専門用語の壁

バイクに乗りたいと思っている人にとって、乗り始めるまでにいったい何が問題かと聞けば「専門用語がよく分からない」と答える人はけっこう多い。ボク自身、バイク歴はそこそこ長いので麻痺していると思うのだが、よくよく考えてみると「トルクフルなエンジンと素直なハンドリング」なんて表現は、とても一般的とは言えないし、「フロントフォーク」とか「エキゾーストパイプ」なんて言われても、分からない人の方が多かったりする。

 

で、専門用語というのはどの分野にもあるもので、新しい分野に手を出すと、たいてい突き当たる壁はそこだったりする。例えばボクは最近「釣り」に手を出し始めたのであるが、専門誌なんかを読んでいると「?」の出る場面ってのがけっこうある。例えば…

 

夏場の釣りならインレット付近がおすすめだ。まずはシャローから攻めていき、バイトがなければ徐々にレンジを下げていくのがセオリーである。食いが浅いようならリトリーブスピードを遅めにするか、ルアーカラーをパレット色などアピールの少ないものに変更してみるといいだろう。

 

この文章自体はボクが適当に書いたものなのだが、雑誌なんかを読んでいると、このような書き口はけっこう普通で、初めのうちはちんぷんかんぷんだった。「インレット??」「パレット???」なんて感じで、分からない用語が出てくるたびに、ネットで検索したものだが、徐々にこういった用語が分かるようになってくると、それはそれで自分が一人前になったような気がしてうれしいものである。

 

その点、タンデムスタイルは、できるだけ難解な表現は避けているし、使わないと成立しないような専門用語は毎号付いてる「バイク用語辞典」でフォローするなど、まさに「バイク歴ナシ〜中級まで」のバイク雑誌となっている。(手前ミソですいません)

 

そういった視点があるので、巷で初心者に優しくない専門誌を見ると、「なってないなー」なんてつい思ってしまうのであるが、趣味の本までそういった目で見てしまうのは、一種の職業病なのかもしれないと思ったりとか。ともあれタンデムスタイルは、これからもバイクビギナーのお供であり続けるので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

C.ARAi

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C.ARAi

Web制作班所属。何事にもしっかりしていたい気持ちはあるものの、やってることはかなり中途半端。基本的に運命にはあまり逆らわず生きていくタイプで、いきあたりばったりが自分にはよく合っていると思っている。悪く言えば計画能力ゼロ。モットーは「来るもの拒まず、去るもの追わず」。

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