1990年代のチョイ古マシンがいま熱い?! Vol.05 YAMAHA BRONCO

カタログやメーカーのHPを見ても載っていない、でも街で見かけることもある…。絶版車の中でも“旧車”と言うには古すぎない、1990年代のバイクたち。ストリート系バイク人気が高まり始めた90 年代末に、ビンテージ風のカスタムテイストあふれるスタイルで登場したブロンコ。セローゆずりの扱いやすさも大きな魅力だ

 

セロー由来の扱いやすいスクランブラー

数値的な性能ではなく、日常に違和感なく溶け込むスタイルを求めはじめた90年代半ば。それまでメインジャンルではなかったオフ系マシンをベースとした“ストリート”ムーブメントが興ったのもそのころだ。

 

そのブームによりオフロードを源として細分化されたカテゴリーまでもが、広く脚光を浴びることとなる。今回紹介するブロンコも、未舗装路がめずらしくなかった時代にオン/オフ両方の走行を想定した、“スクランブラー”というビンテージ色の強いジャンルを現代によみがえらせたマシンなのだ。

 

 

メカニズムはトレッキングモデルとして長年親しまれたセロー225をベースに、1、2速のロングレシオ化などロード向けにリファイン。また、軽快な走行性を高める専用フレームやトレール量の変更、ショートホイールベース化なども実施。セローから受け継ぐ信頼性と扱いやすさに、より磨きをかけている。

 

さらにオフロードマシンのパイオニアと高く評価される68年誕生のヤマハ・DT-1のスタイリングを踏襲するタンク形状のほか、あえてスチール製パーツを多用。その徹底した作り込みにより、カスタムマシンのような異彩を放つ。

 

扱いやすさに加え独自のデザインは、スタンダードとしての魅力と個性を兼ね備える。いつの時代も色あせないコンセプトを強く持つ1台だ。

足つき&乗車姿勢
タンデム
ライダー:シート全体の長さが短いので、大柄なタンデマーだと密着感は高い。だが、車体が沈み込むおかげで足つきはよくなった(身長:162㎝/体重:49㎏)
タンデマー:左手でタンデムベルト、右手でシートレールをつかめるので安心感も高く、その点に関しては問題ないが、やはり窮屈さは否めない。制動時にヘルメット同士が当たってしまいそうだ(身長:178㎝/体重:78㎏)

 

YAMAHA BRONCOの主要スペック
全長×全幅×全高
2,030×800×1,140(㎜)
軸間距離
1,320㎜
シート高
795㎜
乾燥重量
108㎏
エンジン種類・排気量

空冷4ストロークOHC2バルブ単気筒・223㎤

最高出力
14.7kW (20ps)/8,000rpm
最大トルク
18.6N・m (1.9kgf・m)/7,000rpm
タンク容量
8.3L
燃費(60km/h低地走行テスト値)
54㎞/L
タイヤサイズ
F=2.75-19・R=120/80-18
発売当時価格
39万9,000 円(税抜き)

Buyer’s Guide

街で見かけたのがキッカケで購入を希望するという人も多く、そのスタイルから女性にも人気が高いモデル。ただし販売期間が3年と短かったため、そもそもの販売台数が多くはない車種だ。市場での台数も少なく、さらに程度のいいモノとなると探しづらいかも。大人気車というほどではないので中古価格は比較的控えめ。30万円ほど〜高くても50万円あたりまでが相場となっている。

 

 

BRONCOが発売された1997年の出来事

  • ナホトカ号重油流出事故
  • 神戸児童連続殺傷事件(酒鬼薔薇事件)
  • 大阪ドーム完成
  • ポケモンブーム、たまごっち大ヒット
  • フジテレビ台場新社屋から放送開始
  • ペルー日本大使館公邸占拠事件、特殊部隊突入
  • 香港返還
  • ダイアナ妃事故死
  • サッカー日本代表W杯初出場を決める
  • ヒット曲 Kinki Kids『硝子の少年』、セリーヌ・ディオン『My heart will go on』
  • ヒット映画 『タイタニック』、『もののけ姫』

 

 

※本記事はNo.145(2014年4月24日発売)に掲載された当時の内容を再編しています

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