HONDA VFR1200F Dual Clutch Transmission

カラー:パールサンビームホワイト

クルージングが楽しいスポーツツアラー

ホンダが独自に開発したデュアル・クラッチ・トランスミッションを搭載し、スポーツツアラーならではのクルージングが楽しめるVFR1200F。ハンドル右手元のモードスイッチにより、“ATモード”と“MTモード”の選択ができ、自分の好みやシチュエーションによって違ったフィーリングが楽しめるのが魅力である。さらに“ATモード”では、クルージング走行からスポーツ走行までをカバーする“Dモード”、より高回転をキープするスポーツ走行に適した“Sモード”の選択も可能としている。

さらに注目したいところが外装のカウル。空気抵抗を減らすフェアリングにより走行風を2層でマネジメント。継ぎ目がなく美しくつながるカウルは、なだらかな面表現となり、見ため的にもツアラー然としている。旅のお供にピッタリな頼もしい相棒となってくれることだろう。

DETAIL

X字形のヘッドライトは左右対称のラインビームを採用する。バックミラーにはLEDポジションランプ付きのクリアウインカーをビルトイン
大型アナログタコメーターが中央に配置され、左右の液晶ディスプレイにはスピードメーターや燃料残量計などがデジタルで表示される

左手の人差し指で操作するシフトアップスイッチと親指で操作するシフトダウンスイッチにより任意に変速ができる“MTモード”を搭載
ギヤ操作がないため、パーキングブレーキを備える。レバーを手前に引くように止め、解除するときも軽く引きながら右部のボタンを押す

メインキーで簡単に外せるシート下のスペースは、残念ながらほとんどない。コンパクトなチェーンロック程度が収納できるレベルである
フットブレーキを操作するだけで前・後輪が連動するコンビブレーキシステムに、ABS機能を組み合わせたコンバインドABSを標準装備

RIDING POSITION & FOOT HOLD

●ライダー:身長164cm/体重50kg
ボリュームたっぷりのタンクが迫力満点で、ハンドルまでの距離も少し遠く感じたが、そこまでキツイ前傾姿勢にはならない。意外と足つきは良好で、両足のカカトが浮く程度。ステップの干渉などもなく、ストップ&ゴーの多い街中でもストレスフリーだ


●ライダー:身長164cm/体重50kg
自分より体重のあるタンデマーを乗せるときでも、両足で踏ん張っていればフラついたりすることもなく安定性は抜群。とくに恐怖を感じなかった
●タンデマー:身長175㎝/体重75kg
身長のあるタンデマーなら、ステップを使うことなく片足を上げてまたぐように乗り込める。グラブバーが装備されているので居住性もいい


SPECIFICATIONS※[]のデータはDual Clutch Transmission

全長×全幅×全高
2,250×755[740]×1,220mm
軸間距離
1,545mm
シート高
790mm
車両重量
268[278]kg
エンジン型式・排気量
水冷4ストロークDOHC 4バルブ V型4気筒・1,236cm3
最高出力
82kW(111ps)/8,500rpm
最大トルク
111N・m(11.3kgf・m)/6,000rpm
タンク容量
18L
価格
157万5,000円[168万円]
カラーバリエーション
キャンディープロミネンスレッド
ダークネスブラックメタリック

STAFF’S IMPRESSION

マンボサイトー

マンボサイトーのインプレッション

なんとも不思議な感覚だ

アクセルを開ける操作だけで「ドゥルーン、ガチャガチャッ、ドゥルーン…」と有段的に自動でシフトチェンジしていく感覚は、体験してみると非常におもしろい。スクーターとはまた違ったフィーリングのオートマチック機構で、まさに未来のバイクといった感じ。そしてまた、このAT機構のおかげでプレッシャーが少ない。ただでさえ大きな車体だけど、ATのミッションがライダーの不安を取り去ってくれるようだった。


タロー

タローのインプレッション

長時間ランにオススメ

またがって最初に、クラッチとシフトチェンジペダルがないことに違和感がある。アクセルを開ければスッと車体は動き出し、その感覚にはじめは不安を感じるも、慣れてくれば「ラク」のひと言。クラッチを切る必要もなければ、シフトチェンジする必要もない。右手だけでコントロールできるのは、長い時間バイクに乗り続ける際には、絶対に有利だ。オートマチックモードの変速がスムーズなのも好印象だ。


KJのインプレッション

走ることに集中できる

久々にデカイ!と感じたバイク。1,200cc、しかもフルカウルなので取りまわしは緊張してしまった。クラッチレバーがないのにもはじめは違和感があったけど、走り出せばすごく快適! 車体の操作に集中できるから大きいバイクほどこういう機構が安心につながるのかも。市街地でしか試乗できなかったけど、バイクから降りていつも感じる左手の疲労がなかったことに感激。こんなに大きいのに、もっと走っていたいって思えるバイクだったなぁ。

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