空気抵抗を少なくするためのパーツ。フルカウルはスーパースポーツモデルなどに見られる、車体全体を覆っているタイプ。ハーフカウルはその名のとおり、フルカウルの上半分を残した形で、ビキニカウルはヘッドライトまわりに取り付けられる小さめのカウル。

  • ガスケット

    オイル漏れや排気漏れをしないように、エンジンのつなぎ目や、エキパイと排気ポートの間にはさむパーツのこと。液体状のモノもある。

  • カプラー

    パーツの交換や整備性を高めるため、複数の配線を簡単に付けたり外したりできるようにしたプラスチック製の端子。

  • カムシャフト

    エンジン内でバルブの開け閉めをになう重要なパーツ。カムシャフトが1回転するとバルブ(あるいはバルブに連結するパーツ)が押され、開く仕組みになっている。ちなみに、一部車両を除き、バルブが閉じるときにはスプリングの力を利用する。

  • キャストホイール

    軽金属合金を鋳造して、一体成形されたホイール。剛性が高く、スポーツモデルなどに採用されていることが多い。これに対し、針金状の部品を使用してリムとハブを固定するワイヤースポークホイールがある。

  • キャタライザー

    NOxなど排気ガス中の有害物質を熱で無害な物質に分子的に組み替えて排出するための触媒装置。年々、排気ガスに対する規制が厳しくなっており装備車が増えている。しかもかなり高価。

  • キャブトンタイプマフラー

    カワサキのW800やエストレヤに付いているような、途中から太くなり最後は細くなる形状のマフラーのこと。

  • キャブレター

    ガソリンと空気を調合して混合気を作り出す、燃料供給装置。霧状にしたガソリンを吹き出して空気と混合する。近年はフューエルインジェクションが主流。

  • キャリア

    荷物を載せるためにシート後部に設置する台座。重い荷物も積めるように頑丈な素材でできている。燃料タンク上部に設置するタイプもある。

  • キャリパー

    ディスクブレーキにおいて、ディスクローターをはさみこむように取り付けられているパーツ。内部のピストンパッドを押し出すことによって制動力を発生する。

  • キルスイッチ

    エンジンを強制的に停止させるためのスイッチ。スタータースイッチの上部など操作しやすい位置に設置されている。

  • クーラント

    水冷エンジンに用いられる冷却液のこと。エチレングリコールを主とする成分で構成されており、水よりも凍りにくい。

  • 空力

    走行中にバイクが受ける空気流の力の総称。カウルやスポイラーによって空気抵抗を少なくしたモデルは「空力特性にすぐれ…」などと評される。

  • グラブバー

    タンデムするときに後ろの人がつかまるところ。シート後端部に付いていて、荷かけフックをかけたりもできる。

  • クランク(クランクシャフト)

    エンジン内で往復運動を回転運動に変えている部品のこと。爆発の力を直接受けるピストンシリンダー内を上下運動しかできないので、ギヤを回転させるのに必要なパーツとなる。

  • コンロッド

    コネクティングロッドの略。ピストンとクランクをつないでいる棒。非常に強い力がかかるので、頑丈に作られている。

  • サーモスタット

    水冷エンジンなどに付いている装置。つねにエンジンを適温状態に調節するために、水温が低いときは水路を狭めて冷却水の量を減らし、逃がす熱の量を少なくする。逆に水温が高くなると水路を広げて積極的な放熱をうながす。

  • サイドカバー

    シートの下、車体の横に付いているカバーのこと。なかはエアクリーナーボックスになっていたりバッテリーが入っていたり、モデルによってさまざま。

  • サイドスタンド

    左のステップの下辺りにある(ごくまれに右に付いているモデルもある)、バイクを停めるとき倒れないようにする支えのこと。多くのバイクは、安全のためにサイドスタンドが出たままギヤを1速に入れるとエンジンが止まるようになっているモデルが多い。

  • サイレンサー

    マフラーの後端部で排気音を小さくするパーツ。メガホンタイプや円筒状など、形状はさまざま。

  • サスペンション

    路面からの衝撃を吸収するタイヤと車体の間の懸架部分。パーツとしてはフロントフォークスイングアームリヤショックがその部分にあたる。もしサスペンションがなかったら路面からの衝撃が激しすぎて安定して走れない。

  • サドルシート

    かつてラインナップしていたエストレヤカスタムやアメリカンの一部の車種に採用されているような鞍型のシートのこと。タンデムシートは分離している。

  • シールチェーン

    ローラー部にグリス(潤滑剤)を封入してあるチェーンのこと。フリクションは増えるが耐久性にすぐれているなどの利点から、ほとんどの市販モデルが採用する。

  • シシーバー

    タンデマーの背中に位置する背もたれ。アメリカンやビッグスクーターのカスタムパーツとして人気がある。

  • 集合マフラー

    多気筒エンジンから出ているエキゾーストパイプをまとめてしまうこと。4本のパイプを1本にまとめてあれば、4in(イン)1、途中2本になる部分があれば4in2in1などという。表記上それぞれ4-1、4-2-1となることも。

  • シュラウド

    英語で“覆うもの”の意。バイク用語的に「シュラウド」というとオフ車のタンクシュラウドを指す。本来は水冷エンジンのラジエターに風を導くためのパーツだが、空冷エンジンのバイクにダミーとして装着されることもある。

  • 純正パーツ(部品)

    バイクを作っているメーカーが出しているパーツのこと。カワサキのバイクならカワサキ製のパーツが純正パーツ。

  • ショック(ショックアブソーバ)

    サスペンションの中核にある衝撃吸収装置のこと。スプリングとオイルダンパーを組み合わせて衝撃を吸収したり、バイクの傾きや姿勢を抑制するために用いられている。フロントフォークやリヤショックがそれに該当する。サスペンションと同一視したり混同するケースが多いが、厳密には別。

  • シリンダー

    エンジン内にあり、内部でピストンが往復する筒状の部分。気筒ともいう。これが2つあると2気筒。

  • シングルシート

    レーサーなどに用いられる一人乗り用のシート。

  • 水温計

    ラジエターに使われている冷却水の温度を示す計器。この温度があまりにも高いと、エンジンの発熱に冷却が追いついていないということになり、熱ダレ・オーバーヒートの恐れもある。

  • スイングアーム

    フレームと後輪を接続しているパーツ。ピボット部分で稼動し、ショックユニットと組み合わさってリヤサスペンションになっている。

  • スクリーン

    バイクの車体前方に取り付ける外装パーツのこと。その多くは視界を確保するため透明な素材を使用し、風雨が直接ライダーにあたるのを防ぐ。これによりライダーの疲労軽減や、空気抵抗によるパワーロスを少なくできる。

  • ステアリング

    操舵装置。つまり、舵を取る(方向を変える)ための装置のこと。どれか一つの部品を指すのではなく、ハンドルやステムシャフトなど、方向転換に必要な装置全体を指す。ハンドル操作に異常があれば「ステアリングがおかしい」と表現することが多い。

  • ステアリングダンパー

    主にフロントフォークとフレームを結ぶように取り付けられている小型のダンパーのこと。走行時、急激なハンドルの動きを抑制するための装置。アフターパーツの社外品のほか、一部のモデルには標準で装備される。ステダンなどと略される。

  • ステップ(バックステップ/タンデムステップ/ステップボード)

    ライダーの足を置いておくのがステップ。タンデマーには専用のステップが後方に付いている。スポーツバイクなどで、バンク角を稼ぐためにステップを後部上方に移動させたものがバックステップ。クルーザーモデルにはボード状のステップを採用したモデルもある。

  • スパークプラグ(プラグ)

    シリンダー内で圧縮された混合気に高電圧で発生した火花を飛ばして着火させ、爆発させるパーツのこと。バイクを動かすのに欠かすことのできないものの一つ。プラグと略されることが多い。

  • スプロケット

    エンジンと後輪に付いている歯車のことで、その間をチェーンが結ぶ。エンジン側をドライブスプロケット、後輪側をドリブンスプロケットという。

  • スポーク

    ハブとリムをつないでいるパーツのこと。また、ワイヤーでできたスポークを使用したホイールをワイヤースポークホイール(スポークホイール)といい、衝撃を吸収することに長けている。

  • スマートキー(システム)

    キーを携帯するだけでイグニッションのオン/オフ操作ができるシステム。鍵穴がなくキーがないとハンドルロックの解除やエンジンをかけられないので盗難抑止効果も期待できる。

    ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2017年8月4日(金)

  • スラッシュガード

    エンジンガード」の欄へ。

  • スリックタイヤ

    まったく溝のない、レース用のタイヤ。乾いた路面では高いグリップ性能を発揮するが、溝がなく排水ができないためウェットな路面には向かない。

  • スリッパークラッチ

    シフトダウン時に荒いクラッチミートを行なうと起こる後輪のロックを防ぐ装置。二次的な効果としてクラッチレバーの操作が軽くなる。

  • スリップオン(タイプ)

    サイレンサーエキゾーストパイプの一部だけを交換する社外品のマフラーのこと。

  • スリップサイン

    タイヤの溝が摩耗して減っていることを知らせるために少し浅くなっている部分。スリップサインがある側面部には三角マークが記してあり、どこにあるかわかるようになっている。これが見えたらタイヤ交換が必要。

  • スロットルバルブ

    バタフライバルブ」の欄へ。

  • スロットルワイヤー

    アクセルワイヤー」の欄へ。

  • 正立(フォーク)

    アウターチューブが下になり、その中にインナーチューブがあるフロントフォークのこと。通常のフロントフォークはこの正立フォークだが、スポーツモデルやオフロードモデルなど一部の車両はそれを逆にすることで全体の剛性を高めた倒立フォークを採用している。

  • セパレートハンドル(セパハン)

    左右のグリップが独立したタイプのハンドル。ライダーは走行時に伏せた前傾姿勢になる。

  • センタースタンド

    サイドスタンドと違い、バイクを傾けずに停めておけるスタンドのこと。リヤタイヤを持ち上げるようなかっこうになるのでチェーンに注油するときなどは便利。ギヤが入らないためサイドスタンドだと坂道などで勝手に進む恐れのあるスクーターや、ツアラー的な要素を持つ車種によく採用される。

  • タコメーター

    エンジンの回転数を表すメーター。視覚的にエンジンの回転数を確認できるため、スムーズなシフトアップ・ダウンの目安となったりアイドリングの状態も知ることができる。

    ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2017年12月27日(水)

  • タンデムシート

    タンデマー用のシートのこと。後部座席。

  • チタン

    鉄よりはるかに軽く、アルミよりはるかに強いため、レーサーなどの軽量化のために使われる金属。加工・量産が難しく高価。

  • チャンバー

    主にバルブを持たない2ストロークのエキゾーストパイプ中央部に設けられた膨張室のこと。排気圧をコントロールすることでバルブの代わりをしたりしてエンジンの特性を変えている。

  • チューブタイヤ

    タイヤとホイールの間に空気が入ったチューブがあるタイヤのこと。現在の主流はチューブレスタイヤだが、オフ車や一部の車両などに採用されている。また、パンク時には一気に空気が抜けてしまうことが多い。

  • チューブレスタイヤ

    タイヤとホイールの間に空気を入れるタイヤのこと。タイヤの内面に気密保持性の高いゴム層を持つので、パンク時の急激なエア抜けが少ない。現在、ロードモデルの多くはチューブレスタイヤを採用している。

  • 電子制御サスペンション

    バイクの挙動や路面状況を車体の各部に配置したセンサーで感知し、自動的にダンパー特性を変更する仕組み。従来、フロントフォークリヤショックといったショックアブソーバは、スプリングのバネレートとプリロード、オイル流動による減衰力で制御されてきたが、このうち減衰力をセンサーと連動させて瞬時に特性を変更できるというもの。YZF-R1M やS1000RR などが同種の仕組みを採用。プリロードはマニュアルで設定可能なので従来同様のセッティングも可能だ。別途説明する走行モードと連動して自動制御されることが多い。

  • 電動ファン

    ラジエターを流れる冷却水は走行風によって冷やされるが、電動ファンはファンの駆動をモーターによって行なうことで冷却する。バイメタルというある一定の温度で反る金属板をスイッチに使い、温度が上がればファンが回り、下がると止まる。

  • 倒立(フォーク)

    通常はフロントフォークのアウターチューブが下になり、その中をインナーチューブが出たり入ったりしてショックを吸収するが、その上下が逆になったもの。剛性が高く、スーパースポーツモデルや一部のオフロードモデルに採用される。

  • トラッカー

    路面が土の周回路(トラック)でリヤタイヤをすべらせながら走るダートトラックレーサーのスタイルを模したジャンル。かつてのホンダのFTRやスズキのグラストラッカーなどがこれにあたる。

  • ドラムブレーキ

    ホイールと一体になって回転しているブレーキドラムの中に、回転しない摩擦材を貼り付けたブレーキシューと呼ばれるものがあり、ブレーキをにぎるとそのシューが広がってドラムを内側から押し回転を制動する。

  • トリップ(メーター)

    走行距離を表示するメーター。リセットできるので任意に走行距離を計測できる。

  • ドレンボルト

    drain=排水する、bolt=ネジ。油類などの液体を排出するための栓。バイク用語としてはエンジンオイルラジエター液の排出ボルトをドレンボルトと表現されることが多い。

  • パーキングブレーキ

    クルマでいうところのサイドブレーキ。

  • バイアスタイヤ

    カーカス繊維(主にナイロン製)の織り目を斜めに組み合わせたタイヤのこと。もともとタイヤはバイアスしかなかったが、金属製のベルトを構造材として組み込んだ高性能なラジアルタイヤが開発され、現在、スポーツバイクのタイヤはラジアルが主流になっている。バイアスタイヤの特徴はラジアルより柔らかいため乗り心地がよく、比較的安価なこと。

  • バイザー

    直訳するとvisor=かぶとや帽子などのひさし。バイク用語としては、メーターまわりに設置してある小型のスクリーンを指すことが多い。また、ジェットやオフロードヘルメットなどに装着する(されている)、帽子のつばのようなカタチをしているパーツのこともバイザーと呼ぶ。

  • ハザードランプ

    渋滞を後続車に知らせたり、駐停車時に追突を防ぐため注意をうながすなど、緊急を知らせる際に左右のウインカーを同時に点滅させるサイン。純正採用されていない車種もある。

  • バタフライバルブ

    アクセルの開け閉めによって動かされるパーツで、エンジンへ送る混合気の量をコントロールしている。アクセルを開けばバルブが開き混合気の流入量が増えてエンジン回転数が上昇。逆に閉じれば混合気の供給が減ってエンジン回転数は下がる。スロットルバルブともいう。

  • バックレスト

    シシーバー」の欄へ。

  • パッセンジャーシート

    2人乗り用の後部座席。タンデムシート。

  • バッテリー

    ライトやセルスターターなど、バイクで使用する電気を貯めてある部品。簡単にいえば電池。そのまま使っていたら電気がなくなってしまうので、オルタネータで発電した電気をつねに補充している。バッテリー自体がないモデルもある。

  • ハブ

    ホイールの中央にある、軸受けに連結し、軸受けとともに中を車軸(アクスルシャフト)が貫くところ。

  • バルブ

    シリンダーへの吸気や排気を出し入れするために開閉・往復運動する弁のこと。バルブの数によってエンジンの性格が変わる。なお、ヘッドライトなどの電球も“バルブ”と呼ばれるので混同しないよう注意しよう。

  • ヒートガード

    運転中は高温になるエキゾーストパイプの体に触れやすい部分に、ヤケドを防止するために取り付けられたパーツ。

  • ピストン

    シリンダーの中を往復運動する円柱状の部品。エンジンやブレーキキャリパーなどに使われている。

  • フェアリング

    カウリングの別称。ツアラーモデルなどで使われることが多い。「カウル・カウリング」の欄へ。

  • フェンダー

    前後輪の上に装着されている泥よけ。前輪はフロントフェンダー、後輪はリヤフェンダーと呼ぶ。リヤフェンダーは泥よけとしてだけでなく、タイヤが回転することによって生まれる空気抵抗を低減させる役目を担うモノもある。

  • フォークブーツ

    フロントフォークに装着されている蛇腹式のパーツのこと。防塵やキズ付き防止のために付けられており、オフ車やクラシカルなバイクに採用されていることが多い。

  • フューエルインジェクション

    燃料供給噴射装置のこと。コンピュータ制御で気温や気圧などに合わせ、空気とガソリンの比率を細かく算出できる。高燃費、環境性能を実現しやすい。略してFIともいう。

  • プラグ

    スパークプラグ」の欄へ。

  • ブラケット

    本来の意味は部品取り付け用金具、またはパーツのことだが、アッパーやアンダーという言葉をともなって、フロントフォークフレームをつなぐパーツを指すことが多い。このパーツは三つ又(トリプルツリー)、ステムとも呼ばれる。

  • ブレーキシュー

    ドラムブレーキの制動をつかさどるパーツ。ドラム内部に配置され、シューがドラムに押しつけられることによって制動力を発生させる。

  • ブレーキパッド

    ディスクブレーキにおいてローターを両側からはさんで、摩擦力で車輪の回転を止める(バイクを止める)摩擦板のこと。ブレーキをかけるたびに減るので定期的な交換が必要。

  • ブレーキフルード

    油圧ブレーキに採用されている、足や手でブレーキをかけたときの力をブレーキホースのなかを通ってブレーキキャリパーに伝える液体。

  • フレーム

    バイクの骨格にあたる部分。モノコックやダブルクレードルなどいくつかの種類があり、それぞれ形状が異なる。

  • フロントフォーク

    前輪をはさんでいる2本の棒のこと。伸縮してショックを吸収する。食器のフォークに似ていることから名付けられた。

    ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2017年8月9日(水)

  • ヘルメットホルダー

    ヘルメットをバイクに装着しておけるホルダーのこと。あくまでも駐輪時など、バイクから離れるときのためのモノ。スーパースポーツなど一部の車種には純正採用されていないこともある。

  • 保安部品

    ウインカーなど公道を走るために必要な部品のこと。

  • ホイール

    タイヤを装着するための輪。主な素材はアルミで、アフターマーケットの製品には軽くて高価なマグネシウムやカーボン製のものもある。

  • ポット

    ブレーキキャリパー内のピストンが収まる穴のこと。対向6ポットキャリパーはディスクローターをはさんで3個のピストンが向かい合っているキャリパーとなる。

  • ボトムケース

    正立フロントフォークのアウターチューブ(太い方)の別称。下側(ボトム)にくることがその名称の由来となる。

  • マスター(シリンダー)

    レバーをにぎる力やペダルを踏む力を油圧に変換する装置。

  • マフラー

    排気管のこと。「サイレンサー」の欄へ。

  • マルチリフレクター

    レンズ面にカットをほどこすことで配光を行なっていた従来型に対し、銀色の反射面で配光を行なう方式のこと。明度の向上のほか、ヘッドライトのデザイン的自由度が飛躍的に増した。

  • ミッションオイル

    ミッション部分を潤滑させるオイルだが、4ストの場合はエンジンオイルと共用で同じオイルがミッション部に循環する。2ストは別々で、なくなると注ぎ足して入れるのがエンジンオイル、定期的に交換するのがミッションオイル。

  • メットインスペース

    スクーターでヘルメットを収納できるスペースのこと。実はホンダの登録商標。

  • ラジアルタイヤ

    タイヤの骨格といえるカーカスをタイヤの中心から放射状(RADIAL)に配置させ、さらにそのカーカスをベルトで締め付けた構造を採用。バイアスに比べて剛性が高くなるので変形しにくく、グリップ力と耐久性、安定性にすぐれる。スポーツ走行に向いており、高性能のアフターマーケットタイヤもたくさん出ている。

  • ラジエター

    水冷エンジンに搭載されるクーラント冷却器。多くの場合エンジンの前部に配置され、走行風によってクーラントを冷却する。エンジンが大きいほど大容量のラジエターが必要になる。

  • リジッドサス

    サスペンションユニットを持たないフレームのこと。ルックスを重視するアメリカンタイプなどに使われることが多い。

  • リフレクター

    reflector=反射板のこと。他車からの被視認性をよくするためにナンバープレートの下やカウルの横などに付いている。ウエアにも安全のため、背中などに付いているものがある。

  • リム

    タイヤがはまっているホイールの円周部分。

  • リヤショック

    懸架装置の一部で、スイングアームと車体をつないでいる。衝撃を吸収し、挙動を収束させる機構を持つ。「ショック」の欄へ。

  • ローター

    ディスクブレーキホイールと一緒に回っている円盤(ディスク)の別称。キャリパー内のパッドがローターをギュッとはさみ込むことで制動力を生む。

  • ワイヤースポークホイール

    細い金属のワイヤー(スポーク)を使ってハブ(中心部分)とリム(円周部分)をつないでいるホイール。衝撃吸収性にすぐれ、オフロードモデルなどに採用される。また、レトロな外観からアメリカンなどの車両に使われることもある。

  • ワッシャー

    ボルトやナットをはめるときにかませる5円玉状の部品。ボルトの緩み防止や部材の傷付き防止に用いられる。