ミドル史に名を刻む名車たち vol.03 YAMAHA RZ250〈ヒストリー編〉

 

2ストメーカーとしての意地とプライドが、RZ250を世に送り出し大ヒットを記録。だが、そこへたどり着くまでには、空冷から水冷への過程やその後の進化などがあるのだ

HISTORY OF RZ250

’76 RD250
73年にデビューした同車は、RZ250と同様に6速ミッションを搭載。30psの最高出力を誇る。また、76年にはリヤにディスクブレーキを装備するなど注目を集めた
’76 RD400
RD350から8㎜ロングストローク化をはたした、当時のヤマハ車のなかでは、2ストローク最大排気量398㏄を誇る。また、空冷最後の世代であるエンジンは、38psという数値を叩き出し、クラストップレベルの加速力を発揮した
’81 RZ350
最高出力45psを発揮するRZ350は、これぞ2ストロークという強烈なパワーで400を飛び越え、ワンランク上であるナナハンキラーの異名をとる。また、出力アップにともない、ダブルディスクを装備する
’83 RZ250R
ワークスGPマシンYZR500からフィードバックされた排気デバイス、YPVSを装備するRZ250の後継モデル。最高出力は8psアップの43psとなり、幅広い回転域でのトルクアップを実現。また、新設計フレームやニュータイプのモノクロスサスペンションを搭載し、戦力アップをはたした
’85 TZR250
従来のピストンリードバルブから、クランクケースリードバルブへ進化をはたし45psを発揮。アルミフレームや前後17インチ化など、市販レーサーに限りなく近付いた新時代のレプリカマシン

※本記事は『Under400』No.05(2007年7月8日発売)に掲載された当時の内容を再編しています

YAMAHA RZ250 〈前編〉はこちらYAMAHA RZ250 〈後編〉はこちら

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