YAMAHA AXIS Treet

カラー:ホワイトメタリック1(2009年モデル)

低価格が光る、ベーシック・スクーター

非常にオーソドックスなスクーターのスタイル。「個性がない」という意見もあるだろうけれど、とりあえず老若男女、誰が乗っても違和感のないデザインを持つアクシストリート。このバイクに注目するときに、絶対に紹介しなければならないのが、その価格だ。22万500円という価格は、もはや50ccクラスのレベルと言ってもいい。

製造は台湾で行なわれているバイクだが、「安かろう悪かろうなのでは?」という心配は無用。ルックス面では国産車と変わらない仕上がりだし、もちろんそれは走行フィーリングにしても同様。それよりもむしろ、22万円という価格のメリットの方が際立つという印象の人も多いことだろう。

オーソドックスなデザインを見ればわかるとおり、ジャストサイズなボディにシート下の収納スペース、インナーラックなど基本的な機能はしっかりと確保されている。

DETAIL

スピードメーターの目盛りはなんと140km/hまであるのだが、これはさすがに「それはちょっと大げさでしょ?」と言わざるを得ない。見やすさは申し分ないのだが…
キーシリンダーには、シャッターを装備。ドライバーなどでカギ穴を破壊するようなイタズラからガードしてくれる

ちょっとした買い物などに便利なフロントのインナーポケット。ここには500mlペットボトルを2本収納できるので、信号待ちなどでの水分補給もできる
タンデマーのスペースには段差が設けられており、お互いの居住性はそこそこある。ちなみにシートをオープンするときは、イグニッションにキーを差したままの操作でOKだ

シート下には、フルフェイスヘルメット+αの収納スペースが確保されている。またヘルメットのほか、A4クリアファイルも入るサイズになっているのだ
グラブバーも兼ねた頑丈なリヤキャリアを標準装備している。日常のショッピングはもちろん、ツーリングでも頼りになる存在だ。グラブバーもにぎりやすい形状

セルスターターを装備しているが、キックアームも併設しているのでキックでも始動が可能。バッテリー上がりなどのトラブル時でもエンジン始動が可能なので安心

RIDING POSITION & FOOT HOLD

●ライダー:身長175cm/体重75kg

これはもう、「いたって普通の125ccスクーター」といったイメージだ。ポジションや足つきなどに問題はまったく感じず、多くの人になじむ車体構成だといえるだろう。ちなみに足は、前方に突っ張るのではなく両足をそろえて置く状態になる


●ライダー:身長175cm/体重75kg
この車格なので「ゆったりのんびり」とはいかないが、タンデマーの干渉を感じるほどではない。さほど問題なくタンデムできる
●タンデマー:身長151㎝/体重43kg
ライダーが普通に座っても、タンデマーの座面は確保されている。リヤキャリア兼グラブバーの形状もいい。ステップが小さいのが残念だ


SPECIFICATIONS

全長×全幅×全高
1,795×675×1,070mm
軸間距離
1,255mm
シート高
735mm
車両重量
110kg
エンジン型式・排気量
空冷4ストロークOHC2バルブ単気筒・124cm3
最高出力
6.0kW(8.1ps)/7,000rpm
最大トルク
8.9N・m(0.91kgf・m)/6,000rpm
タンク容量
5.6L
価格
22万500円
カラーバリエーション
ディープパープリッシュブルーメタリックC
ダークグレーメタリックL
ライトグレーメタリックH
ブラックメタリックX

STAFF’S IMPRESSION

マンボサイトー

マンボサイトーのインプレッション

基本的にはおとなしいが…

動力性能は、けっこうマイルドな印象。停止状態からの加速感は少々もったりしていて、ガンガン・キビキビというバイクではないと思う(もちろん、クルマの流れをリードできる程度の加速はあるけれど)。ただ、そのままアクセルを開け続けていくと思いのほか高速域まで伸びていくので「おぉ、マイルドなだけじゃないんだな」という一面も。総じて使い勝手としてはベーシックなので、誰にでもオススメできるモデルじゃないだろうか。


タロー

タローのインプレッション

街中だけじゃもったいない

前後に長さが確保されたシートのおかげで、足を前方に投げ出した乗車姿勢をとれるのがうれしい。エンジンパワーは、車体サイズに対して十分で、法定速度までストレスなく加速していく。ブレーキは十分な制動力があるうえに、コントロールしやすく、扱いやすい。車体がコンパクトなこともあり、ライダーの意思にしっかりと反応してくれるので、その利便性とあいまって使い勝手のいいモデルといえるだろう。

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